デビルマンレディー

放映

平成10年10月10日〜平成11年5月8日、全26回
毎日放送系
毎週土曜25時40分〜26時10分

概要

ファッションモデルの不動ジュンは、ある日アスカ蘭と名乗る女性の訪問を受ける。 そしてジュンはおぞましいものを見せられる。人が獣になる時。人が、ビーストと呼ばれる怪物に変化する様子を。

だがジュンがそのビーストに襲われた時、彼女の中の何かが目覚めた。 そしてジュンもまた、獣の体へと変貌する。 彼女は、ビーストの肉体を持ちながら人の意識を持ち続ける、デビルマンだったのだ。

その事実は知ったジュンはショックを受けるが、アスカは容赦無く彼女を「ビーストハンター」としてビーストと対決させる。 次々に現れるビースト達。ジュンは己の肉体を呪いつつ戦いに身を投じる。
「どうして進化した仲間を殺すのか」
とビーストに問われながら。

が、それは大異変の予兆でしか無かった。 やがてビーストの数は爆発的に増え始め、ジュン1人の力など何の役にも立たなくなっていく。

進歩の行き詰まった人類が、更なる未来を求めるためにビーストへと進化する。 ここに人類とビーストの、地球の覇権を賭けた戦いが始まる。 その中で、ジュンは己の生きる目的すら見失いさまよい続ける。

そして人類はビーストを淘汰していく。 かつて人間であった者を人間自身の手で抹殺することで、人類の未来を守るのだ。 その結果、人類は「神」の姿を見ることになる。人類に永遠の安らぎを約束する者の姿を。

だがそこにもたらされるのは偽りの楽園。 そしてジュンは、滅ぼされていった者達の怨念を一身に受けて立ち上がる。 「悪魔」として「神」との決着をつけるために…。

解説

言うまでもなく原作は永井豪&ダイナミックプロ。 しかしまだ原作漫画が連載中にアニメ化されるということで、原作とは全く異なった展開となっている。 これは、デビルマンに思い入れのある平野俊貴監督以下スタッフ陣が最初に決めた方針。 原作デビルマンとアニメ版デビルマンが全く異なった展開を見せたように、原作にとらわれずに自分達のデビルマンを作ろうとしてこの作品が出来たのだ。 その結果、共通しているのはビーストなどのキーワードくらいで、キャラ設定からして全然別物。

主人公の不動ジュンは原作では、かつてオリンピックの水泳で金メダルを取った高校教師。 自分がデビルマンであるという事実を早期に受け入れ、その快活さでビーストにも敢然と立ち向かっている。 が、アニメ版のジュンは内気なファッションモデル。 見られることが商売である自分が、おぞましい獣に変化するという事実。 相談できる相手もなく、苦悩が続く上に、その性格が災いしてなかなか自分で事態を打開しようとしない。 そのせいで事態はどんどん悪くなっていく。

それを受けて、もう一人の重要人物・アスカ蘭の位置づけも異なっている。 原作ではジュンのパートナーといった立場で、ほとんどジュンとは親友のような関係になっている。 が、アニメ版は違う。 消極的なジュンを動かすのに充分過ぎるほど、彼女を冷酷に、脅迫めいたことまでして強引に「狩り」に連れ出す。 そして常にクールなその態度は、ミステリアスな雰囲気を漂わせている。

作品のカラーはホラー路線。 暗く沈んだ雰囲気が常に作品全体を包み込み、なんとも言えない緊張感が漂っているのがたまらない。 ただ画面がホントに暗いので、夜間のシーンだと何が起きているのかよく分からないことが多い、というのが難点と言えば難点。 しかしそうでなくては作品全体のカラーが変化してしまうので、やむを得ないといったところか。

そしてそんな雰囲気を一変させるのが戦いのシーンで、特に原作にはないジュンの巨大化時の戦いが必見。 特撮映画も大好きな平野監督のこだわりによって、巨大感をひしひしと感じさせる迫力ある画面に仕上がっている。 魅せるべきところで魅せる、娯楽作品のツボを心得ている。

なんと言っても、監督以外のスタッフも凄いのだ。 音楽が平成モスラシリーズなどの渡辺俊幸(ちなみに渡辺宙明の実子)。この音楽が凄くいいんだ、また。 そしてシリーズ構成の小中千昭を始め、長谷川圭一、古怒田健志などの平成ウルトラシリーズ他を支える脚本家達が参加。 またビーストデザイン原案は、これまた平成ウルトラシリーズのモンスターデザインを手がける丸山浩。 …って、なんか特撮系に偏った紹介してるなあ。まあいいか。 とにかく豪華なスタッフで、魅せる作品作りのエキスパートばかりなのだ。 ちなみにキャラデザは西岡忍。作品の雰囲気によく合ってる。

そんな豪華スタッフが作り出すストーリーの方はと言うと、シリーズ前半は後々の伏線なども張りつつ1話完結のビーストとの戦いを描いている。 これはアニメ版デビルマンを意識してのことだそうだ。 しかし、後半に入ってから様相は一変。 なんとも原作デビルマンのテイストをほうふつとさせる、人類VSビーストといった構図が出来上がる。

そして原作デビルマンとは全てが裏返しとなって話が進んでいく。 そもそも自らの強い意志によって悪魔の体を手に入れた不動明に対し、自らの意志と関わりなく獣の体となることを運命付けられた不動ジュンは非常に対照的だ。 更に、飛鳥了以外には理解されない孤独な戦いを続けていた不動明とは全く逆に、超国家レベルのバックアップの元にビースト狩りを続ける不動ジュン。 こういった構図は、必然的とも言えるほどに表裏一体のままで同じ展開の流れを生み出していく。

デーモンもビーストもすぐに社会の表面に現れ、戦いの規模は拡大していく。 そこで、原作デビルマンではデーモンは人類が変異したものだと誤認して狂気の悪魔狩りが始まったのだが、本作は違う。 最初からビーストは人間が変異したものだと認識されているため、正気の獣狩りが始まっていく。 どちらにしても、人が人を狩る…恐ろしいことである。

そして両作は共にハルマゲドンを迎えることになる。 なぜならば、同族殺しの業を背負った人類には審判が下されねばならないからだ。 しかしその結末は両作で異なっている。

本作の結末は希望を含んだものになっている。 が、何も終わっていない、何も変わっていないとも言える。 果たして人類は、これからどう歩んでいくのか?

結局のところ本作は、原作デビルマンレディーをベースにして、ほどよく原作デビルマンとアニメ版デビルマンをブレンドしたような仕上がりになっている。 かつての永井豪アニメのファンに対するサービスも随所に盛り込まれているし、そういう方面がお好きな方なら一見の価値はあると思うがどうだろう。

用語紹介

作中に色々な用語が出て来るので、最初に紹介。 なお、私の勝手な解釈を記述している場合もあるので要注意。
デビルビーストプログレス(DBP)
進化が止まって行き詰まった人類が、更なる進化を遂げて獣の体(ビースト)に変貌すること。 ビーストになる資質を持つ者はビースト因子を保有しており、それが活性化することによりプログレスを果たす。 強靭で戦闘力の高い肉体にはなるが、精神も大きく影響を受けてしまう。 精神の変化の度合いは様々で、自分の力を制御しきれず完全に理性を失ってしまう者から、自分の意志を保ち続ける者まで色々なタイプの者がいる。 一概に、安直にパワーに頼った進化を遂げてしまうと理性も失いやすいようである。
ただ共通していることは、彼らは人類とは異なる新種の生命体であるがゆえに、ビースト同士は味方と見なすものの人類は敵であるとして激しい敵意を剥き出しにするという点である。 ビーストという種を守るという本能からすればもっともな反応だ。 ただし例外的存在として、ビーストに進化しきれなかった者、デビルマンがいる。
なおビースト因子には遺伝性はないのだが、他者のDBPが原因となってビースト因子が活性化することがある。 すなわち例えば他人のビースト化を目撃することで自身もビースト化したりするのである。 そのためビーストはその存在が公表されることなく、闇から闇へ葬り去られるのである。 それも単に連鎖的ビースト化発現の時期を遅らせる気休めにしかならなかったのではあるが。
デビルマン
肉体的にはビーストに進化していながら、精神的には完全に人間のままである者。 アスカいわく、半端な進化しかしていないのだそうだ。 ジュンが最初のデビルマンというわけではなく、他にも何人かのデビルマンが確認されている。 また、アンダーグラウンドガールズのように肉体的には進化が中途半端で止まっており人間の意識を有したままの者が何人も登場するが、彼らもある意味ではデビルマンと呼べるだろう。
DBP反応
ビースト因子を検出するにはDNAサンプルを採取して調べる他ないが、ビーストプログレスが進行する際には肉体に特殊な反応が現れる。 これは外部からでも電気的に検出することができ、これをDBP反応と呼ぶ。 すなわちこの反応が検知された時は大抵もうビーストが現れる時であるので時すでに遅く、検出できてもあまり役に立たないと言えなくもない。
第10話での解説によれば、人がビースト化するプロセスの初期段階はアデノシン三リン酸ら電子伝達酸により形成されるH+の電気化学的ポテンシャルを駆動力としている。 これはナノセカンド単位であるが、この時の電荷は小型の雷に匹敵する。この波形の検知をDBP反応と呼ぶそうである。 分かった? (私ゃさっぱり分からん)
ギガ・イフェクト
より強力になるため、ビーストが巨大化すること。 ベイツいわく、必要ならば全てのビーストに可能だということだが、そうおいそれと全てのビーストにできることではない。 第1話でウルヴァーとジュンが発現させたのが世界初の目撃例。 通常より更に凄まじい戦闘力を有することになるので精神への影響も激しく、さすがのジュンもほとんど怪獣のように咆えまくり暴れまくるようになってしまう。 それでも終盤では自分の意志を明確にして行動することが出来ていた。凄い。
HA(ヒューマン・アライアンス、人間同盟)
ビーストに対処するために結成された国際組織。アスカはその日本支部長を務める。 自衛隊などを自由に動かすほどの権限を有している。 原作では人類同盟と呼ばれているが、第2話でのアスカの言葉によれば本作では人間同盟と呼んでいるようである。
サミュエルソン研究所
アメリカのシンクタンク。4年前に最初のDBPがニュージャージーで発見されて以来、ビーストの研究に専念している。

登場人物

不動ジュン(岩男潤子)
業界ではかなり有名なファッションモデル。22歳。ファッション雑誌「KiKi」や各種ポスターなどで活躍。 その華やかさとは裏腹に、都内のマンションで地味に清楚な一人暮らしをしている。…が、後に和美が押しかけて来る。
仙台に住んでいたが、短大卒業後にモデルになるため上京。モデルとしては成功したものの、その内気な性格のせいで友人はほとんどいない。
アスカのせいでデビルマンとして覚醒させられてしまい、「ハンターJ」としてビースト狩りに駆り出される。 最初の頃は変身すると闘争本能の塊のようになってビーストを殺しまくっていたのだが、その内にだんだん自分を制御できるようになっていく。
変身した彼女は、デビルカッター、デビルウイング、デビルビームなどの必殺技を持つ…って、なんか違うぞ。そんなようなもんだけど。 実際の戦いは格闘がメイン。その並外れた運動能力は、銃弾、ミサイル、戦闘機なども歯牙にもかけない。 更に、デビルマンとしては初のギガイフェクトも発現させる。
自分の体の変貌に苦悩しつつもその戦いに自分なりの意義を見つけようとするが、やはりそう簡単には割り切れない。 何かにつけて、自分の体のおぞましさやビースト殺しの意義について悩んでしまう。
変身する度に服が破れてしまうので、衣装がコロコロと変わる。それでなくても職業が職業だけに、変身しなくても衣装がコロコロ変わる。 毎回同じ服を着ているアニメキャラは見習ってほしいものである。
なぜか最初に会った時からアスカに対しては、その高圧的態度に対して何度も反発するものの結局は逆らうことができない。 まあなんだかんだ言っても「狩り」に赴く時にはアスカくらいしか話せる相手がいないし、自分の全てを知られているということもあって一番気を許せる相手ではある。
第18話以降、HAからも追われる立場となり放浪生活を続けるようになり、第20話ではついにアスカとも袂を分かつ。 最後には半年間も現実逃避して平和な生活を続けていたが、現実に背を向けていては何も解決しないことを悟る。 そして全ての元凶を倒すため最終決戦に挑む。
アスカ蘭(嶋村薫)
HA日本支部の支部長。22歳。日本人の父と米国人の母を持つハーフ。ただし両親は既に死亡。 和美が初対面の時にモデルと間違えたくらい、ナイスバディな美人である。 非常にクールな性格で、自分の弱さを表面に出すことは滅多にない。
いきなりジュンをビーストの前に突き出して強引にデビルマンに覚醒させた張本人。 その後もジュンの都合など全く考えず無理矢理彼女を「狩り」に引っ張り回す。
ジュンに対しては、いつも彼女を自分の飼い犬であるかのように扱う。 時折はジュンを気遣うようなこともあるのだが、大抵はジュンに高飛車に命令するだけ。 しかし口だけではなく、自らビーストの出現現場へ銃を持って乗り込むなどと行動派でもある。
彼女の過去は一切が謎に包まれており、それを探ろうとするとCIAの特殊工作員がいきなり銃撃してくるほどのトップシークレットである。 米国大統領も彼女には深い関心を寄せているらしく、一介の小娘がなぜそんなVIPなのだ?と謎は深まる一方である。 実はその答えのキーワードは、「オーキッド因子」である。その因子の正体とは…。
滝浦和美(村井かずさ)
ジュンにあこがれるモデルの卵で、18歳の現役女子高生。肝心な時に方向音痴になるらしい。 ジュンのことを「ジュンちゃん」と呼び、姉のように慕っている。モデルとしては結構売れっ子のようである。 しかしハイティーン向けのファッションモデルはお好みではなく、ジュンのように大人向けの仕事をしたいらしい。
第3話で両親をビーストに惨殺され、天涯孤独の身の上となる。そしてその後ジュンのマンションに押しかけて強引に同居するようになる。 しかしジュンの不可解な外出や急によそよそしくなった態度に困惑し、更に坂沢に妙なことを吹き込まれたりして心が揺れる。
第15話でジュンの正体を目の当たりにし、ジュンの元を去る。その後、二人は出会いはするもののすれ違いが続く。 そして第22話でようやく二人は再会し、その心は結びつくが…。
ジュンの日常の相手ということで、牧村美樹をイメージして作られたオリジナルキャラ。(というか、ジュンとアスカ以外ほとんどオリジナルだけど…) ヘアバンドをすれば同じような髪型になるそうである。そう言われてみれば、なるほど。
ジェイソン・ベイツ(中尾隆聖)
第8話で初登場したサミュエルソン研究所の研究員。その正体はデビルマン。 ジュンと違い、自分の強靭な肉体に誇りを持っておりその力に美を感じている。 それが故に、ジュンにギガイフェクトが出来てなぜ自分には出来ないのかなどと悩んだりもする。
原作のデビルマンライガーをモデルに作られたキャラ。
ちなみに、ジュンのことをデビルマンレディーと呼ぶのはこのベイツくらいのものである。
前田清(山崎たくみ)
第4話から登場したアスカの秘書。しかし作中では「狩り」を行なうためのジュンの送迎をやっている程度の出番しかなく、単なる運転手にしか見えない。 実戦に参加することもないが、伊達にHAの一員ではなくさすがに銃の扱いなども手慣れたもの。
HAの中でもジュンを最後まで人間として扱ってくれた優しい人。 それでアスカに反発したのが元でアメリカに左遷されるが、その間にアスカに関する調査を行ない、ついにその目的を探り出す。 しかし彼がそれをジュンに告げる機会は無かった…。
湯浅辰也(内田直哉)
ジュンのモデル業のマネージャー。家族は妻と娘一人。 ジュンの態度の変化に気付き彼女の心配をしている内に、自分のジュンを愛する気持ちに気付いてしまう。 その辺のくだりは完全に昼メロであり、しかしジュンにはあっさりふられてしまう。
山崎正義(斉藤茂一)
HAの特務部隊を率いて対ビーストの作戦指揮を執る、いかにも軍人肌な人。 ビーストを嫌っているためか、アスカやジュンにはあまり好感を持ってはいないようである。
坂沢史郎(鈴木英一郎)
第7話から登場したルポライターで、一般には秘密となっているビーストのことをかぎ回る。 ジュンに目を付け、和美や湯浅に接近する。その過去にはビーストとの因縁があることが第14話で明らかになる。
千佳(小林愛)
第18話で初登場。 半ビースト化し、地下をねぐらにしていた、通称「アンダーグラウンドガールズ」(などと作中では一切呼ばれていないのだが…)の一人。 ネコ耳で尻尾が生えていて、その筋の人にはたまらんかも。(おい)
仲間のリーダー格で、普通の人間である和美を仲間に引き入れて一緒に生活していた。 第21話で自衛隊に無惨に殺されてしまう。
多香絵(高野直子)
ガールズの一員。羊みたいに曲がった角が生えている。千佳亡き後、常に希望を捨てず他の二人を引っ張っていく。 いつの間にやら猛とくっついてしまい、最終回ではなんと彼の子を宿す。ちなみにまだ15歳である。
実咲(手塚ちはる)
ガールズの一員。虫みたいな触角が生えている。あいにくと個性に乏しく、見せ場がなかった。
今日子(小島幸子)
ガールズの一員。両手が猿みたいに毛に覆われている。気が弱くて純情。
真紀猛(田中亮一
声といい容姿といい、自分の名前と関係ない"A"のイニシャル入りのシャツといい、どっから見てもアニメ版不動明。 第21話でバイクに乗って颯爽と初登場し、ダークな世界観を一瞬でブチ壊してくれた。(笑)
その後も熱血ぶりを発揮。第25話ではあのポーズと「デ〜○〜○!」の掛け声(いや伏せ字じゃなくて、ホントにちゃんと言ってくれないのだ、シクシク)と共に青い体のデビルマンにと変身してくれる。 しかし変身しても女の子の力を借りなければ扉ひとつ開けられないくらいで、実力はたいしたことないようである。 だが、人間体に戻った時にはなぜか破れた服が元に戻っているという、不動明と同様の超能力(ぉぃぉぃ)を持っている。
多香絵とは収容所で別々の部屋に入れられていたくせに、いつの間にか彼女に手を出していた(両者の性格を考えると、手を出されていた、かもしんないけど)という、なかなか侮れない奴。 そこら辺は不動明っぽくない。
ちなみに彼の名前は、旧作アニメ企画当初の主人公の名前。
サトル(小山茉美)
第3話で一度登場した後、第14話以降でレギュラーとなる10歳くらいの少年。いつも不気味な笑みを浮かべている。 その正体はビーストの支配者で、最強のビースト・クルセイダーズ四天王(と作中で呼ばれることはやっぱりないのだが)を始め、全てのビーストになぜか慕われている。 片や人間の目から見れば残忍・無惨・冷酷という言葉がよく似合う、いかにもビーストらしい奴である。 自らは小さな蛾に変貌したり、蛾の羽根が生えて空を飛んだりする。
進化した体を持ちながら仲間を殺すジュンを憎んでおり、なかなか直接手を下すことなしにジュンを追いつめる。 と言うか、性格が非常に陰険であり、物理的に手を下すよりは精神的ダメージを与える方が好みらしい。 実にネチネチとした方法でジュンを精神的に痛めつけようとする。和美は何度利用されたことか。 まあ、ジュンが人間の心を持っていることに対して怒りを持っているわけだから、そんな風に攻めたがる気持ちは分からないでもないが。
しかしついには第23話で、こんなこともあろうかと用意しておいた秘密兵器・グレートマジンガーに乗り込みジュンと直接対決する。(なんか全然違うけど…似たようなもんか)
比嘉昇・アンドラス(高田祐司)
クルセイダーズ四天王のリーダー格…らしいが、その割には普段は影が薄い。 人間の時は冷静そうだが、変身すると凄まじく攻撃的になり暴れまくる。 鷲のビースト・アンドラスに変身し、灼熱の炎を吐く。
霞頂太・マルファス(田中総一郎)
クルセイダーズ四天王の一員。元自衛隊員で、電撃を武器とする禿鷹のビースト・マルファスに変身する。 ビースト因子保有者のビースト化を促進させる力も持っているようだ。
小暮泉・ナペリウス(香月弥生)
クルセイダーズ四天王の紅一点。前田の後任としてアスカの秘書になり彼女の監視を行なうが、アスカにはあっさり正体を見破られていた模様。 白鳥のビースト・ナペリウスに変身し、羽を鋭い刃と化して飛ばす。また、第3の眼を使って死体を「骸」として蘇生して操る能力も持つ。 超能力という意味では、全ビースト中で最も凄い力の持ち主かも。
北野祐一・ストラス(佐々木望)
クルセイダーズ四天王の最年少。第17話でサトルにスカウトされて仲間入りした予備校生。 梟のビースト・ストラスに変身し、翼で起こす風を武器とする。 平然と両親を惨殺したのはともかく、マジンガーZのフィギュアに変な色を塗っていたのが許せん奴。(ぉぃぉぃ)

全話リスト

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