現在登録の日本語ボランティアは30名前後、常時20〜25名ほどが活動に参加しています。

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悩み編 喜び編 エピソード編

●悩み編
わたしたちボランティアは日本語教育に関してはまだまだ勉強中の身です。いろいろ悩みについては、わたしたちの講師であるAKIKO先生にコメントをつけていただきました。

Q1 学生の要望に合わせてレッスン内容を決めていますが、満足してもらっているか不安です。(一年目)
A1 半期が終わったところで学生にインタビューするつもりですが、その時に教えてほしいことが学べたかどうか、また今後どういうことが学びたいのか、聞く予定です。でも、学級生が毎週休まず来ているのであれば、満足していると考えてもいいんじゃないでしょうか。レッスン日は日本語を十分使って楽しく話す時と考えて、あなたも積極的に楽しんで下さい。
Q2 中国人の初級を担当しています。中国語が話せたらもっと上手に教えてあげられるかな...なんて。(一年目)
A2 そりゃそうですよね。でもここには落とし穴があって、中国語で教えていると、つい何でも中国語でやりとりしてしまって、肝心の「日本語を使ってコミュニケーションする」という目的を忘れてしまうんですよね。学生のほうも。もちろん、日本事情など日本社会の情報を得たいとき、また中国語で楽しくおしゃべりしたい時は、中国語のできる人と話をすればいいわけですが。今ない道具(中国語)を新しく手に入れようとせずに、今ある道具(日本語での教え方)を磨きましょう。
Q3 ちょっとややこしい構文などの導入がうまくいかないまま進めてしまい、理解されていないことに途中まで気付かないことがあります。(3年目)
A3 やはり導入は大切だということですが、だからといって落ち込まないでください。わかっていないと気づいた時点で、もう一度やり直してみましょう。そのときは先の導入をどのように勘違いしたのか、ぜんぜん分かっていなかったのか、ちょっとチェックして。その構文で質問したり、その構文が答えに出てくるような質問をしたりしてポイントをしぼってみましょう。教える側がうろうろしている場合も結局は日本語を聞き続けているわけだから、学習者には無駄にはなっていないと気楽に考えましょう。みんなで「事例報告」などやっていっしょに導入方法を考えたりするのもいいですよね。
Q4 学生の中には企業研修生が多いですが、雇用問題などについて、相談されたらどこまで関わるべきでしょうか?(3年目)
A4 専門的な知識の無い者がいいかげんに答えると結果的に学習者も困るんじゃないかと考えます。そういう相談の窓口がありますから、そこを紹介してあげるのがいいんじゃないでしょうか。(リンク集で紹介しているページなども参考にしてください)
Q5 学生の来る時間がバラバラで、授業がやりにくいのですが。(4年目以上)
A5 頭が痛い問題ですよね。学習者も職場から息せき切って駆けつける人もいるわけだし。グループで授業をすると互い違いに欠席したり遅れて来たりと、なかなか進度が揃わないんですよね。たとえば最初の何分間かはフリートークにするとか、宿題のチェック
をするとかまたは漢字の個人指導に当てるなど
、メンバーによって工夫ができると思います。この問題についてはボランティアのみなさんでアイデアを出し合うのはどうでしょうか。
Q6 交通が不便です。(4年目以上)
A6 ほんとにそうですね。みなさんほんとにお疲れ様です。(HP係)
Q7 日本語の勉強をしっかりしなければ、と思います。(1年目)
A7 何年教えていてもわからないことだらけで、私も「日本語の勉強をしっかりしなければ」と、日々自分を叱咤激励しています。というわりにはサボってずるずるきてしまったなあとも思うんですが・・・ただ、一番の叱咤激励は学習者ですね。うまく教えられ
なかった日はまじめに準備しよう、もっと勉強しなくちゃと反省しています。


●喜び編
やはりみんないろんな国の人との交流が大きな喜びとなっているようです。

レッスンの後に役に立ったと思ってもらえるとき。(1年目)
一所懸命取り組んでくれているので、とてもやりがいがあります。(1年目)
明らかに上達が実感できた時は本当にうれしいです。「わたしは先生じゃありませんから先生とよばないでください」と言ってもやはり「先生」と呼ばれてうれしいやら恥ずかしいやら。特にアジア系の人は礼儀正しい人が多いです。(3年目)
いろいろな国の人と交流ができること。(1年目)
日本語が分かって来て、日本のこと日本人のことを理解してもらえること。どんな国の人でも友達になれること。(4年目以上)
みまさんの熱心さを見て、毎回「私も語学をがんばろう」という気にさせてもらいます。(1年目)
いろいろな国の人と知り合えること。(1年目)
生徒さんの進歩の具合を感じられる喜び(教えた文法を使って正しい使用法を習得してくれるとき等)国を越えてのコミュニケーションがはかれる喜び(お互いの文化等が学びあえる場所でもある)


●エピソード編
活動を通じて様々なエピソードも生まれました。

他の国の人と友達になれたこと、とてもうれしいです。(1年目)
キンム(勤務)地はどこですか?と聞いたところ、キムチを作っていると聞き違い...(1年目)
インドネシアの学生が自己紹介の時、だれかが「歌を歌ってください」と戯れにお願いしたことろ、ほんとにふるさとの歌を歌ってくれました。それはそれはすばらしく、意味はわかりませんでしたが、とても印象深い歌でした。(3年目)
教室で学んだ生徒が、通訳としてボランティアをしてくれたり、母国に招待してくれたり、高校に合格したりすることがうれしい。ブラジルの人がみんなで歌舞伎を見に行くことになった時「TVで”親孝行に歌舞伎を見せる”といっていたので、どんなものかと思っていた。それが観られてうれしい」とよろこんでくれた。(4年以上)
8時半からのボランティアの小スピーチ(?)の順番の時、準備不足で失敗したこと次に生かしたいです。(1年目)
韓国の李さん(多分3年前の生徒さん)に日本で去年会いました。その時に、李さんの部下の人にも会いました。2年も連絡をとっていなかったのですが・・
今来ていない生徒さんに”どこから来られましたか?”って大庄公民館で聞かれたことがあります。授業を通じてペアーを組んでいた生徒さんの普段の生活の中での辛い事を知ることが何度かあり、現実の大変さを感じました。