快傑ズバット 作品リスト 第17話〜第24話

タイトル登場極悪犯人、日本で2番目の用心棒
第17話「嘆きの妹ふたりの健」ナチスジャガー、バーテン左京次
早川はナチスジャガーに捕らえられ、監禁される。そしてニセ早川が町で無差別殺人を繰り返す。 早川は隠し持っていた爆弾で脱走し、一方でしほりはマイクロフィルムを探す三下どもに狙われる。 そこへ、ギターがないので口笛を吹きながら現れた早川はしほりを救う。しかし、しほりは早川を恐れ逃げ出す。 それを追う早川だが、彼自身町の人々に追われる身となる。東条は早川を逮捕しようとするが早川はそれを振り切ってしほりを追う。
やがて倉庫街に迷い込んだしほりは早川に銃を向けられる。それを邪魔したのは早川だった! 二人の早川の戦いが始まる。しかし本物にはかなわず、偽物は尻尾を巻いて逃げ出す。
それを見たしほりはようやく早川のことを信用する。そして、松島が彼女に贈ったロケットの中にマイクロフィルムがあることが判る。 そこに、ロケットを奪うべく現れるバーテン左京次。目にも止まらぬ速さでナイフやフォークを投げ、彼女を壁に縫いとめる。
「どうだ早川。俺の腕が分かったか」
「いいや。ナイフとフォーク投げの腕前はよぉく分かったが、…やっぱり腕前は日本じゃあ2番目だ」
「なんだと…それじゃ日本一はどこにいる!」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。 そして早川もまた目にもとまらぬ早さでナイフやフォークを投げる。それをかろうじてかわすが、壁に追いつめられる左京次。 更に早川のナイフとフォークが左京次を壁に縫いとめる。そして最後の一撃。とっさに身をかわした左京次だが、なんと上着がきれいに切られておりスッポリと抜けてしまった! 驚愕する左京次。その隙に早川としほりは姿を消していた。
大月家に戻って来た早川たち、そこでまたニセ早川に狙われる。早川は偽物を撃退するが、その間に春彦が襲われる。その春彦の手首のあざに不審を抱く早川。 そこへ東条たちがやって来て早川を逮捕しようとする。その間にまた現れたニセ早川がロケットを奪おうとする。 が、そのニセ早川を追った本物の早川は、その正体が春彦だと暴く。しかしそこで、東条の同僚刑事たちが早川たちに銃を向ける。皆ナチス連合会の手先だったのだ。
東条としほりは時限爆弾の脅威にさらされ、早川は車に乗せられ崖下に落とされる。炎上する自動車。 笑いが止まらない春彦、いやナチスジャガー。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!ナチスジャガーの車を停めるズバット!
「早川健の名を語り罪もない多くの人々を殺し、あまつさえ妹と3人の刑事を爆死させようとしたナチスジャガー、許さん!」
手下どもは既になぎ倒されている。左京次もまた敗れさる。そしてナチスジャガーを叩きのめすズバット。
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
だが、ナチスジャガーもまた犯人ではなかった。 『この者 極悪殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され…と、ナチスジャガーが起き上がりズバットに銃を向ける!が、崖下にすべり落ち消えてゆく。 早川健・ズバットは、しほりに春彦はナチスジャガーと戦って立派に死んだと告げ、またさすらいの旅に出るのだった。
第18話「危うし!シャボン玉の恋」黒ひげ、死神サミー
園児たちが戯れる草の実学園。そこの花壇から毒ガスが溢れ出す。 それを黒ひげ党の仕業と知った白野は黒ひげ党の三下に殺されそうになるが、それを早川が救う。 そこに現れる用心棒。早川はその男、死神サミーを知っていた。
「ああ、かなり有名ですからね。黒ひげ党の用心棒、死神サミー。アメリカンフットボールの名手。ただし、その腕前は日本じゃあ2番目だ」
「2番目だと!では日本一は誰だ!」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 サミーはボールをキックして巨大な岩をバラバラに砕く。 が、早川は、ボールを地面にめり込ませ、ボールはそのまま地の下を進み、やがて飛び出してきてサミーの腹を直撃した!
白野は花壇の毒ガスパイプを皆に見せようとするが、なぜか影も形もない。 園長のアンヌは、学園に援助してくれている栗須を嫌っていることによる嫌がらせだと白野を非難する。 悲しむ白野。彼はアンヌを好きなのだ。
一方、黒ひげ党は毒ガスを噴出するロバを作り上げ、再び園児を殺そうとする。それを見ていた白野は、黒ひげ党のボスが栗須であることを知る。 翌日、栗須は学園にロバを届ける。駆けつけた白野はそのロバを叩き壊すが、毒ガスの装置は入っていなかった。そのため白野はアンヌに二度と来ないでと言われてしまう。 そして黒ひげ党に殺されそうになる白野。早川は彼を助けて入院させるが、その晩白野はいなくなる。もしかしたらと学園に向かう早川。 毎週水曜の晩に密かに学園の花壇に花を植えていたのは、栗須ではなく白野だったのだ。真実を知るアンヌ。
が、翌日学園に届けられたロバから毒ガスが噴き出す。それを早川が運び出す間に白野は黒ひげ党に捕まり、アンヌがその後を追う。 栗須はアンヌが相続した数十億の遺産を狙っていたのだった。一方の早川は白野のシャボン玉から彼の居場所を見つけるが、仕掛けられた爆薬が爆発する。 アンヌを連れ去ろうとする栗須。だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「遺産を手に入れるためアンヌさんとの結婚を謀り、毒ガスを用いて園児を殺そうとし、あまつさえ罪もない少年を殺そうとした栗須伸、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。死神サミーもまた一時はズバットを倒しかけたものの敗れさる。そして黒ひげを叩きのめすズバット。
「飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
だが、黒ひげもまた犯人ではなかった。やがてパトカーのサイレンと共に東条がやってくる。 『この者 極悪毒ガス犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

早川健の日本一のアメフト技はモグラキックという名だそうだが、どう見てもパンチしてるぞ。
しかしこの話、白野(シラノ)に栗須(クリス)って名前が出なきゃ元ネタがあるって分からんなあ。 そう言えばブラックジャックにも同じ名前の二人が出てくる話があったぞ。
第19話「悲恋 破られたラブレター」セントデビル、レッドフォード
いぶきはあこがれの石上進也にラブレターを渡そうとするが、いざとなると勇気が出ない。 ある時、いぶきはセントデビルが石上の父親を殺す現場を目撃してデビル団に追われる。 それを救ったのは早川だった。いぶきを送る早川。そこに現れる用心棒。早川はその男、レッドフォードを知っていた。
「ああ、知ってるさ。セントデビルの用心棒、魔の鎖鎌師レッドフォード。ただし、その腕前は日本じゃあ2番目だ」
「2番目だと!俺より強い日本一がどこにいる!」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 鎖鎌をうならせるレッドフォードは、早川がいぶきをかばっているにも関わらず彼女を鎖で縛り上げて木にぶら下げる。 が、早川は、いぶきを捕らえる鎖だけを鎌で切り、更にレッドフォードを鎖で逆さ吊りにした上に鎌をレッドフォードの眼前にぶら下げた!
早川はいぶきを連れて逃げるが、セントデビルは彼女が落とした定期入れを利用して彼女を石上殺しの犯人に仕立て上げる。 そうとは知らない早川は東条に助けを求めるが、証拠が揃っているため東条は彼女を逮捕しようとする。そこで更にいぶきを逃がす早川。 いぶきは進也に真実を話すが、進也は警察に通報する。早川は彼女を逃がそうとするが、ついに東条に逮捕される。
そこで早川は警察の前で大暴れしてわざと逮捕される。セントデビルはいぶきを始末すべく護送車を爆破しようとするが、護送車には早川が乗っており彼女は助かる。 が、セントデビルは護送車を砲撃する準備もしてきていた。立場が逆転し、早川は銃弾を浴びて崖下に転落する。 そしていぶきを追いつめて射殺しようとするセントデビル。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「罪もない人々を殺し更に善良な石上社長を殺し、あまつさえその目撃者まで卑怯な罠を用いて殺さんとしたセントデビル、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。レッドフォードもまた敗れさる。そしてセントデビルを叩きのめすズバット。
「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
「お、俺じゃない。俺はその頃、北海道にい、いたんだ…」
セントデビルもまた犯人ではなかった。やがてパトカーのサイレンと共に東条がやってくる。 『この者 極悪殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

今回はサブタイトルでさりげなくギャグをかましてくれてる。
そして、「2月2日、飛鳥五郎を…」に続いて相手がアリバイを言うパターンが初登場。でも北海道ではインパクトはないなあ。 ちなみに2月2日っていうのは、もちろん第1話の放送日。これってリアルタイムな話だったのか…。
ところで石上進也を演じるのは寺泉哲章。青春もので主役やってたと思うんだけど、何の番組だっけ?
第20話「女ドラゴン涙の誓い」十文字青兵衛、レッドドラゴン
青十字軍に忍び込んだ女。青兵衛はその女を殺そうとするが、そこに早川が現れて三下どもを蹴散らす。 早川は女を連れて行こうとするが、女は早川からあっさりと銃を奪う。 その女こそが青兵衛の新しい用心棒だった。早川はその女、レッドドラゴンのことは知っていた。
「7歳の時から鍛えた中国拳法・八卦掌の名手。女だてらにワルから悪へと渡り歩く用心棒。ただし、その腕前は日本じゃあ2番目だ」
「へえーぇ、あたし以上の者がいるって?」
「その日本一ってのは、一体どこの誰だい?」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 早川とレッドドラゴンの死闘が開始される。が、早川は川に放り込まれて負けてしまう!
そして東条を呼び出した早川は、彼女が落とした警察手帳をつきつける。彼女は刑事だったのだ。
一方、青兵衛は彼女を簡単には信用せず、彼女に早川の始末を命じる。そして出会う二人だが、早川は逃げ出す。 そうして三下をまいた早川は、彼女に事情を聞く。彼女は青兵衛に幼い弟を殺されたのと言う。 やがて、本物のレッドドラゴンがやって来る。そのタクシーを停める早川。レッドドラゴンは早川を知っていた。
「ほー、俺を知ってるとはな。こっちもお前さんのことは知ってるぜ、レッドドラゴン。中国拳法の腕前は日本じゃあ2番目だってこともな」
「なんだって!どこにあたしより強い日本一がいるってんだい!」
「片目でも良く見えるだろう。目の前にいる男さ」
そこで勝負が始まる。早川は、彼女が負けたら青兵衛には会わずに町を出て行くことを約束させる。 レッドドラゴンは神社の狛犬の両方の目玉をきれいに蹴り抜き、早川にぶつけた。 が、早川は、その目玉を蹴って銅鑼に跳ね返して元通りはめ込んだ上、狛犬を支える石の玉を蹴り抜いてレッドドラゴンにぶつけた!その拍子にあごが外れて笑う狛犬!
そして早川はわざと青兵衛に捕まり、ニセレッドドラゴンにわざと負ける。が、既に本物のレッドドラゴンが現れており、全ては暴露していた。 銃弾を受けてビルから転落する早川。そしてレッドドラゴンが女刑事を倒す。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「暴力団青十字軍を動かし、非行を重ね人々を苦しめ、あまつさえ罪もない人々を殺し、刑事までをも殺そうとした十文字青兵衛、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。レッドドラゴンもまた敗れさる。そして青兵衛を叩きのめすズバット。
「2月2日飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
「違う。あの日俺は、サンフランシスコにいた…」
青兵衛もまた犯人ではなかった。やがてパトカーのサイレンと共に東条がやってくる。 『この者 極悪殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

OPのクレジットには清兵衛と書かれてるけど、本編では青兵衛と呼ばれるボスを演じるのは三谷昇。 まあ青十字軍を率いているんだから青兵衛の方が正しいんでしょう。悪役も結構ハマってる。
と、ところで青十字軍って黒十字軍のパロディー!? よし行け!アオレンジャー!
第21話「さらば瞼の母」夜叉丸、コック伊魔平
三下に誘拐されそうになる大金持ちの婦人。そこに早川が現れて三下どもを蹴散らす。 そこに現れる用心棒。早川はその男、コック伊魔平を知っていた。
「ああ、知ってるさ。夜桜組の組長・夜叉丸の用心棒、地獄のコック、伊魔平。皿と包丁投げの名人。ただし、残念ながらその腕前は日本じゃあ2番目だ」
「何だと!俺より凄腕の日本一がどこにいる!」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 伊魔平は皿を投げ、木に突き刺す。更に何枚もの皿を投げ、先に刺した皿の上に見事に全て積み重ねる。 が、早川は、一枚だけ皿を投げ、木の上で積み重なっていた皿を全てその上に乗せ、それは伊魔平の手元にブーメランのように戻ってきた!
婦人を救う早川。が、その顔を見た早川の表情は驚愕に包まれる。なんとその女性は、生き別れの自分の母親・千代だった!
早川は上機嫌でプレゼントと花を持って千代の元を訪れる。が、今の生活を壊したくない彼女は自分には冴子しか子供はいないと言い、健が息子であることをかたくなに否定する。 早川は涙を浮かべて家を飛び出す。そして千代もまた、一人で涙をこらえるのであった。
そして早川は徹夜で家を見張って夜桜組から彼女たちを守る。そこで冴子は早川に食事を持っていってやろうとするが、夜桜組に誘拐される。 だが早川が駆けつけて冴子を助け、三下を叩きのめす。が、夜叉丸は冴子を盾にして早川の動きを封じ、早川は夜叉丸の命令でダムに飛び降りる。
やがて冴子の父親が身代金30億を払うが、冴子は解放されず、夜叉丸の新しい銃の的にされる。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「罪もない者をさらって巨額の身代金を奪い取り、あまつさえその人質を殺そうとする夜叉丸、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。伊魔平もまた料理される。そして夜叉丸を叩きのめすズバット。
「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
「し…、知らん。俺はその時は、香港にいたんだ!」
夜叉丸もまた犯人ではなかった。 『この者 極悪誘拐犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川は旅立とうとする。が、冴子が呼び止める。
「お兄さま!」
「…お人違いでしょう」
やがて、千代が息子を、健を探しに来るが時既に遅く、早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

ええ話やのう。こんな古典的な話、ズバットじゃなきゃ見られないぞ。 早川健は、4歳の時に母と別れて22年ぶりに再会したそうだ。じゃあ26歳かあ…って今の自分より年下だぁー!。
それと鶴間冴子を演じるのは、超人バロム1や猿の軍団なんかでおなじみの美少女・斉藤浩子。相変わらず可愛いね。
第22話「少年ボクサー涙の父」ミスターZ、カネアス・ドレイ
矢川元はカネアス・ドレイとのタイトルマッチを明日に控えて絶好調。だが、何かとジムに顔を出す酔いどれ親父がうっとうしい。 しかし、その親父がならず者に袋叩きにされる。我慢できず手を出そうとする元。それを制して彼らを救ったのは早川だった。 そこに現れる用心棒。早川はその男、カネアス・ドレイを知っていた。
「ああ、世界ライト級チャンピオン、カネアス・ドレイ、とは仮の名。その正体は世界を又にかけた悪の用心棒。今はZ団のボス、ミスターZとつるんで悪いことばっかりしてらっしゃる。ただし、残念ながらその腕前は2番目だ」
「何だと!俺が2番目?ヘッヘッヘ。俺より強い奴がいるとでも言うのか!」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 カネアス・ドレイは手下に自分に向けて銃を撃たせ、横からのパンチでことごとくその弾を叩き落とした。 が、早川は、元を狙って撃たれた弾に向かって飛び込み、ことごとくその弾をグローブで掴み取った!
勝負が終わった後、親父は元から金をせびってまた酒を飲みにいってしまう。 元は、かつて仕事を休んで病気の自分を看病してくれた父親を尊敬していたが、その後父親は酔いどれになってしまったのだった。
一方、飲んでいた親父はミスターZに捕らえられ、元に八百長をやらせるために時限爆弾を仕込んだ地獄ベルトを取り付けられてしまう。 その親父と出会った早川は、彼の正体に気付く。
元に15年前の新聞を突きつける早川。 親父はハリケーン丈二と呼ばれた名ボクサーだったが、病気の元を看病すべくタイトルマッチをすっぽかしたためにボクシング界から追放されたのだ。
そこへミスターZから、試合に負けろという電話がかかってくる。地獄ベルトのことを聞かされて父を探そうとする元。 父は元を勝たせるために黙って死のうとしていたのだ。その心意気を元に言い聞かせて試合に出させ、父親を探しに行く早川。 父親を見つけた早川はベルトを外そうとするがミスターZの部下に囲まれ、蜂の巣にされる。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「神聖であるべきスポーツを賭けで汚し、あまつさえ卑劣な爆弾で罪もない人を殺そうとしたミスターZ、許さん!」
地獄ベルトをあっさり外すズバット。手下どもがなぎ倒される。そしてミスターZを叩きのめすズバット。
「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
「違う。その日俺は、ロンドンにいた!」
ミスターZもまた犯人ではなかった。やがてパトカーのサイレンと共に東条がやってくる。 『この者 殺人未遂極悪犯人!』 と書かれたカードだけが残され、カネアス・ドレイもまた元に破れさる。元はチャンピオンになったのだ! そして早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

あまりにもお約束の展開だけど、ズバットならばそれでOK。むしろストレートすぎるストーリーは新鮮に感じるのではないか? 改めて見直すとラストシーンは結構感動ものだよ。
第23話「大神家一族の三姉妹と天一坊」紅フォックス、ダンディ・ハリー
大神家の遺産50億は行方不明の息子である天一に譲られることになる。驚く大神家の三姉妹。 そこで長女の霧子は天一が見つからない場合のために、紅フォックスに二人の妹を殺すよう依頼する。狙われる次女の蘭子。それを救う早川。 そこに現れる用心棒。早川はその男、ダンディ・ハリーを知っていた。
「紅フォックスの用心棒、ダンディ・ハリー。名人級の手品を殺しに使う死の手品師。ただし、その腕前は日本じゃあ2番目だ」
「2番目だと!では日本一は誰だ!」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 ダンディ・ハリーがハンカチを振ると木に火がつき、更に帽子から火が燃え上がり、帽子の中から炎のナイフが現れ、早川に投げつけられる。 が、早川は、その炎のナイフを持ってジャンプ一閃。するとナイフは消え去った。 と、炎が消えてまた早川の手の中に現れ、また自然に炎がついた。それをダンディ・ハリーに投げつけると辺り一面に炎が舞い上がった!
大神家では、遺産をめぐって三姉妹の仲がバラバラになる。そして末娘の小雪が誘拐されそうになるが、顔中に包帯を巻いた男に救われる。 小雪は、その包帯男をニセの天一に仕立て上げて姉に紹介する。お守り、そして腕のホクロと揺るがぬ証拠を突きつけられ、引き下がる姉たち。 だが、実はその男はダンディ・ハリーであり、元々紅フォックスが企んだ計画を小雪が偶然実行したのだった。
そして霧子が殺される。恐くなった小雪は包帯男に、警察に全てを話すと言う。そこで、早川が包帯男の正体を暴いた!逃げ出すダンディ・ハリー。 一方、早川は東条に、ニセ天一がさわったお守りを鑑定してもらっていたが、驚くべき結果が出る。 指紋が一致し、ダンディ・ハリーこそがまさに天一であることが分かったのだ。都合よくホクロがあったのもそのためだ。
そうとは知らぬ小雪はハリーに呼び出されて会いに行く。小雪を殺そうとするハリー。そこに現れた早川は、ハリーに真実を告げる。動転して逃げ出すハリー。 が、それを聞いた紅フォックスは早川を銃撃して始末し、小雪も始末しようとする。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「殺し屋集団の頭目として君臨し、あまつさえ他人の莫大な遺産を狙って殺人を犯した紅フォックス、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。ダンディ・ハリーは心が揺れ、小雪を守ろうとして紅フォックスの銃撃に倒れる。そして紅フォックスを叩きのめすズバット。
「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
「知らん、知らん…俺はその頃、シシリー島でスパゲッティを食べていたんだ…」
紅フォックスもまた犯人ではなかった。 『この者 極悪殺人犯人!』 と書かれたカードだけが残され、兄の死に泣き崩れる小雪。 蘭子と小雪は仏門に入り、遺産は全て施設に寄付された。 早川健・ズバットはまたさすらいの旅に出るのだった。

うーん、今回の話には元ネタがあると思うんだけど、何でしょうねぇ? …ああ、なんて白々しい。 ちなみに元ネタである、石坂浩二最大のハマリ役となった(糸井貢も捨て難いけど)金田一シリーズ第一弾の映画は、昭和51年の年末公開。 誰もがまだ覚えてるけど、熱気が冷めた頃にネタをパクってるわけやね。うーん、絶妙。
そして、ボスのアリバイの内で最も有名と思われるスパゲッティは今回。ナポリと混同しないように注意。
そして、ダンディ・ハリーを演じるのは、変身忍者嵐/鉄人タイガーセブンこと南条竜也。 だから今回の用心棒は極悪人じゃないのかなぁ。
第24話「涙の健 見知らぬ街の恋人」ドン・天山、ウリ・ケラー
河原でギターをひく早川。川を流れる赤ん坊を見つけて助けるが、それは爆弾だった。重傷を負う早川。 続いて助けを呼ぶ女性を発見。また罠かと一瞬躊躇した早川は、女性を助けるのが一歩遅れる。そこでその女性を見て早川は一目ぼれするが、やがて力尽きる。 逆に早川を介抱した女性は、用があると言って天山会が巣食う黒谷市に向かう。そしてドン・天山に目をつけられる女性。それを早川が救う。 そこに現れる謎の占い師。早川はその男、ウリ・ケラーを知っていた。
「ああ、知ってるさ。天山会の用心棒、ウリ・ケラー。占いの名人。そして、筮竹使いのプロフェッショナル。ただし、その腕前は日本じゃあ2番目だ」
「2番目!俺より上の日本一がいると言うのか!」
ヒュウ。チッチッチッチッチッ。自分を指差す早川。そこで勝負が始まる。 ウリ・ケラーは無数の筮竹を一度に投げ、地面に刺さった筮竹は早川の靴をきれいに取り囲んでいた。 が、早川は、筮竹をギターにぶつけ、跳ね返った筮竹はウリ・ケラーの帽子の上にきれいに突き刺さった!
しかし女性はまた姿を消す。追う早川は、また彼女が狙われているところを助ける。 早川は女性を市の外れまで送り、互いに名乗りあう。彼女は白鷺れい子といった。別れを告げた早川は、彼女を忘れるべくビルの屋上でギターを奏でる。 だがれい子はまたしても市内に戻って来た。三下に狙われるところをまた救う早川。
彼女はどうしても婚約者に会いたいのだと言う。結婚と聞いて驚愕する早川。そこに現れる東条。なんと東条が彼女のフィアンセだったのだ! が、東条は悪の組織を追っているのでつきあっている暇はないと厳しく言い放って消える。落胆するれい子は街から出て行く。
だが、彼女はまた天山にさらわれる。うろたえる東条。それを見て、東条の彼女に対する愛を確信した早川は彼女を救い出すことを約束する。 れい子は天山に捕まり、なぶり殺しにされようとしていた。 だがそこへ、はるか彼方からズバッカーが走ってくる!飛び込んでくるズバット!
「多くの人々を殺め、悪事の限りを尽くし、あまつさえ何の関係もないれい子さんまで殺そうとした天山会のボス、ドン・天山、許さん!」
手下どもがなぎ倒される。ウリ・ケラーもまた敗れさる。そして天山を叩きのめすズバット。
「ドン・天山!2月2日飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!」
「知らん知らん。わしはその頃、メキシコに行っておったのじゃあ〜」
天山もまた犯人ではなかった。 『この者 殺人極悪犯人!』 と書かれたカードだけが残され、早川健・ズバットは東条とれい子を引き合わせて、またさすらいの旅に出るのだった。

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