ウルトラマン Ａ

放映

概要

そして、北斗と南は急遽設立された超獣攻撃隊・ＴＡＣの厳しい試験にパスし、ＴＡＣの一員となった。 二人のリングが光る時、二人はウルトラタッチでウルトラマンＡに変身し、ヤプールの超獣と戦うのだ。

解説

設定も工夫がなされている。今までにない男女二人による合体変身というコンセプト。 異次元人ヤプールという組織的な敵の設定。怪獣を超える超獣の出現。 超獣というのは具体的にどう怪獣と違うのかよくわからないのだが、少なくとも空間をバリバリ破って現れる超獣の姿は異次元の産物という香り豊かで新鮮だった。 更に、新登場のウルトラの父を始めとして何かにつけて登場するウルトラ兄弟たちもシリーズを豪華にする一因となっている。

が、他のウルトラヒーローが登場するということは、必然的にこの作品のヒーローであるエースのキャラクタを弱める結果となってしまう。 やたらとピンチに陥り、他の兄弟の助けを借りないと勝てないエース。 他の兄弟自身もピンチに陥ったりして、「弱いウルトラマン」像を作り上げてしまった感は否めない。

超獣は派手な色だし、ウルトラファミリーの出演が多く画面がにぎやかだし、何かと華麗な印象があるのがこの作品。 だが、ストーリーの単純化やウルトラマンの擬人化など、内部で徐々に単なるお子様ランチへと変貌していっているのが見てとれるのだ。

ウルトラマンＡとは？

必殺技はメタリウム光線。光線技は他にも、パンチレーザー・タイマーショット・スターショットなどがある。 また八つ裂き光輪の応用とも言えるウルトラギロチンという技もある。 そして第１４話ではウルトラ４兄弟のエネルギーを得てスペースＱという超必殺技を披露している。 なお、最終回でジャンボキングを倒した技はスペースＱだ、としている資料もあるようだが一人でスペースＱは撃てない。 ギロチンショットというのが正しい名前らしい。

ＴＡＣとは？

戦闘機としては、まず５人乗りの大型機、タックファルコン。 そして宇宙も飛べる二人乗りのタックスペース。また一人乗りのタックアロー。 地底では万能タンク、ダックビルを使用する。 また水中用としてドルフィン１号・２号というのがあるそうだが、劇中では使われていない。

地上での移動には専用車タックパンサーを用いる。特に武装はないが耐熱性・耐圧性は非情に優れている。 隊員はタックガンを携帯している。

またＴＡＣでは隊員に「自分の命が最優先」と教えているらしく、戦闘機が被弾すると隊員はすぐに脱出してしまう。 その結果町中に戦闘機が墜落して爆発・炎上しても構わないらしい。恐ろしい組織だ。

登場人物

北斗星司（高峰圭二）

南夕子とウルトラタッチすることでウルトラマンＡに変身する。 第２８話で南夕子が去ってからは一人で二つのリングを合わせて変身していた。 元はパン屋の運転手。最終回でサイモン星人の罠にはまって正体をバラす羽目になり、やむを得ずＭ７８星雲に帰る。

南夕子（星光子）

元は看護婦。北斗と共にウルトラリングで変身する。 実は月星人で、第２８話で宿敵ルナチクスを倒した後、仲間の待つ冥王星へと帰っていった。

竜五郎（瑳川哲朗）

ＴＡＣの隊長。専用の秘密のアパートに住んでいる。

山中一郎（沖田駿一）

ＴＡＣの隊員。結構口うるさい。

今野勉（山本正明）

ＴＡＣの隊員。太っている。意外と気が小さい。寺の住職の息子。

吉村公三（佐野光洋）

ＴＡＣの隊員。メカと生物学の専門家。

美川のり子（西恵子）

ＴＡＣの女性隊員。主に通信担当。

梶（中山克己）

ＴＡＣの兵器開発員。だがこの人の作ったものはあまり役に立たない。

梅津ダン（梅津昭典）

第２９話から登場した少年。ウルトラの星を肉眼で見ることができる。 そのためウルトラ６番目の弟と呼ばれるが、タロウの立場はどうなるんだ、おい。

梅津香代子（宮野リエ）

ダンの姉。アパートで北斗の隣の部屋に住んでいる。 ということは、ＴＡＣの隊員は一般家屋に住んでいるのか。緊急事態の場合に困らないのか、これって？

全話リスト