思うところ2006
AX-D701
3日がかりで機材を整理してなんとかセッティングしました。しかし、DSP-R992は動かさず(面倒すぎ)に使わなくなったS-VHSデッキを片付けてそこに仮に配置しています。仮なのはY/C分離させたりして映像関係で遊ぶかもしれないからです。そして、セッティングに合わせてNS-10MMをもう1ペア入手し、合計7.1chになりました。
◆残留ノイズ
スピーカーからの残留ノイズが若干気になります。DSP-R992よりやや気になるかも。気になる人は気になるでしょうし、聞こえない人は聞こえないでしょう。 ここらへんはスピーカーの大きさや性能、相性もあると思うので環境によって違うはずです。
◆冷却ファン
深夜とかの静まり返った空間でアンプの電源を入れるとラックに入れていてもウーンという音が聞こえて来ます。そういう状態だとスピーカーからの残留ノイズと合わせて気になります。 が、通常の使用では問題ないかと。
◆音質
DSP-R992に比べると、音の解像度が爆発的に上がりましたが軽く感じます。余韻をあまり残さずに鳴ってぱっと消える雰囲気です。反応が早いって事でしょうか。個人的には慣れてないのか落ち着きが無い音に聞こえてしまいます。サブウーハーの鳴り方もまるで違っていてこれも同様の傾向です。
うーん、映画だと高中域がチャラチャラ、低域がいきなりドゴゴゴーンと響く感じです。音のクリアさは凄いのですが、つつみこむようなまったりとした高中低音のつながり感は薄いです。 音楽はスタジオで収録、セリフはセットやロケで収録、効果音は編集室で合成しているのを『音』で感じます。バラけて聞こえ(る作品もあり)ます。音の反応や解像度が高い証拠なんでしょが、映画館的なホール全体から余韻や重低音を感じるような鳴り方はしません。 このアンプからは『映画館ぽさ』は味わえないかも。ただし、音の移動感やリアルさ、迫力は凄いですね。比べている機種が古いのもありますが、破片が飛び散ったり雨が降り注ぐシーンの表現力は素晴らしいです。 画面下を物体が通り過ぎるシーンでは実際に体の下を物体が通り抜ける感じがしたりします。壁が崩れ落ちるシーンもまるで目の前に転げ落ちてる感じがします。 音に存在感があります。『映画館で映画を鑑賞する雰囲気』という意味での臨場感は薄いですが、映像を裏付ける音響で実際に物質を感じさせるその『リアル』さは凄いですね。 (作品にもよりますが)
CDの再生(サラウンドOFF2ch)は物凄いですね。うお?!とか思います。ボーカルが凄く聞きやすく、また、楽器が目の前にあらわれる感じがします。立体感というんでしょうか。 歌には全然興味が無い自分でも適当にかけたCDをつい聴き入ってしまいます。映画のDVDもつい音楽を音楽として聴いてしまう程です。音楽鑑賞用とし十分ですね。
DSP-R992だと音楽CDを聴く場合はSW入れてると低音がボンボンという感じで聞き苦しいのですが、AX-D701ではつけても違和感がありません。音にマッチした鳴り方します。
SWを使わない設定の時、R992だとSW無しでもメインスピーカーのみで低音が出ていましたが、D701は無しだと低音出ません。でも、R992のプリメインとして使ってる場合は ぐいぐい低音出すので低音が出ないというよりもアンプの出力バランスの差なのかもしれません。
SWの鳴らし具合は、響くときは芯から響きます。R992だとバボーンが、D701ではドゴーンという感じで締まり具合が全然違います。音圧が凄いです。同じSWとは思えません。
いい音質のとそうでない音質の差がかなりはっきり出ます。落差が激しいですね。CDは聞き入ってしまいますが、程度の低いアナログチューナーの音は聞いてられなくなります。雑音や濁った音をクリアに聞かされます。CDでもいい録音とそうでない録音の差がよくわかります。いい録音のものは立体感を感じますが、そうでないものは平坦ですね。どういう理屈かはよくわかりませんが、楽器が後ろにあって人が前にいる感じを受けるものもあれば、全部同じ面から音が出てる感じがするものがあります。なおPLU対応とかは関係無い、2ch再生での話です。
音量が小さいと迫力がありません。音量を上げたくなります。実際、音量を上げたほうが映画でもCDでも良く聞こえます。音量上げても音が破綻しませんね。クリアに音量が上がります。
音量に関しては、ミッドナイトモードというのがあります。音量が小さくても低音やボーカルが前面に出てきて聞きやすくなります。通常モードだと低音量ではスカスカで安っぽい感じの聞こえ方するのですが、そこらへんが改善されていますね。ただし、音量を上げていくとミッドナイトモードは音に奥行きが全く無い事に気が付きます。平坦で存在感が無いです。通常モードだと音量を上げていくと奥行きや広がりがぐぐぐっと出て来ます。
音色はシンセサイザーとピアノを足して2で割った感じです。カミソリの刃ではなく背をを感じます。シャーベットというにはまろやかで、アイスクリームというには硬いです。 鋭さの中に丸みを感じます。
アナログBSのデジタル音声はちゃんとディエンファシス処理して鳴らしてくれます。音質はSAT-100GRXのアナログ音声出力と比較するとわかりますが、デジタル臭い感じがしますね。PCで処理した音に近いかも。CCコンバーターをOFF→1→2としていくと近い感じになりますが、高中低域が一体になった包み込まれるようなまろやかさは出ないので懐がやや浅いです。SAT-100GRXのほうがいい音に聞こえる人が多いとおもいます。ちなみにBSデジタルの同じ番組のAAC音声は比較にならない音の悪さです。100対15ぐらい差があります。
メインスピーカーがYAMAHAのNS-5で、このスピーカーは高音キラキラらしく、たしかにそんな感じです。もう少し重いスピーカーが合ってるかもしれません。
◆CCコンバーター
OFF ピーーーーーーーー
ON1 ピーーーーーー〜〜〜
ON2 ピーーーーーィ〜〜〜ン
嫌味にならない程度に余韻やつつみ込む感じが出ます。音割れしているAACには無駄ですが、そうでないものにはそれなりに効果があります。料理で言えば味の素を振り掛けるかどうかみたいな感じで余計と感じるかおいしいと感じるかは人によるかと思います。
CCコンバーター2だと高音や余韻が伸びる時によじれる感があるかも。
◆USB
PCとUSBで接続する場合、試した限りではドライバーとプレイヤーでマルチチャンネルPCMで音を送る設定にしてもフロント2chしか音は鳴りませんでした。しかし、とりあえずは2ch用リスニング専用(入力は無理)の外付けのサウンドカードの変わりになります。高次元の。これはSE-150PCI出力のアナログ入力よりは段違いに音が良いです。ただ、アンプに電源を入れていないとUSBデバイスと認識されないので電源を入れる順番によっては毎回ソフトウェアプレイヤー側でUSBオーディオデバイスを指定する必要が出てきます。PCと接続して ロスが少ない音で聞くにはここらを意識して設定したほうが良いと思います。
USBに限らず、S/PDIFや同軸デジタル接続の場合でも、CDの音源をダイレクトに送る場合と、一旦ソフトウェアプレイヤーのフィルターでデコードしたPCMを送る場合で音質に差が出ます。ハードウェアのDVDプレイヤー、レコーダーの場合でもビットストリームで送る事を意識しないとデコードしたPCMをそれと知らずに送っている場合があります。これも音が変わります。
プレイヤーとアンプをデジタル接続しているのにプレイヤーで音が変わる、サウンドカードのデジタル出力で音質が変わる、という話はこの辺が原因かも。
◆ヘッドホン出力
解像度が高くて低音もしっかり出ます。USB vs SE-150PCI+DSP-R992比較では完勝です。 ヘッドホン出力ではノイズは感じません ね。さすがに無音状態で音量を上げて行くと鼓膜が破れそうになるぐらいの音量 でサーっとノイズが出てきます。
3Dヘッドホンはホールで聞いてる雰囲気が出ます。が、好んで使う人は少数派と思われます。
ヘッドホン端子にヘッドホンをつなぐとスピーカーからは音は出なくなります。スピーカーから音をだすにはヘッドホンを物理的に抜かなければなりません。モニターするにはちょっと面倒な仕様です。
とりあえず音質面で不満はありません。スピーカーで鳴らす場合と違って音が頭の中に来るので立体感は感じなくなりますが。
◆スマートセットアップ
ビクター式自動音場補正で、測定マイクを使わずに拍手した音がそれぞれのスピーカに当って測定するものです。これの効果は絶大で、拍手した場所に音が集中する感じです。ちゃんと拍手した場所から音が聞こえます。とりあえず自分を囲むように適当にスピーカーを置いていると違和感無く聞こえるようになるのが凄いですね。カップを皿に戻すシーンとかでカチャリと音がするわけですが、画面上のその皿とカップの位置から音が聞こえるのは驚きでした。横だけでなく高さまで表現する音の定位が凄まじいです。
自動音場補正機能の有無は一度体感してしまうと無しはありえなくなると思います。それほど効果が高いです。特にスマートセットアップは測定マイクいらずなので手軽に使えます。寝転がって見るときは寝転がってパーン、椅子に座っているときは椅子に座ってパーンで、そこから音が聞こえます。めちゃくちゃ楽しいです。
ただ、スマートセットアップを使うと音が集中する感じになるのでそこから外れた場所で聞くと違和感を感じます。またベストポジションでも音を一点に浴びている感じがあり閉塞感がありますね。 音の繭に閉じ込められたような感じを受けます。スピーカーに向かい合って集中して聞くには抜群ですが、〜しながら聞くには音が存在を主張しすぎてきついです。
ちなみにスマートセットアップを自分より前方で使うと前方に音の像を感じ、後ろで使うと音が通り過ぎて行く感じを受けます。スマートセットアップは手を叩く場所と自分の位置で音の聞こえ方がまるで変わります。理論的なベストポジションにこだわらずにいろんな場所で手を叩いてその時の気分で気に入った聞こえ方をするポイントを見つけるといいかも。
レーザーセッターで厳密にスピーカーを配置調整するのに似た効果が拍手一発で終わるって事かもしれません。
◆7.1ch
5.1chで鳴らすよりも7.1chのほうがより自然に聞こえます。5.1ch時よりもはっきりと差を感じますね。スピーカーの存在感が薄れます。スマートセットアップと合わせるとより効果的です。
◆DD、AAC、DTS
AAC5.1chはD-VHSでいったいどれぐらい本数あるのかわからないくらいWOWOWを録画してるんですが、見るのが凄く楽しいですね。 ただ、DTSと比べると音の厚みや高音部の表現力が厳しいです。カチャカチャがカシャカシャに聞こえる(作品にもよりますが)のがAACの悲しい所。CCコンバーターをONにしてもここは補正し切れません。
◆サラウンド/PLU、PLUx、Neo:6
基本的に入力信号に適したモードで聞くのがベストかな。マルチチャンネルで再生させる場合は入力信号のDD、AAC、DTSの基本デコードにPLU、PLUx、Neo:6の効果を組み合わせ られます。PLUxかNeo:6が無難に聞かせてくれます。その他のDSPは癖があります。ディレイとか細かく設定出来ますが、まず使わないんじゃないでしょうか。
説明書のサラウンドの項目はちょっとわかりにくいですね。操作もわかりにくいです。 特にDD5.1chEX収録の場合、EXモードにしないとPLUxで再生してしまっている事があります。サラウンド感がまるで変わるのでEXの場合は意識してEXモードに設定したほうが良いと思います。
関係ないですが、TVCMのときPLUxにしていると音が回りこんでくる感じを受けるものがありますね。PLUで収録されてたりするのかな。ゲームでもPLU対応と書いてるものは5.1chぽく鳴らしてくるのがありますね。真5.1chには及びませんが、結構凄いです。
◆マルチチャンネル入力/アナログ入力
5.1chマルチチャンネル入力はあると無いでは出来る事が天と地程差があります。とりあえずはSACDやらPCゲームでしょうが、自分はDSP-R992の5.1chプリアウトからマルチチャンネル入力で接続し、AX-D701をプリメインとして映画見てみました。
DSP-R992単体よりも音の解像度が上がり、低音にパワーや切れが加わりますが、基本はDSP-R992のままです。 送り側が8割、受け側が2割ぐらいの影響力でしょうか。傾向が違うAVアンプを組み合わせるのでどっちつかずの音になるかもと不安でしたが、個人的には満足です。
スマートセットアップの効果が乗るので自動音場補正つきのプリメインとして使えると思います。ただ、マルチチャンネル入力は駆動出来るスピーカーが5.1chのみで7.1chのサラウンドバックが使えないのがちょっと残念です。またDSP関係は使えません。アナログ2chの場合には使えますが。
ヘッドホンで聞く場合はフロント2chの音のみが聞こえます。ダウンミックスはされません。
◆映像関係
今まで映像関係はアンプにつないだ事無いのですが、この機種はビデオコンバート機能があるのでそのうちなにかするかもしれません。
走り書き
このアンプを使ってみて、YAMAHAは映画向きという評判がよくわかりました。掲示板で映画みるならオススメはYAMAHAって簡潔によく書いてますが、なるほど音の雰囲気が映画館ぽさをよく出してるんですよね。その変わり音楽的には 評価がもう一つ。ここらの理屈は映画館の音響設備で音楽を聞くとどうかを想像すればいいんじゃないでしょうか。
ただ、映画館ぽさを映画向きと言うのが正しいのかはわかりません。 音が濁ってるとか変な余韻があるとかいう事になるでしょうし。映画館ぽさと、音の表現のリアルさ、どっちが映画向きかは人それぞれによると思うのでなんともいえないところです。良し悪しよりも好き嫌いでしょうね。
ちなみに映画の再生で比較しているモードはDSP-R992ではプロロジック/ドルビーデジタルという一番基本的なモードで、AX-D701も同様に基本のドルビーデジタル(EX)です。
しばらく使ってみて・・・
プリアウトが無いのが若干不満ではありますが、実売5〜6万台のアンプでさすがにそれは望みすぎですね。
音質や機能に不満はありません。スマートセットアップで自動音場補正機能の強力さが身を持って体験できました。なるほど、一度味わうと無しではいられなくなるわけです。
最初はDSP-R992とは性格が全然違うので違和感がありましたが、今は映画見るのが楽しいですね。 その場を感じる臨場感や迫力が凄いです。
2chは2chで、サラウンドはサラウンドでそれぞれに良さがあります。両立出来ていると思います。
筐体は結構熱くなりますね。
とりあえずこんな感じでしょうか。
AVアンプ
いい加減、DTSすら対応していないAVアンプを使い続けるのもどうかという思いが、『AV機器の蓄積による配線の複雑さ+ラックの最深部に潜むアンプの入れ替えの面倒さ』よりも大きくなってきたので一大決心(ほんとうに)をして新調する事にしました。
一時TA-DA7000ESが販売された時に買い換えようと思ったこともありましたが、色々規格が混乱している時期だったので買いあぐねていました。そのまま様子見して現在に到ったのですが、今後数年は自環境では関係なさそうなHDMIに流れるみたいなのでココらが買いどきかなと判断。
それで色々な機種の評判やら機能やらを調べて自分に必要十分な機能を持ってそうなのを取捨してい事にしました。
◆選択の流れ
・ 第一にAACとDTSに対応している事。まずこれは絶対に外せないポイントです。
・ 第二にココ数年で話題になってきたデジタルAVアンプである事。値段の割に音が良いとの評判だから。
・ そして、なるべく低価格である事。次世代DVD規格対応製品が出始める直前なので、この時期に高価なものは避けたい。
この条件を満たすAVアンプは自分が調べた限りは以下でしょうか。
SONY | TA-DA7000ES | 実売 \160,000〜 |
Panasonic | SU-XR700 SA-XR57 SA-XR55 | 実売 \79,000〜 実売 \45,000〜 実売 \34,000〜 |
KENWOOD | VRS-N8100 VRS-N7100 | 実売 \68,000〜 実売 \45,000〜 |
DENON | AVR-550SD | 実売 \36,000〜 |
ONKYO | TX-L55 | 実売 \42,000〜 |
YAMAHA | RX-SL80 | 実売 \27,000〜 |
Victor | AX-D701 AX-D311 | 実売 \58,000〜 実売 \32,000〜 |
慣れ親しんだYAMAHAだし一番安いし丁度良さそうだ、という理由でRX-SL80を買おうかと思いました。ですが、これには所有するDSP-R992で、無くて物凄く不便に思った音声マルチch入力が付いていません。それにどうやら冷却ファンの音が結構うるさいらしい。それは気になるかもと次に候補に上げたのがAVR-550SDでした。これの評判は概ね良好なので9割方買う気になっていましたが、AVアンプの情報を集めていると自動音場補正という機能が付いているものがあるという事。正直なところ5.1chスピーカーの設定したくてもどういう聞こえ方が正しいか自体がわからず、設定が煮詰められません。それにTVの配置的にスピーカーをITU-RやTHX配置出来ません。そして、話の多くでこの機能が有ると無いとでは全然違うらしく、これは是非にとも使ってみたくなりました。
デジタルアンプ | マルチch入力 | 自動音場補正 | チューナー | プリアウト | HDMI | 特技 | ||
SONY | TA-DA7000ES | ◎ | ◎ | × | × | ◎ | 1.0 | 9.1ch、iLINK |
Panasonic | SU-XR700 | ◎ | ◎ | ◎ | × | × | 1.2a | バイアンプ、トリプルアンプ |
SA-XR57 | ◎ | ◎ | × | × | × | 1.2a | バイアンプ | |
SA-XR55 | ◎ | ◎ | × | ◎ | × | × | バイアンプ | |
KENWOOD | VRS-N8100 | ◎ | ◎ | × | ◎ | 〇 | × | DDヘッドホン、ネットワーク |
VRS-N7100 | ◎ | ◎ | × | ◎ | 〇 | × | DDヘッドホン | |
DENON | AVR-550SD | ◎ | ◎ | × | ◎ | × | × | DDヘッドホン |
ONKYO | TX-L55 | ◎ | ◎ | × | ◎ | × | × | |
YAMAHA | RX-SL80 | ◎ | × | × | ◎ | × | × | サイレントシネマ |
Victor | AX-D701 | 〇(DEUS) | ◎ | ◎ | × | × | 1.1 | 3Dhp、USB、CCコンバーター |
AX-D311 | 〇(DEUS) | × | ◎ | × | × | × | 3Dhp、USB |
◆HDMIメモ
HDMI 1.0 | 参考 暗号通信+映像480i〜1080p/60Hz(60fps)+音声S/PDIF相当(2chPCM、DD、DTS、AAC)伝送 |
HDMI 1.1 | 参考 1.0+DVD-Audio+マルチchPCM音声伝送 |
HDMI 1.2 | 参考 1.1+SACDのDSD音声伝送 |
HDMI 1.2a | 参考 1.1+機器間コントロール機能 |
HDMI 1.3 | 参考 1.2+1.2a+基本伝送能力2倍+映像深度UP+120Hz表示(120fps) |
※だいたいです。
という感じでSU-XR700とAX-D701が残りました。最後に選ぶポイントは音質やサラウンド関係ですが、PanasonicのデジタルアンプはAVアンプとしてはサラウンド機能が貧弱らしいですが、ステレオ再生に関しては(値段の割に)凄いという評判です。一方AX-D701ですが、え?Victorがアンプ?というかVictorっていつのまにアンプ出してたの?と、出してる事そのものが意外でした。Victorはビデオというイメージが強く、アンプねぇ・・・?という感じです。
2006/09/10
さてどっちにしようかと事なんですが、Panasonic VS Victor この時点でもう9割方決まっています。その昔、Panasonic製品はダメだというイメージを友人に刷り込まれたのでXRシリーズはどうも抵抗があり、VictorのAX-D701について重点的に 評判を調べていきました。
・ 音質はアナログフィードバックのDEUSのおかげでアナログぽい音。突き抜けたデジタル音が好みならPanasonicが良い。
・ 基本的に音質は満足度が高い。
・ HDMIとD端子は排他でどちらか片方を使うと片方が機能しない。
・ 冷却ファンの音は静か。
・ CCコンバーターは差があまりわからないと感じる人が多い。
・ Victorのアンプは音が素晴らしい。
・ 音は素晴らしいが機能は劣る。
・ スマートセットアップはやや怪しい。
・ 実際に購入して(音質面で)後悔した人がほぼいない。
このアンプの事に関しては出てくる数が少ないですが、概ね満足度が高そうなので購入する事にしました。PCとのUSB接続が面白そうですし。それにしてもVictorのアンプは陰が薄いのに音に関しては絶賛されているんですね。
WMV9
今更過ぎる(ホントに)インターレース保持のWMVの作り方WindowsMediaPlayer9版。10に更新すると2passVBRが使えません。
1 Windows Media エンコーダをDLしてインストールして起動します。
2 次に『プロパティー』を開きます。 起動時に『新しいセッション』ダイアログが表示されている場合はキャンセルで消します。これが邪魔なら『ツール』→『オプション』で起動時に表示させないように設定します。
以下設定
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ソース |
『入力ソース』を『ファイル』にします。そしてエンコードしたいファイルを入力します。ドラッグアンドドロップでもOKです。
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出力 | 『ファイルにエンコード』を選択。ファイル名とルートを入力します。
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圧縮 | 配信先を『ファイルへ保存』に設定、『編集』を選択。
『全般』タブ オーディオとビデオのエンコードモードを選択します。 ビデオの注意はビットレートVBR(ピーク)は選択しない事。このモードは何か不具合があった気がします。
『〇〇kbps』(ビットレート)タブ ココでビットレートと解像度の設定をします。リサイズしないようにするには『ビデオ入力と同じ』にチェックします。これが入ってないとデフォルトで320×240にリサイズされます。 オーディオはサンプリング周波数に気を付ける事。デフォルトは44kHzになってるので48kHzのソースの場合は48kHzに設定しましょう。
※重要 ビデオ形式は『NTSC(29.97/30:fps)』、『インターレース化処理を許可する』、『非正方形のピクセル出力を許可する』にチェックを入れます。『非正方形のピクセル出力を許可する』は、チェックを入れないと後のビデオサイズタブでピクセル縦横比を設定出来ません。
|
ビデオサイズ | トリミング ソースが無効領域含む720×480なら両サイドクリップして704×480にします。横のサイズ表示を見てトリミング済みのトコロが320×240になっていると圧縮の項目のところで320×240にされている事が多いです。
ピクセル縦横比 再生する時のピクセルのアスペクト比を設定します。ソースが(720×480をトリミングして)704×480の場合、4:3映像の場合は『DV NTSC 4:3』、16:9映像の場合は『DV NTSC 16:9』を選択します。グレイアウトしている場合は『非正方形のピクセル出力を許可する』にチェックの入れ忘れです。
※注意 ピクセル縦横比は、映像のアスペクト比とは違うので注意が必要です。映像のアスペクト比はソースの解像度とは関係無しに画面全体を4:3なら4:3、16:9なら16:9の比率で表示させます。極端に言えば横が110で縦が1000でもアスペクト比が4:3なら 画面全体が4:3で表示され、縦より横が長くなります。 対してピクセル縦横比は再生時のドットの縦横の比率を変えるので、横が110で縦が1000の例だと、ピクセル縦横比を4:3に設定すると、横が100で縦が1000になります。 似ているようで全然違うので気をつける必要があります。 704×480以外の場合は『[ユーザー設定]』で設定します。 例)352×480のソースを4:3で表示させるには、『[ユーザー設定]』で20:11に設定します。16:9なら80:33です。 横解像度:縦解像度=横映像のアスペクト比率:映像の縦アスペクト比率 これにドット(ピクセル)の縦横のアスペクト比(縦横比)を入れると 横解像度×(映像の縦アスペクト比率×ドットの縦アスペクト比率)=縦解像度×(映像の横アスペクト比率×ドットの横アスペクト比率) これがイコールになるようにピクセル縦横比をそれぞれ計算すれば良いです。 二つわからない解が出ますが、整数の一番小さい数字を当てはめれば良いかと思います。 一応、0〜999以内なら倍率が合ってればなんでもいけます。 例)352×480を4:3で表示させるには 352×480=4:3 AとBの解で整数の一番小さい数は、A=20、B=11になります。 16:9なら 352×(9×A)=480×(16×B) A=80、B=33 となります。
再生 Windows Media Playerならまず大丈夫と思いますが、再生するプレイヤーのデコーダーやオーバレイの呼び出し方によってアスペクト比が反映されない場合があります。 HWデインターレースは自分の環境だと上手くいきません。OSが2000でもXPでも上手くいかないです。どうやっても60フレームで再生出来ません。おそらくはRADEONとドライバーの問題だと思うのですが、ドライバーのWMV支援使ったらソフトウェアデインターレースが切れるし、インターレース解除の項目は無視されるし謎です。
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属性 | 見ればわかります。
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処理 |
『インターレース処理の維持』を選択します。詳細を押すとフィールドの解析を行いますが、インターレースの保持の場合はまず役に立たないので自分でフィールドオーダーを設定したほうが良いです。上(トップ)か下(ボトム)かは
とても重要なので自信が無いなら前もってAviUtl等で確認すると良いでしょう。
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プラグイン | よくわかりません。そのままでOKです。恐らく。 |
セキュリティ | よくわかりません。そのままでOKです。 |
詳細設定 | そのままでOKです。
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エンコード速度と画質のバランスは『ツール』→『オプション』→『パフォーマンス』で設定します。見ればわかると思います。
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3 以上、設定出来たら適用を押してエンコードを開始します。ここでエラーが出てインターレースの処理云々が出た場合は、大概、圧縮設定のところで『ビデオ入力と同じ』のチェックが外れて320×240にリサイズされているハズです。要確認。
4 エンコードが終了すれば完成です。WMEが起動したままだとオーバーレイが持っていかれたままなので(自分の環境ではそうです)WMEを終了して再生します。
最後に重要なのはWindows Media エンコーダを終了する時にセッションを保存で上の設定を保存して、次回エンコードする時にそのまま設定を当てはめてエンコードしても何故かインターレース解除しての再生が出来ないファイルになってしまいます。インターレース保持で再生時に解除されるようにエンコードするには、面倒でも毎度毎度、設定し直す必要があります。
家電では今のトコロインターレース保持のWMVは再生出来ないようですが、1920×1080iが再生出来るらしい(WMVも表示されていますが、WMVのインタレースに対応とは明記されていない)プレイヤーが出るみたい ですね。ちなみに1080iと言うけどTSキャプチャだと何故か1088。
インターレース保持は下手にインターレース解除してプログレッシブ化するよりも簡単で完璧です。家電で再生出来る可能性が出て来たので今更ながらですが書いてみました。
TSデコーダー
RD-Z1やTT-D2000、東芝のデコーダーを積んでいるDV-HRD2/20を見ていると、MPEG-2TSの場合、変換式がYCbCrでも問答無用でYPbPrが使用される雰囲気です。D-VHSのD録画や、ただのスカイパーフェクトTVのTSはYCbCrなので挙げた機材でデコードされると色が変になります。 それによってどうなるかと言えば、ピンクが橙色になります。ビクターのHM-DHX1やソニーのKD-32HR500は色がおかしくなったりしません。比較しな ければ意識しないで済むレベルの話ですが、比較できる環境なのでそれなりに気になります。
自分が見た範囲で放送側が妙なのは、110°CSのキッズステーション。YCbCrの変換式なのにYPbPrでデコードするフラグになってる気がします。EP-V100時代に撮ったカラーバーも妙でしたし。もともとHRD2等でデコードすると先に書いたとおりYPbPrで強制変換されます(たぶん)が、HM-DHX1だと110じゃないCSの色と同じ雰囲気になります。ちなみにKD-32HR500は、YPbPr的な色(たぶん)になっています。
というわけで、東芝系デコーダーはTSは問答無用でYPbPr、ソニーのKD-32HR500はTSのフラグで、ビクターは解像度で変換式を切り替えている雰囲気かもです。
それはともかく、デジタルチューナー内蔵レコーダーで色が変になっていると、DVDメディアへのムーブの場合、変な色のままエンコードされる事になってしまいます。KD-32HR500のように外部入力時の色変換式を任意に変えれるTVがあればまともな色で見れますが、そうでないTVだとずっと変な色で見る羽目になります。観察したり比較しないと全然気になるような事じゃないですけどね。あと実写だと例え違っていたとしても全然わかりません。
ちなみにPCへキャプチャするならAviUtlの色域変換プラグインを使えば補正出来ます。
液晶TV
シャープのAQUOS LC-15S4-S が、箱に入ったまま数ヶ月家の縁側に放置されていたので、誰も使わないなら自分がという事で自室に拾ってきました。
標準設定だと彩度高すぎ、輪郭強調強すぎ、コンストラスト高すぎ、黒潰れし過ぎ等など、見ててきつかったですが、というか見れたものじゃありませんでしたが、調整すると、遠目にはKD-32HR500とたいした差は無い『雰囲気』にはなりました。でもやはり残像とIP変換ミスによるインターレース縞は気になります。あ液晶TVの性格上ソースにノイズが少しでもあると目立ちますね。大なり小なりノイズが入るアナログ放送はどうしようもなく汚く映るのでノイズが少ない地上デジタル放送が絶賛されるのがわかる気がします。
このTVは意外に最低限の設定が出来るので(IP変換と残像、液晶ぽさ)以外はなんとかなるのですが、入力された時点でYUV16-235範囲外のデーターは表示されないのでカラーバーで輝度範囲の調整は出来ませんでした。
そういえばD3入力出来ますね。画質はSDですが、入力できるのは驚きました。やたらにDVDのアップコンバートが話題に出るのが不思議でしたが、液晶TVだとD3で入力したほうが綺麗な気がします。とか言ってもそこらへんは受け手の感性や受側、送り出しの回路の性能とかで決まるので、どっちがどうとかはその人の好みや環境次第ですけどね。
画質自体は調整でまだ見れるようになりますが、IP変換ミスと残像だけはダメ。しかし、そこらへんは最新のハイスペックモデルなら マシ・・・とはいうものの残像インターレース縞云々以前にIP変換する時点で普通さが出せていない気がします。例えばフルスペックHDパネルは1080iを完全に再現すると宣伝してますが、インターレースな1080iをプログレッシブの1080pで表示するわけだから倍密で ライン補間してるのでは?とか地上デジタル放送って1920×1080じゃなくて1440×1080だから横方向に も引き伸ばす処理がが入るのでは?とか思うのでした。今のモデルを実際に見ても綺麗な事は綺麗ですが、微妙なトコロで繊細さが無くて妙にのっぺりしてる のはそのせいだと感じますね。
なお、番組を見ているとき、いついかなる時でも常に『画質』の二文字が脳裏にチラチラする、嫌でも離れない、気にしたくなくても気になってしまう、画質に常にチェックが入って内容に今一つのめり込めない人種以外にはどうでもいい話です。
最近のいろいろ画質
TVは液晶やプラズマ、ブラウン管それぞれあります。それは当たり前として、そこらの大手家電ショップに行くといろいろなメーカーのPCセットが販売されています。数年前はそれらのモニターがCRTが主流でした。3年前ぐらいからモニターが液晶に置き換わって、そして現在は液晶モニターとしてではなく、液晶モニター+チューナー内蔵PCでTVPCという形が増えてました。家電の液晶TVをPCのモニターとして使用する人がいるのだから、それもありなんでしょう。
そこで思うのが『色』です。そういうメーカー製のTVPCで見る映像の色ってブラウン管の発色を模した家電液晶TVの発色になってるのか、それともただ普通にRGB(0-255)範囲でYUV16-235(240)の範囲を普通に伸張しただけの色(薄く感じる)で映しているのかどうなんでしょうね。店頭で見る限りはちょっとわからなかったですね。
液晶TVの場合はHDMIやDVIで接続するとD端子で接続するより色が薄くなるといった話を聞くので、たぶんブラウン管TVを模した発色とモニター的発色の二通り用意されてそうな気もします。
CRTでブラウン管TVの発色を模した補正をした色って、今時の液晶TVPCや液晶TVをPCのモニターとして使っている人にとってはどういう色にみえているのか最近の気になるところです。ノートPCで見るとたいした差は無く・・・というか、どっちがいいとか悪いとか、そういう判断が出来ません。
薄型TV
家から家電ショップに行くと当たり前にプラズマTVや液晶TVが置いてあるのですが、それを見た瞬間、ナニコレ、と思うわけです。特に液晶は2D、3DNRかけまくったようなノッペリ画質全開で、人の肌の質感がありえない。プラズマのほうがまだよく見えました。でもプラズマは、ドットとドットの隙間の格子がとても気になります。フルHDパネルのモデルは画質良いらしいという評判でしたが、やっぱり液晶は液晶でプラズマはプラズマ画質です。
で、それから目が慣れるまでひたすら見続けて、その後ブラウン管TVを見ると、あれブラウン管ってこんなに画質悪かったっけ?液晶やプラズマって自分が思ってるほど画質悪くない、むしろ良いと思うようになってきました。残像も気にならないし結構いける。来た時はありえないと思った画質も慣れると良く見える。最初のナニコレから、慣れてしまうとよく見える。慣れとは最高のフィルターだなぁと感心しました。
松下のD65、東芝のDX100、ソニーのHR500とありましたが、何故かHR500はアップコンバート放送流していて凄くボケボケ画質に見えましたね。他のは全部NHK-hi映してたんですが。たぶん、同じNHK-hiにしても画質悪く感じるに違いない雰囲気です。DX100というTVがブラウン管の中では1番画質が良く感じましたが、何故かNHK-hiのhiの表示が切れていてああ、これが横伸びかと納得。松下のD65はプラズマTVとそっくりな絵でしたね。ドットドットギラギラしていました。他の普通のブラウン管TVもありましたが、やっぱりSD管はインターレースラインが粗くてダメです。
というのはおいといて、ブラウン管TVならDX100が一番よく見えましたね。売ってる中では。プラズマTVならパイオニア、液晶TVはシャープの32Vと表示されていたのが好みでした。サイズは32がバランス良いと思います。画面が大きくなるとノッペリや粗が目立ちますしね。ソニーは白っぽい画質で薄く感じ、印象はイマイチでした。店頭では。
それで店から帰ってきて家のTVを見ると、『ナニコレ』とは感じず、素晴らしいと感じたので、相対的に家で調整したHVブラウン管 > その他。になるのかな。しかし、画質はブラウン管でもインテリアとしては薄型TVのほうが絵画を飾ってる雰囲気をかもし出せるので、そういう内装にしている家を見ていると薄型もカッコいいなと思うのでした。
2005年版の思うところを整理しました。