真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ

平成12年12月〜平成13年6月、OVA 全4話
各30分

概要

恐竜帝国の総攻撃により、地球は壊滅の危機に瀕していた。 だが、この日のために用意された真ゲッターロボはいまだ起動せず、メインパイロットの流竜馬も戦闘不能な状態にあった。 そこで地球を守るべく、巴武蔵は単身ゲッターロボに乗りこんで恐竜帝国のメカザウルス軍団を迎え撃つ。 そして武蔵はゲッター炉心を暴走させて、メカザウルス軍団を道連れにゲッターロボと共に散ったのだった。

そして、5年の月日が流れた…。

恐竜帝国は滅びていなかった。再び地上を襲い始めたメカザウルス達。 だがこの日のために神隼人はネオゲッターロボを完成させていた。 更に隼人は二人のパイロット、橘翔と大道剴を育て上げていた。 しかしゲッターには3人のパイロットが必要だ。しかもとてつもない能力の持ち主が。 やがて隼人はついに最後のパイロットを見つけ出す。 恐竜兵士をも素手で倒す猛者、一文字號を。

かくして3人揃った新生ゲッターチームはネオゲッターロボを駆り、恐竜帝国との激闘を開始した。 だが恐竜帝国の帝王ゴールは、脅威的な新しい力を手に入れゲッターに迫る。 この戦いの果てに待つものは何か!?

解説

まさか再び現れたOVAのゲッターロボ。 前作「真ゲッターロボ」はやや難解なストーリーだったが、本作は単純な娯楽作品として仕上げられている。 なにしろタイトルからしてまるで東映マンガまつりのよう。そう、これはまさしく東映マンガまつりの一編と考えてもおかしくはない、肩の力を抜いて楽しめる作品なのだ。

ストーリーは前作とは何の関係も無く、むしろ原作ゲッターロボに近いところが多々あり。 なにしろいきなり冒頭から始まるゲッターロボの最期、これはまさしく原作での武蔵の最後の戦いをそのまま再現したものだ。 ファンにとってはうれしい限り。というか、武蔵がいきなり死ぬので悲しいというか、複雑な気分だが。

今回の主役メカ、ネオゲッターロボのデザインはゲッターロボ號がベース。 しかし本作のタイトルが示す通り、主役をネオゲッターだけには任せはしない。真ゲッターももちろん大活躍。 ということで、わずか4話しかないのにネオゲッター1・2・3、真ゲッター1・2・3と全て登場して敵と戦う。 相変わらずやってくれる。

各キャラクターも、ワイルドを通り越して鬼気迫るものがあった前作に比べるとソフトに仕上がっている。 コミカルな面もあったりして、結構親しみやすい。 声優のキャスティングとしては、早乙女博士がテレビ版通りとなったのがうれしいところで、その他リョウやハヤトは前作のキャストを引き継いでいる。

なお旧アニメ版からはジャック&メリーが登場している。…というか、ゲーム「スーパーロボット大戦」から登場していると言うべきか。ううむ。 まあゲッターがOVAになったのはスパロボ大戦のおかげだし、旧アニメ版とキャラが全然違ってもしゃーないか。

とりあえず、前作よりは万人向け、原作ファン向けになった本作。 4巻しかないのは残念だが、肩の力を抜いて楽しもうではないか。

登場人物

一文字號(櫻井孝宏)
ネオイーグル号に乗り、ネオゲッター1のメインパイロットを務める。 恐竜帝国の襲撃で天蓋孤独になり、闇プロレスの賞金で生活していたワイルドな男。
橘翔(浅川悠)
ネオジャガー号に乗り、ネオゲッター2のメインパイロットを務める。ネオゲッターチームの紅一点。…って全部で3人しかいないけど。 かつては米軍に所属していた。責任感が強く、真面目。
大道剴(桜井敏治)
ネオベアー号に乗り、ネオゲッター3のメインパイロットを務める。 太めで、明るくマイペースな男。
流竜馬(石川英郎)
旧ゲッターチームの一員。かつて武蔵の最後の戦いの時に、戦闘時の負傷で記憶障害を起こしていたため何の役にも立てなかったことを悔やんでいる。 恐竜兵士を素手の一撃で倒す、號に負けず劣らずのワイルドな空手男。
神隼人(内田直哉)
旧ゲッターチームの一員。かつての事件以降、新組織ネーサー設立に全力を注いできた。
巴武蔵(梁田清之)
旧ゲッターチームの一員。ゲッターロボと共に壮絶な最期を遂げる。
早乙女博士(富田耕生)
早乙女研究所の所長で、ゲッターロボを作り上げた張本人。 ミチルと元気という子供がいるようだが、あいにく本編中には登場しない。
敷島博士(八奈見乗児)
どこかマッドな科学者。次々と恐ろしい武器を発明して喜んでいる。 異様に明るい…というか完全にイっちゃってる。
ジャック・キング(西脇保)
第2話から登場した、スーパーロボット・テキサスマックを駆る熱い男。喋り方は英語と日本語がごちゃ混ぜになった完全なエセ外人。 彼は原作には登場せず、元ネタは旧作アニメの方に出てきたジャックなのだが、しかーし!  アニメ版のジャックは普通に喋る男なのだ。いつの間にジャックはこんな変な喋り方をするようになったぁ!  スーパーロボット大戦の責任者出てこぉい!
メリー・キング(新千恵子)
ジャックの妹。テキサスマックのサブパイロットを務める。これまた変なエセ外人言葉を使うが、性格は普通。
帝王ゴール(内海賢二)
恐竜帝国の支配者。かつての戦いで重傷を負うが、ある力によって復活を遂げた。
バット将軍(若本規夫)
勇猛果敢な恐竜帝国の猛者。
ガリレイ長官(辻村真人)
恐竜帝国で科学技術を担当。メカザウルスを作っている。

登場ロボット

ゲッターロボ
かつて地球を守っていたスーパーロボット。その壮絶な最期からこの物語は始まる。 詳細は旧作アニメ版を参照。
ネオゲッターロボ
ネーサーで建造された新たなゲッターロボ。 ネオイーグル号・ネオジャガー号・ネオベアー号の3機で合体し、ネオゲッター1、ネオゲッター2、ネオゲッター3の3パターンに合体する。 だがゲッター線を危険視する政府の圧力が元で、ゲッター線ではなくプラズマエネルギーを動力源としている。 そのため、活動時間には限界がある。
格闘戦重視のネオゲッター1はプラズマサンダー、スピードに優れたネオゲッター2はプラズマソード、パワーに秀でたネオゲッター3はプラズマブレイクを主な武器とする。 とにかく全てプラズマなのである。
真ゲッターロボ
真イーグル号・真ジャガー号・真ベアー号の3機で合体する、最強のゲッターロボ。 真ゲッター1、真ゲッター2、真ゲッター3の3パターンに合体する。
基本性能は前作のものと同様と思われる。
テキサスマック
アメリカが誇るスーパーロボット。西部のガンマンといった外見で、二丁拳銃を巧みに操り敵を粉砕する…のだがメカザウルス相手だとあまり効かない。 しかし地上では威力が大きすぎて使えないような巨大ライフルも使用するあたりは侮れない。 ちなみにこのライフルはホワイトハウスやら日本のアメリカ大使館内やら、至るところの地下に隠してある。恐るべし。 また、天駆ける巨大馬パスチャーキングに乗って空を飛ぶ。な、なんで空を飛ぶのにわざわざこんなデカいもんに乗るんだ!?

全話リスト

タイトル登場メカザウルス
change 1「出撃!!ネオゲッターロボ!」ドバ
change 2「出動!!テキサスマック!」ブル、モバ
change 3「復活!!真ゲッターロボ!」ボア
final change「切り拓け!!地球の未来!」ゲラ

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