共和政ローマ

第二次ポエニ戦争時の政務官



前219年(A.U.C.535)


■執政官:
ルーキウス・アエミリウス・パウルス (L.AEMILIUS M.f.M.n.PAULLUS)
マールクス・リーウィウス・サリーナートル (M.LIVIUS M.f.M.n.SALINATOR)
 両執政官ともイリリアのファロスのデメトリウスに対して派遣された。そして両執政官とも凱旋式を挙げている。


■法務官:
ルーキウス・フーリウス・ビバークルス (? L.FURIUS BIBACULUS)
 恐らく前227年より後、確実に218年よりも前に就任している。


■護民官:
マエニウス (? MAENIUS)


■使節:
クィーントゥス・バエビウス・タムフィルス (Q.BAEBIUS TAMPHILUS)
プーブリウス・ウァレリウス・フラックス (P.VALERIUS FLACCUS)
 キケローとリーウィウスによれば、彼らはサグントゥムに派遣され、攻囲をやめるようにハンニバルに命じたという。


■サリイー(マールスの司祭団):
フーリウス・ビバークルス (FURIUS BIBACULUS)
ルーキウス・フーリウス・ビバークルス (L.FURIUS BIBACULUS)
 父親がこの司祭団の長で、それとその息子。




前218年(A.U.C.536)

■執政官
プーブリウス・コルネーリウス・スキーピオー (P.CORNELIUS L.f.L.n. SCIPIO)
ティトゥス・センプローニウス・ロングス (TI.SEMPRONIUS C.f.C.n.LONGUS)
 スキーピオーはヒスパニア方面に割り当てられていた。が、ハンニバルと戦うためにマッシリアから北イタリアに引き返した。彼はローマ軍をプラケンティアのティキヌスへ、のちにトレビアに移動させた。
 センプローニウスの方は、シチリア・アフリカ方面に割り当てられていたが、ハンニバルに対抗するためにそこから急いでスキーピオー軍と合流し、トレビアで戦闘となった。彼はローマで当選を保持し、プラケンティアへ戻った。



■法務官
マールクス・アエミリウス(・レピドゥス) 【シチリア総督】 (M.AEMILIUS(LEPIDUS))

ガーイウス・アティーリウス・セラーヌス 【首都法務官?】 (C.ATILIUS SERRANUS)
 は国家に代わって誓願を行い、ボイイと戦っていたマーンリウスを救う為にガリア・キサルピナに派遣された。リーウィウスによれば……。

ルーキウス・マーンリウス(・ウルソー) 【外国掛法務官?】 (?L.MANLIUS(VULSO))
 彼はガリア・キサルピナに送られ、ボイイに攻囲されたが、アティーリウスに救出されている。

ガーイウス・テレンティウス・ウァロ 【サルディニア総督?】 (C.TERENTIUS VARRO)


■護民官
クィーントゥス・クラウディウス (Q.CLAUDIUS)


■財務官
ガーイウス・フルウィウス (C.FULVIUS)
ルーキウス・ルクレーティウス (L.LUCRETIUS)
 ボイイによって捕らえられた。


■使節(大使)
クィーントゥス・ファビウス(・マークシムス・ウェルルーコースス) (Q.FABIUS(MAXIMUS VERRUCOSUS)
 あるいは、
マールクス・ファビウス(




■使節(公使)


■使節(補佐)






前217年(A.U.C.537)

■執政官
グナエウス・セルウィーリウス・ゲミヌス (CN. SERVILIUS P.f. Q.n. GEMINUS)
ガーイウス・フラーミニウス (C.FLAMINIUS C.f.L.n.)
 フラーミニウスは疑わしい伝統的な不吉な前兆によって……。
 フラーミニウスはアレティウムで活動的であった。彼はトラシメヌス湖でハンニバルの罠にかかり、その軍と共に非業の死を遂げた。
 セルウィーリウスはアリミヌムで命令を受け取った。トラシメヌスの戦いの後、彼は自分の軍団を独裁官となったファビウスに渡し、艦隊指揮官となった。しかし年の終わりには再び1個軍団を指揮するようになった。



■補欠執政官
マールクス・アティーリウス・レーグルス (M.ATILIUS M.f.M.n.REGULUS)
 フラーミニウスの代わりに選ばれ、この年の後半、独裁官ファビウスの軍団を指揮した。

■独裁官
クィーントゥス・ファビウス・マークシムス・ウェルーコースス (Q.FABIUS Q.f.Q.n. MAXIMUS VERRUCOSUS)
 トラシメヌスの戦いの後、独裁官に指名あるいは選任された。セルウィーリウスから指揮権を得て、彼はその遷延戦略を開始した。下記のミヌキウス・ルーフスの項を参照。

■騎兵隊長
マールクス・ミヌキウス・ルーフス (M.MINUCIUS C.f.C.n. RUFUS)
 ファビウスと共に彼が選ばれた後、彼はすぐに盛んにファビウスとその遷延戦略を批判した。下記の独裁官の項を参照。

■独裁官
マールクス・ミヌキウス・ルーフス (M.MINUCIUS C.f.C.n. RUFUS)
 護民官メティリウスの提出した法によって、ファビウスの同格独裁官となった。彼は独裁官としてヘラクレスに献呈した。彼のファビウスへの対抗心は、ファビウスが彼の危難から軍を救った時に消滅した。