

昔々、あるところに、おじいさんがいました。
おじさんは、毎朝、愛犬のアスカルと散歩に出かけていました。
アスカルは、引っ張ってやらないといけないと、いつも思っていました。
それで散歩の時は、思いっきり引っぱていました。
その日の朝は、おいしいドッグフードをたくさん食べたので、元気百倍でした。
あまり強くひっぱたので、鎖が切れてしまいました。
アスカルは、遠くに走って行ってしまいました。
おじいさんは、アスカルを追いかけて池の縁までやってきました。
おじいさんが、アスカルを探していると、突然池の女神が現れました。
女神は、おじいさんに、
「あなたが探しているのは、
引っ張るアスカルですか、引っ張らないアスカルですか?」と言いました。
おじいさんは、突然きれいな女神が現れたので、驚いて我を忘れて思わず、
「引っ張るアスカルです」と言ってしまいました。
女神は、「あなたは、正直なおじいさんです。
それでは、引っ張らないアスカルをあげましょう。」と言いました。
おじいさんは、女神から引っ張らないアスカルをもらい、帰りました。
おじいさんと引っ張らないアスカルは、仲良く暮らしました。
一方引っ張るアスカルは、女神と一緒に暮らしました。
女神は、ダイエットができてとても喜んでいました。
引っ張るアスカルも、きれいな女神と暮らせて大変うれしかったです。
めでたしめでたし。
アスカルの感想;
ところでおじいさんと暮らした、引っ張らないアスカルは、しあわせなの?
