快傑ズバット 作品リスト 第9話〜第16話

タイトル登場極悪犯人、日本で2番目の用心棒
第9話「涙の河を振り返れ」鉄の爪、釣師十兵衛
ある初老の男の目の前で、子供の乗ったボートが爆破される。東条曰く、この男が探していた子供がその目の前で今回を含めて3度も殺されているという。 その男に、チンピラが絡んでくる。そこに現れた早川は、チンピラを川に放り込む。 そこに現れる、TTTのボス鉄の爪の用心棒。早川はその男、釣師十兵衛を知っていた。
「名前を知ってるからには、わしが釣師日本一ということも知っていような」
「ちょっと違うぜ、十兵衛さんよ。お前さんは確かに殺し屋釣師だが、ただし腕前は日本じゃあ2番目だ」
「何?ふっふっふ。わしより他に日本一がおるというのか?」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 十兵衛は竿を投げ、瞬時に魚を釣り上げ、岸に転がっていた牛乳瓶にぶつけて瓶を立て、その中に釣った魚を落とした。 が、早川は、岸に転がっていた空缶を釣り上げ、川で水を汲んでさっきの牛乳瓶に注いだ。しかも水と一緒に瓶には2匹目の魚が入った!
早川は男の話を聞こうとするが、男はオサムに嘘を指摘されて逃げ出す。そこで張り込んでいた東条は男を捕まえるが、男の正体は中根博士だった。 博士は癌の特効薬を研究中に偶然毒薬を作ってしまい、それを狙う鉄の爪が彼を脅迫するために何の関係もない子を次々に殺していたのだった。 そして次の標的はみどりだった!
花屋でバイトをしていたみどりは三下に狙われ、駆けつけた早川が助けようとするが多勢に無勢でみどりを誘拐されてしまう。 鉄の爪はみどりを囮に早川をおびき出す。そして一人で出向いた早川は鉄の爪のマシンガン地獄の罠に落ちるが、それを切り抜ける。 が、みどりを救うために早川はマシンガンの的になり、鉄の爪にやられて崩れ落ちる。 安心してみどりを始末しようとする鉄の爪。だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「悪事に使う毒薬を手に入れようと人殺しを重ね、あまつさえ罪もない3人の子供を殺した鉄の爪、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。十兵衛もまた爆死する。そして鉄の爪を叩きのめすズバット。
「貴様!飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
だが、鉄の爪もまた犯人ではなかった。やがてパトカーのサイレンと共に東条がやってくる。 『この者 殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

あのー、「…人殺しを重ね、あまつさえ…を殺した」って同じこと言ってません? 勝手に罪を水増ししない方がいいと思うんですが、早川さん。
第10話「野球の敵を場外へ飛ばせ」黒やもり、トミー
ビルの屋上でギターを奏でる早川。早川はプロ野球の石森選手の誕生パーティーで演奏するバンドと知り合いになるが、そこのペット吹きが狙撃される。 早川は犯人の黒やもりを追い、そこに現れる用心棒。早川はその男、トミーを知っていた。
ヒュウ。「それじゃ俺が日本一のペット吹きだっていうことも知ってるだろうな」
「ちょっと違いますね。お前さん、日本じゃあ2番目だ」
「何だと?俺以外に日本一がどこにいる?」
ヒュウ。チッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 トミーはペットから吹き矢を放つ。が、早川は至近距離でその矢をことごとく受け止めた! そして早川はペットを受け取り、後ろを向いて吹き矢を放ち、配管を使って跳弾でトミーの帽子と胸のハンカチを弾き飛ばした!
首領Lは子供たちのあこがれである石森選手を醜く殺すことで、少年たちの夢をブッ壊してやろうとしていたのだ。 そのためトミーはペット吹きとしてバンドに入り込もうとするが、一足遅くペット吹きは龍一に決まっていた。 龍一は病気の弟のために石森選手の前でペットを吹こうとしていたのだ。が、龍一は黒やもりの手下に命を狙われる。
そこで早川は代わりにペットを吹くことにする。しかし龍一は弟のためにと、オサムの制止を振り切って会場に向かう。 その龍一を狙う三下ども。早川は龍一を救い出すが、その隙にトミーは早川のふりをして本番で演奏を開始する。 石森選手を狙うトミー。が、トミーが放った吹き矢は早川がことごとく同じ吹き矢で撃ち落とす。 そこで黒やもりは、早川が手下の相手をしている間に石森選手を銃殺刑にしようとする。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「罪もないペット吹きを殺し、あまつさえ子供のあこがれ石森選手まで殺そうとした黒やもり、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。トミーもまた敵ではない。そして黒やもりを叩きのめすズバット。
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様だな!」
だが、黒やもりもまた犯人ではなかった。やがてパトカーのサイレンと共に東条がやってくる。 『この者 殺人犯人!!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

あのー、トミーさんと早川さん、ペット吹き日本一を競うなら、演奏の腕前を競うのが筋なのでは?
ところでプロ野球の石森選手を演じるのは、原作者の石森章太郎。
そして今回、早川がいつも歌っている「二人の地平線」が飛鳥五郎の作曲であることが判明。 し、しかしなぜこの悲しげな曲をプロ野球選手の誕生パーティーで演奏せねばならぬ!?
第11話「死ぬな友よ!危機1秒前」ゴッドタイガー、黒のゴルファー左丹
東条はブラックタイガーと手を組むことにし、その証拠にとみどりとオサムを射殺する。そこへ早川が現れ、東条を止めようとする。 実は東条は囮捜査でタイガー団に潜り込もうとしていたのだが、早川はその考えが甘いと忠告しに来たのだった。 そして早川は単身タイガー団を探ろうとするが、入る寸前で東条に止められる。東条は早川がズバットだと知っており、英雄気取りはやめろと言うのだ。 そこに現れるゴッドタイガーの用心棒。早川はその男、黒のゴルファー左丹を知っていた。
「ゴッドタイガーの用心棒、殺し屋ゴルファー左丹。ただし、ゴルフの腕前は日本じゃあ2番目だ」
「何だと?俺の他に日本一がいるとでも言うのか?」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 左丹は打ったボールを木に当てて跳ね返し、ビルのダッカーのマークの真ん中にめり込ませる。 が、早川は、寝転がした三下の口に乗せたボールを打って木に当てて跳ね返し、更にもう一度木に当てて跳ね返し、左丹がめり込ませたボールに当て、そのボールもろとも跳ね返して左丹のポケットに両方とも入れた! しかも黒く塗ってあったボールが白くなっている!
しかし左丹は引き下がらず手下に銃を構えさせ、早川と東条に無数の銃口が火を噴く森に入れと言う。 東条は早川を逃がそうと自分が森に入るが、早川も後を追う。轟く銃撃の音。やがて音が止み、左丹たちが見に来る。が、二人とも生きていた。 しかし早川は東条をかばって弾を受けていた。早川は銃撃が10分間やまないのを知っていたため、5分間しかもたないズバットにはならなかったのだ。 早川はズバットスーツを改良しようとするが、やはり5分の壁は破れない。
一方、首領Lは過去のデータを元にして、ズバットの活動時間が5分間でありそれを過ぎるとバラバラになることを分析していた。 それを聞いたゴッドタイガーは東条の連絡員親子を銃撃し、その隙に東条を捕らえてズバットに対して罠を張る。 そこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「武器弾薬密輸によって悪事を重ね、あまつさえ刑事親子をも狙ったゴッドタイガー、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。左丹もまたホールインワンで敗れさる。 東条を助けようとするズバット。鉄板で囲まれた部屋に閉じ込められるが、穴を開けて突き進む。 東条のいる部屋はドアにバズーカが仕掛けられていたが、ズバットは天井を突き破って現れ、東条を救い出す。 そしてゴッドタイガーを叩きのめすズバット。
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
だが、ゴッドタイガーもまた犯人ではなかった。やがて東条がやってくる。 『この者 銃器密輸極悪殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

ダッカー凄すぎ。ズバットが5分を過ぎるとバラバラになるなんてどうやったら判るのやら。 ちなみにこの回以降、ズバットと5分以上ねばって戦おうとする用心棒が続出する。
第12話「死刑執行10秒前」暗闇組々長、ブーメランジャック
郵便局員の新治がブーメランジャックに襲われるが、そこに早川が現れて邪魔をする。早川を咎めるブーメランジャック。
「俺の名はブーメランジャック。日本で一番のブーメランの使い手だ」
「おーっと、はっはっ、そいつは何かのお間違えでしょう。お前さんのブーメランの腕は、日本じゃあ2番目だ」
「何だと?そいつは!?」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 ブーメランジャックは神社の飾り板をブーメランで真っ二つにする。 が、早川は、真っ二つになった飾り板を投げたブーメランで引っかけて元通りにした上に、戻って来たブーメランが三下どものズボンのベルトを全て切り裂いた!
早川は郵便局に行き、局長の家に招かれる。郵便局では、町民会館を建てるための資金2億7千万が一晩金庫に保管されることになっていた。 その晩、警官が見回りに来るが、その警官たちが金を奪って逃走する。しかも新治が射殺される。 助けを呼ぶ声を聞いた早川は駆けつけて犯人を追うが、警察署を目前にして犯人たちを見失ってしまう。
新治の死を悲しむ局長たち。しかし、その局長がなんと強盗殺人容疑で逮捕される。 実は警察署長の正体こそがダッカーの暗闇組々長だった。首領Lは早川の抹殺を命じる。 現場を調べる早川はダッカーの弾丸を発見する。そこへ、証拠を隠滅しようと襲撃するブーメランジャック。 早川は逆にブーメランジャックを捕らえようとするが、ブーメランジャックは警察署に逃げ込む。 そこで早川は警察署長の正体に気付いて署長の正体を暴くが、罠に落ちて留置場に入れられる。
やがて郵便局長の処刑が行われることになる。早川はボロボロになりながらも見張りを倒して処刑場に急ぐ。 そして局長が絞首刑になろうとしていた。だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「無実の人を罪に陥れ偽警察署を作り、あまつさえ町民館を作るため町の大切な金を奪った偽警察署長、いや、暗闇組々長、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。ブーメランジャックもまた敗れさる。そして暗闇組々長を叩きのめすズバット。
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
だが、暗闇組々長もまた犯人ではなかった。やがてパトカーのサイレンと共に東条がやってくる。 『この者 強盗殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

暗闇組々長を演じるのは、キャプテンウルトラ/仮面ライダーアマゾンのゼロ大帝こと中田博久。 どうでもいいけどこの組長に名前はないのか?
第13話「少年殺し屋のバラード」毒さそり、虚無僧三郎太
同級生の少女美枝子を不良から救った高校生の山浦京介。彼は人殺しとして不良からも恐れられていた。 そこでさそり組のチンピラが現れ、京介を仲間扱いして暴れる。そのチンピラどもを蹴散らす早川。 そこに現れる用心棒。早川はその男、虚無僧三郎太を知っていた。
「さそり組のボス、毒さそりの用心棒。ただし、尺八ボウガンの腕前は日本じゃあ2番目だ」
「なに!2番目だと!わしの他に日本一がいると言うのか?」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 三郎太は放ったボウガンの矢を木に跳ね返し、ブランコで遊んでいた子供の服の肩を貫いてその子を木に縫いとめた。 そして三郎太は、美枝子の頭に風船を付けて回転ジャングルジムに縛り付けて回転させ、それを早川に後ろから狙えと言う。 そこであさっての方向に矢を放つ早川。が、その矢は木に跳ね返りジャングルジムに跳ね返り、見事に風船を割り、更に跳ね返って三郎太の笠を貫いた!
早川は子供を助けた京介に礼を言うが、京介は町の人々から白い目で見られてすっかりグレている。 早川は東条から、京介は父親殺しの容疑者であったが証拠不充分のため事件はうやむやになったことを聞く。
美枝子は京介を立ち直らせようとするが京介は聞き入れない。早川は彼女に代わって京介に近づくが、さそり組がそれを阻もうとする。 毒さそりは運動神経抜群の京介を殺し屋に仕立て上げるべく、彼に殺しのぬれぎぬを着せたのだった。
やがて毒さそりは美枝子と京介をおびき出し、美枝子を射殺してその罪を京介に着せようとする。 が、美枝子は早川の提案で防弾チョッキを着ており無事だった。そして人々に、自分が毒さそりに撃たれたことを証言する。 そこで毒さそりは証人を全て捕まえる。早川もまた銃撃を受けて川に落ちる。 そして毒さそりの仕掛けたダイナマイトが証人全てを吹き飛ばそうとする。 そこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「町の人々を苦しめ、一人の少年を殺し屋に仕立てるためにその父親を殺し、あまつさえ少女や罪もない人々まで殺そうとした毒さそり、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。三郎太もまた敗れさる。そして毒さそりを叩きのめすズバット。
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
だが、毒さそりもまた犯人ではなかった。やがてパトカーのサイレンと共に東条がやってくる。 『この者 極悪殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

三郎太は尺八ボウガンの腕前は日本で2番目とのことだが、こんなことする奴は他に一人もいないと思うぞ。
第14話「白羽の矢 涙の別れ」赤耳、カーペンター甚十郎
ヒヒ大権現の使いと名乗る赤耳一家のヤクザども。そのお告げで白羽の矢が立ち、美しい娘の美登を連れて行こうとする。 そこに現れる早川。雑魚どもを一掃し、赤耳を追いつめる。 そこに現れる用心棒。早川はその男、カーペンター甚十郎を知っていた。
「かなり有名ですからね。赤耳一家の用心棒、殺し屋カーペンター甚十郎。ただし、大工の腕前は日本じゃあ2番目だ」
「何だと!俺様以外に日本一がいるとでも言うのか?」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 甚十郎はまたたく間に木材を切り刻み空に舞わせ、空中で拷問台を組み立てる。そして美登が磔にされる。台に少しでも触れると釘だらけの板が美登に落ちる仕掛けだ。 が、早川は、木材を宙に舞わせて切り刻み空中で板の支え棒を組み上げ、拷問台に見事はめ込んで美登を救う。そして逆に甚十郎を釘板の下にさらす。
やがて早川たちの元に白羽の矢で矢文が届く。赤耳が、美登を差し出さねば子供30人をガス爆発で殺すと脅してきたのだ。 彼女を想う繁樹は美登を連れて逃げようとする。甚十郎はそれを阻もうとするが、早川は二人を逃がそうとする。 しかし町の人々は赤耳一家を恐れて警察にも事件のことを告げようとはしないため、早川は一人で赤耳一家に殴り込む。 そして白羽の矢が甚十郎の作ったからくりであることを暴くが、美登の母親を人質に取られてしまい袋叩きにあう。
一方、美登は赤耳に自らをささげる決意を固めて赤耳の元に運ばれる。が、赤耳がつづらを開けると早川が現れた! 早川は赤耳の手下どもを蹴散らすが、繁樹を人質に取られて爆撃の中に消える。そこへ飛び込んでくるズバット!
「ヒヒ大権現の名を語り、若い娘を次々と誘拐して売り飛ばし、あまつさえ多くの人々を殺めた赤耳、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。甚十郎もまた敗れさる。そして逃げる赤耳に追いつき、叩きのめすズバット。
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
だが、赤耳もまた犯人ではなかった。 『この者 極悪殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、人々がズバットに礼を言おうと捜し求める中、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。
第15話「哀しき母の子守唄」ウルフガイ、駒太夫
町では狼党が狼藉の限りを尽くしていた。そんな中、ほらふき婆さんが皆の嫌われ者になっていたが、その婆さんが襲われたところを早川が救う。 三下どもを叩きのめす早川だが、そこに現れる用心棒。早川はその女、駒太夫を知っていた。
「狼党のボス、ウルフガイの用心棒、駒太夫。ただし、曲独楽の腕前は日本じゃあ2番目だ」
「何だって!んっふっふ。あたしの他に、曲独楽日本一がどこかにいるとでも言うのかい?」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 駒太夫は小刀の刃の上で独楽を回し、それだけでなく、地面に突き刺さった剣の上に4つの独楽を積み上げた。 が、早川は、一つの独楽を投げて剣の上で回っていた独楽にぶつけて飛ばし、側で見ていた4人の三下の腹にぶつけた!そして代わりに剣の上で回る健の独楽!
うそつき婆さんは町の子供たちからも嫌われていた。だが婆さんは本当は娘の駒子に会いたいだけのさびしい人だったのだ。 その晩、婆さんはウルフガイが殺人を犯す現場を目撃する。襲われる彼女を救う早川。 その婆さんを駒太夫が襲うが、駒太夫こそが婆さんの娘の駒子だった。動揺しつつも独楽を放つ駒太夫。 が、早川に独楽を打ち返され、気絶する駒太夫。そして婆さんに看病された駒太夫はついに母親に心を開く。
だが近所の人が騒ぎ出したため、婆さんはウルフガイに話をつけようと出て行って捕まってしまう。 駒太夫は母親を助けに行き、早川はその後を追う。早川は先に婆さんを見つけるが、婆さんを盾に取られて袋叩きにあい、時限爆弾で殺されそうになる。
が、炎で縄を焼き切って早川は満身創痍ながら脱出する。その前に立ちふさがる駒太夫。 彼女は母親が助かったことを聞き、逆にウルフガイに独楽を向ける。そしてウルフガイに撃たれる駒太夫。 更にウルフガイは早川を追い、早川は銃弾の雨の中に消える。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「町の人々を殺し、あまつさえ町中に火を放って焼き払おうとした狼党ウルフガイ、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。そしてウルフガイを叩きのめすズバット。
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
だが、ウルフガイもまた犯人ではなかった。 『この者 極悪殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、東条から駒太夫の命が助かったことを聞いた早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

宮内洋いわく、駒太夫は特に印象深い用心棒だそうな。 話自体もいいね。展開がストレート過ぎてなじめない人もいるだろうけど、ズバットならこうこなくちゃ。
ちなみにウルフガイってのは犬神明とは関係無い。(当たり前だ)
第16話「殺しのぬれぎぬ 哀しみの健」ナチスジャガー、バーテン左京次
ナチス連合会を追っていた松島刑事は半殺しの目にあわされる。そこに現れた早川は松島を助ける。 そこに現れる用心棒。早川はその男、バーテン左京次を知っていた。
「凄腕の大酒飲み。ナチス連合会のボス、ナチスジャガーの用心棒、バーテン左京次。ただし、その腕前は日本じゃあ2番目だ」
「俺が2番目?じゃあ日本一は誰だ!」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 左京次はシェーカーに6個のダイスを入れてシェイクし、目を揃えて6個を積み上げた。 が、早川は同じことをして、ダイスを斜めに傾けた状態で目を揃えて6個積み上げた!
その技に舌を巻いた左京次は5個のグラスを持ち出してダイスもろとも空中に飛ばす。 落ちてきた時、グラスは全てきれいに積みあがり、その上に目の揃ったダイスが積み重なる。
「どうだ。これができるのは俺しかいねえぜ。俺は世界一だ!」
が、早川は、積み上がったグラスとダイスを帽子でなぎ払う。 落ちてきた時、グラスはきれいに積み上がり、その上に傾いたダイスが目が揃って見事に積み重なった!
ヒュウ。「それじゃ俺は、宇宙一かな?」
早川は松島を、彼の親友の大月春彦の家に運び込む。大月はなんと若くして町長になった男だった。 そして早川は東条から、松島がナチス連合会の犯罪の動かぬ証拠を示すマイクロフィルムを持っていることを聞き、大月家に駆けつける。 が、一足遅く松島は銃殺され、闇からその銃が早川に放り投げられる。銃を持った現場を皆に目撃された早川は、東条に重要参考人としてしょっぴかれる。
しかしマイクロフィルムが大月に渡されたと聞いた早川は、警察の動きが遅いのに業を煮やして取調室から脱走する。 大月兄妹に会う早川だが、そこで春彦が襲撃される。そしてまた早川の仕業だと誤解され、早川は町の人に袋叩きの目にあう。 しかもその間に春彦は瀕死の重傷を負わされる。そのため、妹のしほりは早川を冷たく突き放す。
だがそのしほりは、なんと早川と同じスタイルの男に銃撃を受ける。オサムに助けを求めるが、追いつめられるしほり。 そこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「殺人のぬれぎぬを着せ、あまつさえしほりさんの命を狙っての犯行、許さん!」
男の顔を暴くズバット。それは早川の顔だった! ニセ早川を追いつめるズバットだが、代わってバーテン左京次が現れる。 ズバットは左京次と戦うが時間が限界いっぱいとなり逃げ出す。だが追いつめられ、左京次の爆弾で崖下に落とされ重傷を負う。 なんとか洞窟に逃れた早川だが、そこへナチス連合会の魔の手が伸びる。

最終回を除いては唯一の前後編もので、その前編。左京次との対決が二段仕掛けになってたり、ニセ早川が現れたりとサービス満点。 しかし早川の言い草では、左京次は何が日本で2番目なのかさっぱり分からん。一瞬、酒の飲み比べが始まるのかと思ったぞ。
今回、大月春彦を演じるのは青春ものなんかでおなじみの倉石功。

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