FM V-BIBLO LOOX S5/53

メーカー:富士通
CPU:Crusoe TM5400/533MHz
RAM:128MB
HDD:10GB

2000年12月13日

 3週間半ぶりに、ようやく注文していたLOOXが到着。オリコ提携カードを申し込んだおかげで一週間延びてしまった。せっかく「伝家の宝刀」で安く買えると思ったのに、最近ではさらに安い店もあるようでちょっと有り難味がない。
 で、まず真っ先にリカバリしてもいいのだが巷では5分でフリーズするとかの調子の悪いマシンがあるらしいのでどんな調子なのか確認だけはしておくことにする。ACアダプタをつないで電源を入れるとWindowsMeのウェルカムメッセージ、そして登録に進むが以前のWindowsと違いシリアルナンバーを入力しない。しかも本来はここでオンライン登録をするらしい。さすがにマニュアルには起動後に登録するようになっていて、ここでは「後で登録する」設定を選べとある。その後程なく起動。の前に「保証期間表示」とかあって、この日付をメモしておけとある(すでにショップでしてあった)。起動直後はまず「はじめよう!FMV」というタッチおじさんのアイコンのプログラムを走らせて最終設定を行う。このプログラムは実行直後に自動的に消滅する。スパイ大作戦か(消えるのはショートカットだけかも)。
 それなりに動かそうと「プログラム」を見ると、なんと多量のプリインストールソフトよ。お得なような、邪魔なような。個人的には辞書類と地図というのはなんとなく「おいしい感じ」がするのだが、後でリカバリしてWindowsの領域を縮小するのなら最優先であきらめてしまうソフトでもあるか。ゲームなんかもネットワーク時代を反映してそういう感じのものが多い。ま、相手がないとどうしようもないのでそれはやめて、ピンボールで遊ぶ。音がぶちぶち切れるのは省電力の関係かな。ここは最初に割りを食う部分だし。
 かれこれ20分も遊んだかな?バシバシ落ちるなんて状況は微塵もなかったので、安定しているのだろうということでリカバリに移行。最近のパソコンはシステムCDが付属してなくて、クリーンインストールにコツがいる状況らしい。しかも、唯一できる「リカバリ」も添付ソフトの増量で一枚のCD-ROMに入りきらなくなって、すでにアプリケーションCDというのが二枚もついている。しかも辞書・地図ソフトとは別に。ということなので、逆にリカバリ用CD-ROMからは(メーカーの考える)必要最小限のみ入るようになっている。つまりリカバリ用CD-ROMのみのリカバリはアプリケーションのダイエットも兼ねるわけである。
 あらかじめ買っておいたロジテックのLFD-31U/Mというフロッピードライブと、超漢字対策で持っていた松下のKXL-830ANというCD-ROMドライブを接続。LFD-31U/MはiMac用だが事前に得ていたNiftyからの情報では「Y-Eデータのドライブなら使える」、「ロジテックのドライブはY-Eデータのものである」ということだったので自信を持って買っていたもの。Mac/Win兼用機発売で定価が下がっていて、購入時には4800円で買えた。環境構築時にはどうしても必要で、その後はめったに使わないものなので安く済ませたいところだったからこの情報はひじょうにありがたかった。なにせ純正は定価12000円だもんな。で、mobioの経験ではフロッピーはともかくCD-ROMの認識は純正でないとできないだろうとは思っていたが、まさかということもあるし、ということでそのまま起動してみる…見事に認識(^_^;)。ドライバディスクを取り出しておいてはあったが全くの無用であった。さすが松下と富士通の仲か。
 昔の富士通のマシンのリカバリディスクではあまりいじりようがなかったような記憶があるが、LOOXではHDDのパーティション割りを変更できるようになっている。そこでCドライブを6GBに変更。これ以上小さくはならない。残りは3.6GB、カタログ上は10GBということだったが実際には9.6GBということになるらしい。3.2GB×3かな?にしても、これではちょっと今後の割り振りが苦しい。この残り容量は自動的にDドライブということにされる。
 ファイルの転送では「Norton Ghost」なるツールが動いていた。リカバリディスクの作成と復元のできるツールということだろうか。これが終わると再びWindowsMeの登録。今度は保証期間が表示されなかった。どこかに記録しているらしい。
 ファイル転送を楽にするために、LANの導入。まずはベーシックに3Comの3C589。これは入れると素直にドライバをインストールして使用可能にしてくれた。線がぶら下がっているのはやりにくいのですかさず無線LANであるコレガのPCC-11のドライバをLAN経由で転送し、インストール。が、再起動してもPCC-11を認識してくれない。ネットワークのプロパティで確認するとPCC-11が入ってなかったので(^_^;)、ハードウェアのインストールから導入。一瞬アクセスポイントの設定を忘れていることに気づいて設定を覗いたりしたが、すぐに設定できた。ステータス表示パネルではどんどん認識されて転送速度や電波の強度が上がっていくのが確認できたので、さっそくM4-82にアクセス…って見えない。よく考えたらまだこいつのIPアドレスとかを設定してなかった(^_^;)。設定して無事接続。
 ここでmobioの時にも入れていたOS-BSをインストールする。OS-BSのアーカイブがどこに行ったかちょっとわからないが、mobioのHDDにはある。こんなこともあろうかと(って予定してたけど)2.5インチのHDDをPCカードで接続できるようにするキット(ノバックのHardDiskStation)を買っておいたのだ。付属のドライバがWinMeで使えるかちょっと不安だったのでノバックのサイトから最新版のドライバを落してきてインストール。後、外付けHDDを接続してファイルの転送は終了。OS-BSのインストールはやはりコマンドプロンプトからではだめで、しかたなく先日mobioのリカバリに使用した起動ディスク(コピー)のCONFIG.SYSをいじって日本語を通さないようにして起動、そこからインストール。
 LANが張れたところでM4-82からBeOS5PEを転送。すかさずインストール。mobioの時と同じようにWindowsのファイルとしてBeのファイルシステムが作成されたが、情報ではWinMeからの直接実行ができない(「MS-DOSモードで再起動する」という終わり方がない)ということだったので、Beのユーティリティから起動フロッピーを作成してそこからブート。遅いけど一応立ち上がる。ドライバが対応してないということで、白黒画面で起動した。
 BeOSが起動したところからさらにInstallerを起動して、新たにBeのパーティションを作り、そこへ改めてインストール。こうすることでBeOS5PEにある「500MBの壁」を破ることができる。1GBくらい割り当てたかったがその後のことも考えて753MBに抑える。一応起動パーティションはWindowsのままでリブート。
 次にOS-BSのエントリを増やしたいところだが起動ディスクはBeOS起動用につぶしたので今度はWinMeの緊急ブートディスクを作成、また日本語をオフにしてBeOSのエントリを増やす。そうするとここから直接BeOSの起動が可能になる。一応起動することを確認してもう一度WinMeへ。
 ビデオのドライバはhttp://www.bebits.com/app/731にあるものを使用する。これをインストールするだけだとカラーになるだけなので、http://www.bebits.com/app/361も必要になるらしい。こいつらをM4-82で落しておいて、WinMeへLAN経由で転送しておく。再びBeOSに戻り、Windowsのファイルシステムをマウントしてさっきのファイルを適当なディレクトリに展開する。展開した先で動くものではないので本当に適当でいい。まずビデオドライバであるMobilityDriverというやつは展開するとインストールのためのシェルスクリプト(install.sh)があるので、それを実行するだけ。すぐ再起動してみれば、白黒だった画面がカラーに変わっている。但し、横長画面をいっぱいに使ったVGA画面なのでアイコンやカーソルが横に伸びている。で、ProposeModeの出番。これは展開しても手動でインストールするしかない。実行ファイルのProposeModeはコマンド類のあるところへ、設定を記録するのであろうProposeMode_settingは/boot/home/config/settingsにコピーする(サイズはゼロなんだけど。これがしかるべき場所にないと設定が保存されなかった)。ProposeModeを起動して1024×512、24dpp、"keep acorss reboots"を指定してSAVEする。と、画面が正しいドット構成のものになり、さらに次回以降の起動にこの設定が適用される。とりあえずこれでBeOSの最初の設定はおしまい。
 引き続いて超漢字2のインストール。リカバリしたときと同じ構成で起動ディスクからブートすると、いつもの導入パネルが現れた。この後は720MB確保して特に問題なく終了。強いて言えば領域確保後フォーマットしたのにインストールでまたフォーマットしたぐらいか。
 しかし再起動後ショック。もちろん起動するのだが、なんと解像度を640×480以外に選択できない。色はちゃんと24bit出るのでせめてそのように選択するが、解像度が変わらなかったのは痛い。VAIO C1ならちゃんとできる(というかVAIO C1のためのドット単位の領域変更だったんだが…)のに。やはりVESA BIOSに頼る超漢字の辛さかなぁ。

2000年12月14日

 最後のパーティションにFreeBSDを入れることにする。これが終わればだいたいの環境復旧が終わる(といってもベース部分だけだが)。いつものようにX68030でNetBSDを立ち上げ、あらかじめCD-Rに焼いておいたFreBSD 4.2Rを入れてマウントし、LOOXからはNFS経由のインストールを選ぶ。FreeBSDのインストールフロッピーは通常二枚組だが、二枚目のディスクはFreeBSDのumassドライバ(USBストレージデバイス)が読み込んでいる。ということでUSBマシンも安心のインストールである。
 が、/binのためのファイルを読み込むところでコケる。始めは何が起こっているのかわからなかったが、どうもCD-Rのリードエラーらしいことはわかった。やはり古い倍速ドライブで4倍書き込みのCD-Rはきつかったか。困ったなぁ、今日買ってきたBSDマガジン付録のCD-ROMには4.1.1Rが入ってたよなぁと見てみると表紙には「4.2R」と書いてある!もちろんCD-ROMにもそのように書いてある。Webでの予告に4.1.1Rとあったのであきらめていたのだが滑り込みで入れたらしい。さすがだ、アスキー。
 ということでディスクを雑誌付録に交換して再挑戦。なんとなく転送速度も速い気がする。もしかしたらリードエラー頻発だったのかもしれない。で、程なくインストール終了。再起動すると無事FreeBSDが立ち上がった。C1VJの情報ではXがうまく動かないとのことだったので、とりあえずVGAレベルのものを構築しておこうかとXF86Setupを起動…しない。あれ?ファイル名を間違えたかと/usr/X11R6を見に行くと、なんと影も形もない。
 どうして?インストールすらしてないのかとCD-ROMの方を見てみると、なんとXF86336というディレクトリは空で、4.1.1Rのそのディレクトリを指すようにリンクが張られていた。packageやportsで入れたくてもどちらも空っぽ。そういや妙に収録ディストリビューションが多いと思ったんよなぁ。急いで入れたから部分的に入ってないことに気づかなかったらしい。
 さてどうしよう?一応M4-82からはCD-Rはエラー無く読めるようである。ならば書き込み速度を落した「CDの複製」をしようか?いやいや、そういえばWindowsのパーティションからインストールする方法もあったような。sysinstallで確かめるとそのルートディレクトリに"FREEBSD"という名前のディレクトリがあれば認識できるらしい。そこで急ぎKXL-830ANのドライバを入れて(さすがにリカバリで使えてもWindowsからいきなりは使えなかった)FREEBSDの下にCD-Rの内容を全てコピーした。それから普通にFreeBSDを起動して、/stand/sysinstallで上書きインストール。
 …が、まだXFree86は入らない。何回か繰り返したがどうもだめ。なんだか最小構成でやめちゃってるような気がする。試しにインストールフロッピーから起動してやりなおしてみたが結果は同じ。うーむ、「All」を選択してるのに…。やむなく選択インストールをチェックすると今度はXが入った。どうもよくわからんが、入ったからまぁよしとするか。
 前日のリカバリ時からなんとなく気づいていたのだが、どうもLOOXにはAPMがあるらしい。少なくともどのOSでも電源スイッチでサスペンドする。バックライトの明るさもFnキー+フルキーの6/7で制御できる。Win以外では音を出せてないので音量まで制御できるかはわからないが…。

2000年12月15日

 いわゆる「WinModem」などといわれる、変調をCPUやプログラマブルなDSPにやらせるモデムはWindows以外には使用できない。が、調べてみるとBeOSはLucent系のモデムについてサポートしているらしい。ということで昼休みに設定を試みる。
 DialUpNetworkingを起動しModem...で設定しようとすると「All serial ports are disabled.」というメッセージが出る。認識されていないのか?と今度はそのメッセージにOKした上でYour modem is:のプルダウンリストから「Lucent: PCI V90 Winmodem」を選択、Connect via:のプルダウンリストから…何かあると思ったのだがEmptyから変わらない。
 仕方ないので今度はDevicesを起動しプルダウンメニューのDevicesからNew Jumpered Device→Modem...を選択、Windowsで内蔵モデムがCOM3に割り当てられていたことからSerial3にモデムがあることにして追加、もう一度DialUpNetworkingを起動…変わらない。
 が、そんなことを何度か繰り返すうちにどういうわけかDialUpNetworkingのModem...で出るパネルのConnect via:の欄にSerial3が現れた。いきなりつなげられる電話回線はないので確認は後ということで。
 その代わりmobioの時と同様にapmを設定。Shutdowmはちゃんと電源断まで進行する。期待のSuspendだが、レジュームするとリブートしてしまう。このあたりの挙動もmobioと変わらないな。
 FreeBSDの方は、C1VJの情報によるとMach64にパッチを当てて使えるようにしたということなのだが、X-TTも使いたいし、どうするか考えた末まずはX-TTをportsから導入しそのサーバは使わないでMach64ドライバにパッチを当てて再コンパイルという手順を踏むことにした。本当はまずXの環境を整えたいのだがなぜかXF86Setupがほとんどなにもできないまま「正常終了」し、しかもそこからXが起動しないという状態なのでどうしようもないのである。C1VJ情報ではSVGAでもだめだったらしいし、まぁそれでもいいのかもしれん。
 が、Portsの前にPortsそのものが展開されていない。まだ前日の「最小インストール」の尾を引いている。まぁWindowsパーティションを/dosとしてマウントしているので/dos/FREEBSD/FreeBSD-4.2R/portsからinstall.shを実行すればあっさり展開はできるのだが。
 Portsでのファイル取得を無線LANからやりたいと思い、コレガの無線LANカードを突っ込む。無線LANはwicontrolというプログラムでいろいろ設定するらしい。そこでまずは認識されているか…とステータスだけ表示させようとするとなんとcore。どうして?それでもめげずにSSIDとか設定するとどうやらcoreを吐かずに設定状況とかを読み出せるようになった。MACアドレスも正しい値が読み出せているので「違うものを無理やり読んでいる」という状況ではないようだが、それでも完全には設定ができない。IPアドレスも与えられているのかどうかわからない。そのうちまたcoreを吐いてしまう。どうにもこうにも使えない状態になってしまった。リリースノートでは使えるように書いてあるのだが、ウソなのだろうか?(注:後日FreeBSD.orgのメーリングリストアーカイブから検索してみたところでは、うまくいった人といかない人のそれぞれの報告がある感じで結局良くわからなかった)。結局3C589のお世話になる。が、突っ込んでもIPアドレスが与えられない。ifconfigを手動で動かせば使えるが…(後日、rc.confの書き方が悪い…というかsysinstallの自動設定だったのだが、これを書き換えて解決した)。
 Ports展開後、/usr/ports/x11-servers/XttXF86srv-Mach64に入ってmake。もちろんFTP_PROXYの設定はしてあるので、以前と同様に次々と必要なファイルを取得してコンパイルしている。眺めていると、gmakeとかあってけっこう基本的なものもなかったりすることに感心(gmakeは作者の好みなのだろうが)。
 ところが突然、あるtgzファイル(実はまだ本題のMach64ではなかったりする)の展開でエラーが起こった。メッセージによれば、「チェックサムが合わない、portsのファイルが古いかもしれないので更新しろ」という感じのものらしい。FreeBSDのサイトのportsのページで確認すると少し更新されているような雰囲気だったのでportsをゲットして展開(currentにあるportsだわ、portsのtarの中身がFTPのディレクトリ構成そのままだったりするわ困ったもんだったけど)。再びmakeしてみるが結果は同じ。/usr/ports/distfilesの下に取り込まれる該当tgzを消してなかったのでそれを実行しても同じ。こんなところで行き詰まるとは…。
 が、/usr/ports/distfilesの中身とそのサイズを見て不審に思う。該当tgzのサイズが妙に小さい。まさかとcatしてみると、HTMLのタグが…(^_^;)。どうもサーバの方にトラブルがあってちゃんと落せないらしい。そこでMakefileを修正し、最初に書いてあるサーバをコメントアウトしてやり直すとようやくmakeが通るようになった。時間がかかりそうなので後の作業は翌日ということで。

2000年12月16日

 朝見るとコンパイルは正常に終わっているようである。そこで次にパッチを落してきてそれを当て、再コンパイル。あまり時間もかからず終了。パッチのあったサイトからXF86Configを落してまずは解像度を1024×512に変更してModelineも適当に(まぁHOWTOはある程度読んだけど)書き換えて使ってみる。…なんじゃこりゃ。一応グラフィックモードではあるがひとつのウィンドウが横に何重にも重なって表示されている。縦は問題ないらしい。マウスカーソルもひとつだけ表示されている。おかしいのは横だけのようである。
 ではそもそもパッチの当たっていないサーバはどのように表示するのか?を確かめるため保存されているオリジナルを復活させて再コンパイル、X起動…パッチ当てたのと変わらん。パッチが有効ではないということか?パッチやその対象のソースを追いかけてみたがどうもよくわからん。XF86Configの設定でなんとかなるかとModelineをいろいろ書き換えたが埒があかない。ふと、色数を落したらどうなるかと32dppあった数字を8とかに落としてみた。すると、横に重なる間隔が広がり、自動的に回数も減った。解決する鍵は色にあるのかとまたソースを追いかける。でも決定的なパラメータなどは見えてこない。
 が、ここで大事なことを思い出した。LOOX TについてはTurboLinuxにて動作確認があり、Modelineも書いてあるのでそれを参考に(解像度が違うので参考にしにくいのだが)XF86Configの設定を作っていたのだが、そのサーバはSVGAとある。わかっていたつもりだったがこれを試すことを思いつきもしなかった(C1VJではだめだったらしいし)。そこで/usr/ports/x11-servers/XttXF86srv-SVGAに入ってmake、SVGAを試してみる。用意したXF86Configも相当適当だったが、なんとあっさりこれで1024×512が表示されてしまった。色を増やしても特に問題はないらしい。なんとアホらしい、C1VJ情報に惑わされて回り道してしまった。しかし、APMは生きてるみたいだしXはあっさり表示できるし、こりゃかなり素直なマシンだな。ソニーのネームバリューに魅かれて速攻でC1VJを買った人は枕並べて討ち死にしていたというわけか。
 次にユーザーで使うウィンドウマネージャとしてのWindowMakerのインストール。Portsでやるのが楽そうだったので/usr/ports/x11-wm/windowmaker-i18nに入ってmake。またしてもいくつか展開時のチェックサムが合わないというのがあるので、調べてみると前日のと同じ原因だった。さっさとMakefileを修正して再make、わりとあっさり終了。
 そういやX-TTは入れたけど日本語環境はまだ構築してなかったな、とばかりにまずはフォントディレクトリを作ってそこにWindowsMeのTrueTypeフォントをリンク、font.dirを作成。あとPackageからkinput2-cannaとかをインストールしておく。その後ユーザーohishiにてLocaleをja_JP.eucJPに設定後WindowMakerの環境設定、次に起動。お、WindowMakerそのものはちゃんと立ち上がる。が、メニューに文字がない…。xfontselを起動してフォントセットを確かめてみるが、特に日本語が表示できないとか拡大できないとかいうのはなさそう。WindowMakerのリソースファイルをいじったりしてみるがどうにも出ない。うーむ。

2000年12月17日

 BeOSの日本語環境とかいろいろ入れてないので、この際入れてしまう。入れたのはBe提供の日本語環境、Experimental扱いの3C589ドライバとCompactFlashドライバ、PCカードウイザード。日本語環境は適当な場所に解凍してできたファイルを実行すると所定の場所にインストールしてくれるので特に迷わない(これを実行するということ自体に迷ったが)。3C589ドライバも回答するとインストールスクリプトがあったのでterminalから実行すればおしまい。PCカードウイザードはウイザード自身がシェルスクリプトなので展開した場所が保存場所となる。メッセージが別ファイルに分離されているので移動するならまとめてやらないとまずいだろう。弱ったのはCompactFlashドライバで、でも実体は汎用PCカードATAドライバなのだが、適当な場所にコピーしたら再起動後デバッグランドと呼ばれるメッセージとコマンドラインが現れるようになった。コケたのがpcmciaという名前でさっきから突然だからCompactFlashドライバの置き場所を間違えたのだろうが、"continue"と入力してデバッグランドを抜けTerminalから探しても見つからない。探すうちに本当にどこに置いたのかわからなくなって、修復ができなくなってしまった。
 いろいろ設定したんだけどどうしようもないので、再インストールを決意。同じ手順でWindowsMeのファイルからインストールしようとしたが、あらかじめBeOSの区画を消しておくとその中間にできた空き区画をうまく設定できず、うっかり超漢字2の区画にインストールしてしまった。仕方なくまずは超漢字2から入れなおし、空き区画を一旦B-right区画として確保してBeOSをインストールした。
 インストールしなおしてからビデオドライバやさっきのドライバ類もあらためて導入。今度はCompactFlashドライバの置き場所も確かめて、デバッガが立ち上がるようなことはなくなった。

2000年12月18日

 なんとなく予感がして、調べてみたらやっぱりlocaleを間違えていた。FreeBSDではja_JP.EUCにしないといけない。mobioのときもやったような気がする。ということでめでたくWindowMakerでも日本語表示が可能になった。
 「FreeBSD PRESS」というムックがなかなかに良さそうだったので買ってみると、カーネルのコンフィグについてさらっと書いてあった。これがまた以前イメージしていた「make world」とは程遠い簡単さだったので、モノは試しとサウンドドライバを有効にしてカーネル作成。…が、dmesgにサウンドのデバイスを認識した跡がない。どうもこれはサウンドは使えないと判断するのが良さそうで。
 apmに関してはコンフィグを確認してみるとapm0ドライバを読み込むように書いてあったので、使えないはずはないと判断。が、zzzとかいうサスペンドコマンドを入力してみると/dev/apmは初期化されてないとかなんとか。よくわからん、ということで今回はかなり粘ったのだがtreeさんにHELP。

2000年12月19日

 treeさんの返事によると、立ち上げ時にカウントダウンするところでEnterじゃないキーを押してコンフィグコマンドを入れれば使えるんじゃない?ということらしい。そういえば夏にも直接聞いたとき同じようなことを言ってたな。でもちょっと調べたところではそのコマンドの詳細がよくわからなくて、結局あきらめてたのだ、mobioの時には。
 そこでもう一度じっくり、FreeBSDのメーリングリストを検索してみると、どうも「カーネルコンフィグ自体を有効にしても動作を止めることができる」、「boot -cの後コンフィグコマンドとしてen apm0とするとapm0デバイスが有効になる」ということらしい。だから、"device apm0"の行がコメントアウトされてなくても、後に"?nexus disable flag=0x20"とかある"disable"となっていれば動かないということなのだ。それをブートシーケンスを止めてコマンドを入れればその設定を変えることができるというわけ。
 まずはコマンドによるapm0イネーブル。調べたとおりにコマンドを入れると、zzzコマンドでサスペンドし、電源ボタンでレジュームした。おお、mobioの時に早く気づいていればFreeBSD4.0Rが使えない環境にならなくてすんだのに。その後サウンドのドライバをコメントアウトしてapm0のドライバのdisableを消した設定でカーネルを作り、再起動してサスペンド/レジュームができることを確認した。
 が、Xが起動しているところでサスペンドするとサスペンドしない。というか画面は暗くなるがサスペンド状態にまで到達しない。もうどうしようもなくリセットするのみである。まだなんかあるのかな、apmdの機能を使えば凌げるのかな。
 翌日に出張を控え、WinMeにて携帯電話/PHSでのダイヤルアップ環境とメール環境(これはネスケのインストール)を実施。ダイヤルアップ接続は接続完了まで意外に待たされない。まだ内蔵モデムでの接続はやってないが、つなぐ先がないのでしかたない。

2000年12月20日

 昨晩のうちに結果を知らせるメールをtreeさんに投げておいたら、出張の帰りの新幹線でその返事をチェックすることができた。それによるとCtrl+Alt+Fnで画面を切り替えられるので、その状態でサスペンドすればうまくいくかもしれないとのこと。Ctrl+Alt+F1でキャラクタ画面のコンソール、Ctrl+Alt+F9でXに戻れるというのを確認して、Ctrl+Alt+F1の後サスペンド。すると、今度はちゃんとサスペンドまで到達した。これは期待が持てる、と電源ボタンでレジューム…リブートする。BeOSと同じ感じ。山はまだでかそうだ。

2000年12月21日

 treeさんからの提言もあって、wiドライバの更新を試みる。コレガの無線LANカードのチップであるPrismIIに関連して4.2Rリリース後もソースが更新されているのだというからである。
 まずはif_wi.cをゲットしてオリジナルと置き換え、カーネルコンフィグした要領でコンパイル。が、定義されていない変数などがいろいろあって通らない。そこでincludeされているファイルを見て、入っているものより新しければ更新するということで探してみた。とりあえずif_wireg.hが新しいので置き換えるとさらに別の未定義エラーが出力された。このヘッダファイルもまた別のファイルを取り込んでおり、これではきりがない。やはりファイル単位ではなくもうちょっと大きなレベルで-currentの追っかけをしないといけないのだろう。

2000年12月22日

 GT書体が発表されて久しかったが、先日から各種環境用にインストールできるファイルがダウンロード可能になっている。ということで早速ゲット、超漢字2へインストール。確か超漢字2がカタログスペックとして13万4千字くらい、GT書体が6万6千字だから合わせて20万字ということになるのか。
 ついでにサウンドドライバも登録してみようと思ったのだが、I/Oアドレスのところにサウンドデバイスが現れてないので動かないだろうと判断し、やめる。

2000年12月23日

 人には大きな声では言えないものをBeOS環境に導入。その課程で画面を32bppから16bppに落す必要があると思い標準で入っているディスプレイの設定から16bppに変更したところ画面が真っ暗になってしまった。Safe modeとかいろいろ試したが埒があかず、結局またしても再インストールのはめに。で、再インストールの課程で16bppに変更したがそれは解決方法ではなかった。

2000年12月25日

 土曜日にFreeBSD/Linux用のWXGの本体を落しただけでインストールしてなかったので、インストールする。Portsが存在するので、そのtarファイルを落して展開すれば準備は整う。落したファイルを/use/ports/distfilesに置いて/usr/ports/wxgからmake。インストールしたが、見た目はkinput2のものなのでどう変わったかわからない。まぁ辞書が賢くなったらしいから、それは楽しみ。

2000年12月26日

 「男は黙ってカナ入力」とは言いながらBeOSの環境だけローマ字というのはつらい。とそういえばだいぶ昔にCannaが移植されたという話があった。Cannaならmobioでもカナ入力にして使っていたし、まぁそれしか選択肢はないだろう。
 Be-INの掲示板検索で探したところ、このツリーで十分な設定ができることがわかったのでインストール決定。さらにWebを探してここがわかり易そうだったのでそれを参考にインストール。まぁFreeBSDのPackagesのようにほとんど「入れるだけ」だから困るところはないが。再起動の後、CannaIMとBeIMが交互に使えるようになっていることを確認した。カナ配列にならないIMは必要ないので、このツリーを参考にBeIMを葬り去った。
 次にカナ配列への変更。このツリーを参考に/home/config/KanBe/.cannaに指定されているローマ字カナ変換ファイルを変更し、末尾に修正を加えて再起動、確かにカナ配列で入力できるようになっている。で、はじめのツリーの最後にある「英字モードのキー配列を変えてしまう」という手法で「を」「ろ」が刻印通りに入力できるようになった。これはすごい。
 ところで、もしFreeBSDでもキー配列が変更できれば同様に目的が達成されるはず。ということで調べてみるとxmodmapというのがその役に立ちそう。まず、
% xmodmap -pke > MyKeymap.txt
としてあとで取り込めるキーマップのファイルを作成。次いで、必要な箇所だけ書き換える。書き換える場所と結果は次の通り。
keycode 19 = 0 bar kana_WA kana_WO
keycode 123 = grave underscore kana_RO
こうして変更したMyKeymap.txtを、Xログイン時に
xmodmap - < MyKeymap.txt
とすればさっきのBeOSでの変更と同じ効果が得られる。

2000年12月27日

 私物を仕事に提供というのはイヤな気分ではあるが、LOOXの存在価値向上の意味もこめてオフィススイートは必要だろうと考えた。いろいろ考えたがマルチプラットホームで将来が楽しみな「一太郎Ark for JAVA」に決定。一応Word97/2000とかの文書も読めることになっているし環境さえ整えばFreeBSDでも動かせる。その後の話が聞かれないがB-right/VでもBeOSでもJAVA実行環境移植中ということであるから、うまくいけばインストールしてあるどのOSでも動かせるわけである。さらにはTechnology Previewとして公開中のプレゼンツール「Muffin」や表計算ツール「Choco」もある。中でもChocoはExcelデータの読み書きが可能とあっては、非常に興味深くなる。
 ということで会社帰りに梅田へ寄って一太郎Arkをゲット。まぁプラグイン開発者用のソースを落してきてコンパイルすれば動かせるものはできるんだろうけど面倒だしライセンス面で堂々としていたいので買うことにした。それほど高くないし。そういや昔はカルテルでもあるかのようにワープロはみな58000円という値段がついていたが、少なくとも同じだけの機能があるこのソフトが9000円弱というのは安くなったものだ。
 帰ってまずはWindowsMeへインストール。こちらはJavaについてはJREのみのインストールなのであっという間に終わる。起動してみると、メニューが出た後の処理とかファイル選択のスクロールなどでゴミが残る場合があるようだが、概ね問題はない。続いてジャストシステムのArkサイトにアクセスし、MuffinとChocoを落す。一応FreeBSDのことも考えてZIPだけでなくtgz形式のものも一緒にゲット。で、手動で展開して一太郎Arkを参考に(というかショートカットをコピーして)MuffinとChocoのショートカットを作成。問題なく起動できることを確認する。
 次にFreeBSDでのJava環境を構築する。方法はFreeBSD PRESSにあったJDK1.2.2の方法のとおりで、現在はPortsにまとめられているので簡単に入れられる(昔は本当にひとつひとつ手でコンパイルしないといけなかったようだ)。
 まずはグラフィック環境であるJFC/Swingというモジュール?の展開。あらかじめswing1_1_1.zipというファイルをhttp://java.sun.com/products/jfcから落して/usr/ports/distfilesに置いておく必要がある。このサンのサイトには登録しないと入れない(登録自体は無料)のでこういうことになってるらしい。いろいろあって何を選んでいけばいいのか迷ったが、結局"JFC 1.1 with Swing 1.1.1"のすぐ下にあるDownloadを選び、次の画面で一番下の選択メニューからZIP fileを選んでcontinueを押し、次のライセンス要項を読んでACCEPTを押すとFTPサイトを選ぶ画面になる。サイトを選んでボタンを押せばダウンロード開始。落したファイルを/usr/ports/distfilesに置いて/usr/ports/java/jfcの下でmake allを実行すれば展開される。このあとmake installは実行しない。そのままだとJDK1.1.8のみがインストールされてしまう。
 次に本題のJDK1.2.2だが、これもあらかじめhttp://java.sun.com/software/communitysource/java2から落す。ここもわかりにくいが、まず右の"Download"をクリックするとプラットホームの選択になり、表があるが、一番上のSolarisやWindows用のJDK1.2.2を選んで右の"Download"をクリックする。するとログイン画面になるので、ログインするとライセンス要項が出るので読んでからAcceptを選んで下のContinueを押し、FTPサーバのサイトの選択を含むファイルのダウンロードへ到達する。ここでサイトを変えるかフォルダのリンクをクリックするとファイルの一覧が現れるのでjdk1_2_2-src.tar.gzを選ぶ。それとFreeBSD用のパッチが必要なのでこれをここから落す。なぜかネスケ6からではうまくダウンロードへ進めなかったので、一時的にネスケ4.7を使う。落したファイルを/usr/ports/distfilesに置いて/usr/ports/java/jdk12-betaからmake install。
 これがまた時間がかかる。結局寝るまでに終わらなかったので流しておいて寝る。

2000年12月28日

 朝見るとコンパイルが終わっていた(らしい。オフにしきれていないsendmailのメッセージで消えていたが…)ので電源を落して続きは会社で。
 /usr/ports/java/jdk12-betaでmake clean実行後、インストールされたと思しきディレクトリ(/usr/local)を見てみると、JDK1.2.2と共にJDK1.1.8も入っているようである。コンパイルのためにJDK1.1.8が必要だったらしい。消してもいいのだが安全のために残しておく。さらにはJDK1.2.2も素直な名前でなくlinux-jdk1.2.2というディレクトリ名になっている。直したかったがどこかでこれが指定されていたら怖いので残しておく。
 まずはroot環境で環境変数の設定。意味としては
#setenv JAVA_HOME /usr/loca/linux-jdk1.2.2
#setenv $PATH:/usr/local/linux-jdk1.2.2/bin
というのを追加すればよい。一応.xsessionにこれらを追加しておく。.xsession実行時はcshじゃないからコマンド名や使い方は変わるが。
 再ログインしてjavaが起動するか確かめてみる…が起動しない。pathの設定も変わってない。でもJAVA_HOMEは定義されている。あまり追求しててもしかたないのでここはダイレクトに指定することにし、/usr/local/linux-jdk1.2.2/demoにあるjfcのデモを動かしてみる。なんかフォントがないとか言われるが一応動いている。スピードはお世辞にも速いとは言えない感じ。まぁいいでしょ。
 帰ってから今度はユーザーであるohishiでの設定と一太郎Arkの起動。上記と同様にJAVA_HOMEを.xsessionに、pathの追加を.cshrcに行って同じデモを動かしてみると、やはりフォントはいろいろ言われるが一応動く。こちらはpathの設定がうまくいっているのでjavaの起動もフルパスでなくてOK。
 次に一太郎Arkだが、とりあえずLinux用を展開する前にWindowsでインストールされているものを動かしてみる。ブツは/dos/'Program Files'/justsystem/ark/ark11.jarで指定できるので、
% java -jar /dos/'Program Files'/justsystem/ark/ark11.jar
で起動できる。一応、起動するようであるがタイトルバーやメニューは英語になっている。いろいろいじっているうちに、Toolの下にLanguageなるメニューがあってそこで使用する言語とフォントを選べるようになっていて、さらにViewの下にScreen Propertiesというメニューがあって、このUIというタブで開く画面でメニューなどの言語を切り替えられるようになっていることはわかった。しかしこれを日本語にしても、確かにほとんどの部分は日本語になるがタイトルバーが化けてしまう。そして困ったことにバックでkinput2が立ち上がっているにもかかわらず日本語が入力できない(Shift+Spaceでスペースが入力されてしまう)。まさか違うはずはないだろうとLinux用を/usr/localの下に展開してはみたが変わらず。WindowMakerのリソースをいじってみたが変わらない。
 WindowMakerでのタイトルバーに日本語が使えないってことはないよな?とktermに-Tオプションで「日本語が使える」と書こうとして「る」が入力できないことに気づく。どうも「ね」も入力できない。せっかくカナ配列になったと思ったらまだ設定が抜けていたとは…。仕方なく「日本語が使え…」としてktermを起動してみたが、ここは問題なく表示された。
 さらにはkinput2あるよね?とプロセスのリストを見てみたらWXGではなくまだCannaのサーバーが動いていることを発見。もう、問題多発で何をどうしたらいいものやら…。
 WebをサーチしていたらFreeBSDにJDK1.2.2をインストールした人のサイトを発見。と思ったらFreeBSD PRESSに記事を書いている人のページだった。これを見るとJDKのインストールの他にX-TTの導入も必要とある。これはすでに入っている。で、このあと/usr/local/linux-jdk1.2.2/jre/libの下にfont.properties.jaという一種のエイリアスファイルのようなものを置く必要があるらしい。FreeBSD用というそのファイルもあるのだが、それを入れるにはPortsからFreefontsを入れる必要があるとか。モノ自体は入っているのだが想定している場所ではない。まぁXF86Configの設定次第ではないかという気もするが安全を見てPortsで入れなおす。対象となっているファイルが手で入れたのと比べて古いのが気になったが、確認するとPortsは更新されてないのでとりあえず納得する。で、XF86Configをそれに合わせて変更し再ログイン(注:翌日気づいたがリブートしないと反映されない)。で、font.properties.jaを所定のディレクトリに転送して一太郎Arkを起動する…が起動時にフォントで文句を言われるのは変わらないし日本語が入力できないのも変わらない。

2000年12月29日

 解決しないといけない問題は、(1)Javaのフォント、(2)タイトルバーが化ける、(3)kinput2が効いてない、(4)WXGが動いていない、(5)一部のカナが入力できない。適当にあたると発散しそうなので順番に片付けることにする。
 「る」などが入力できない問題は、ここのページを見つけて解決した。ローマ字入力の際に読点とかぎかっこを入力しやすいように”,”,”.”,”[”,”]”についてはdefsymbolで特別扱いするようになっているのだが、これを全てコメントアウトすればカナ変換テーブルに従うようになる。BeOSも同じだったかとチェックしてみたらやはりそうで、こちらも同様の修正を施したら正しく入力できるようになった。
 WXGが動いていないのは起動時にそのスクリプトが呼ばれていないからで、/use/local/etc/rc.dの下を見てみるとcanna.shの他にwxg.sh.sampleというのがあってWXGは起動されないようになっていた。これをcanna.sh.oldとwxg.shにリネームして再起動すると、無事WXGで変換できるようになった。顔文字もちゃんと変換される。
 kinput2が効いていない件はまだわからない。Webをサーチして出会うページには「kinput2をあらかじめ起動しておけば日本語入力もできる」とだけ書かれたものばかり。あるいは「kinput2を起動しているとJavaが起動しない」という記述はあるがその逆とかはない。WindowMakerでNetscapeを起動してみるとkinput2が呼ばれる段階でアイコンが増える(強制終了するとkinput2が落ちる)のでなんとなく必要とするアプリケーションの問題かもしれないとも思うが確証はない。
 Webを探しているうちにLinuxでJavaの日本語環境を設定するページを見つけたのでそれを参考に/usr/local/linux-jdk1.2.2/jre/lib/font.properties.jaを編集してみる。というのも起動時に
Font specified in font.properties not found [--zapf dingbats-medium-r-normal--*-%d-*-*-p-*-adobe-fontspecific]
というメッセージが出るからなのだが、確かにxfontselで見てみても"zapf dingbats"という名前のフォントはない(一時はzapfがメーカーでdingbatsがフォント名かと思ってた)。font.properties.jaには確かにこれを指定する行がある。これをとっぱらおうというわけである。具体的にはzapf dingbatsとsymbolの行をコメントアウトし、日本語の行を複写して複写したほうを2番目のフォントとし、1番目のフォントのエンコード形式をjisx0201-1976に変更する。かなりの量があるが全部変更した。これで消えたかな?と一太郎Arkを起動してみる…む?メッセージは変わらない。そもそもメッセージにあるのはfont.propertiesであってfont.properties.jaではない。なんとなく末尾がロケールのような気がするので一時的に言語をja_JP.EUCからjaに変更して起動するということもしてみたが結果は変わらない。それならとfont.properties.jaをfont.propertiesにリネームしてみると今度はzapf dingbatsでのメッセージは出なくなったもののjisx0201-1976がないというメッセージに替わってしまった。確認すると確かにそれはない。
 さらにWebを探すと、上記のメッセージを消すためにフォントを追加したというページを発見。それによるとここからフォントセットを落し、/usr/X11R6/lib/X11/fontsの下に展開してそこにあるfont.dirを新しいものに置き換え、さらにfonts.scaleにコピーし、ここにあるようにX86Configを修正すればいいらしい。ということで作業して再起動、ついでにさっき置き換えたfont.propertiesとfont.properties.jaを元に戻して一太郎Arkを起動してみると、ようやくフォントに関するメッセージは出なくなった。しかしまだタイトルバーは化けるし日本語の入力はできない。
 さらにいろいろ探してみると、X11R6のライブラリの問題でロケールが指定できないらしくそれを解決するためにシェアードオブジェクトを改良している人のページを発見。でもそれをするのは大層なので、併記されている「強制的に日本語モードにする」を試す。具体的にはこう指定する。
java -jar -Duser.language=ja -Dfile.encoding=EUCJIS /usr/local/justsystem/ark/ark11.jar
すると、よりウィンドウが日本語らしくなった(昨晩のFreefonts入れ替え以来、日本語出力時には英文フォントが消え、英語出力時には漢字が消えていた)が、まだタイトルバーは化けるし日本語入力はできない。
 さらに探すと、FreeBSD4.0R時代にJDK1.2.2を入れていた人のページを発見。それによると、なんと「linuxエミュレーション」と言われている機構(実体はRedHat6.1)に日本語のロケールが存在しないらしい。/compat/linux/usr/share/localeを覗いてみると確かにjaやその類のファイル/ディレクトリがない…。なるほど、Javaはlinuxエミュレーションで動くから、いくらロケールにjaやja_JP.EUCを指定していてもそれを知らないから英語環境だと判断して、それでも設定は日本語にするとタイトルバーが化けたりするわけね。
 そこでここからRPM形式の日本語ロケールであるlocale-ja-2.1.1.1-2.noarch.rpmを落す。展開はlinux互換環境にあるrpmコマンドでいけるはず…がなにやらメッセージを出してうまくいかない。しかたないのでrpm2cpioというプログラムを通してcpioという形式に変換し、それをcpioというプログラムで展開するというこのページの方法に従うことにした…がなんとrpm2cpioの実行で電源が切れる(T_T)。なんじゃこりゃ。
 さらに考えて、ではRedHat Linuxの入っているPHILOS44に展開させようかと作業を開始しようかと思ったが、よく考えたらこちらも日本語環境なわけで、ロケールはちゃんと設定されているはずだと/usr/share/localeを見てみると確かにjaなんとかとかいろいろ入っている。ならばわざわざ展開しなくてもこちらから転送すれば終いか、ということでSambaのディレクトリに/usr/share/localeのリンクを張り、そこからこちらの/compat/linux/usr/share/localeにごっそり転送。で、一太郎Arkを起動(日本語強制指定ははずしている)してみると…おお、タイトルバーも化けないしちゃんとした日本語環境になっている!!しかも日本語入力もできる!!これでようやくJavaとしてもちゃんとした環境になったということだな。
 なお、設定は$HOME/.arkの下にArk.propertiesとして保管されている。もちろんこれまでもフォント設定などでむちゃくちゃになったと思ったらこれを消してから再立ち上げしていた。ここに保管されるならWindowsにインストールした一太郎Arkを直接呼び出しても(=Linux用をインストールしなくても)いいのかもしれない。

2001年1月5日

 そういえばFreeBSDでのダイヤルアップ環境を整備してないな…ということで携帯とPHSの環境作り。とその前に日本語マニュアルとかxjmanとかを入れてみたり。jmanのPortsの名前がわからなかったのでちょっと手間取ったが、要はjapanese/manということね。
 携帯のPCカード(NTT DoCoMo Mobile DP Card 2896P2)とPHSのPCカード(NTT DoCoMo PALDIO DataFax CARD …ってDC-6Sのことね)をそれぞれカードスロットに突っ込んでみると、ちょっと時間はかかるがどちらも認識される。認識されるデバイス名はsio4とのこと。
 PortsからPPxPをインストールして、試しに起動。カードを適当に突っ込んでおいたあと、つながるかと
ppxp> set line /dev/sio4
ppxp> terminal
と入力してみたがターミナルモードにはならない。窓と化しているコンソールを見てみると/dev/sio4てのはないらしい。/devの下を見てみても確かに見当たらない。
 ちょっとWebを検索してみたところでは、/dev/cuaaなんたらというデバイス名らしい。そういえばmobioのときもそんなデバイス名でつないでいたっけな。あとクイックダイヤルコマンドなるものもあるということで"qdial"でキャラクタ画面ながら専用UIにもなった。ここで接続デバイスを/dev/cuaa0とし、電話番号やユーザIDなどを適当に入力したあと<dial>を選択する…と何の反応もない。それどころかマウスカーソルも動かない。コンソールの切り替えもできない。完全に固まってしまっている…。再起動して他のデバイス(cuaa1〜3)でも試してみたが、単に無反応かハングアップのどちらか。みんなどうやって接続してるんだろう?

2001年1月6日

 解決方法を探るため、いろいろ探してみる。まず「BOCAのmultiport serial I/O cardのFreeBSDでの使い方」によると、sioの増設にはカーネルのコンフィグが必要になる場合があるらしい。このカードは8とか16ポートというものすごい数のシリアルポートがあるので、"cuaab"とかいう妙なデバイスを作らないといけなくなるらしい。が他のサイトではいまいちめぼしい情報がない。
 FreeBSD.orgのQ&A検索で調べてみると、PCカードで増設するシリアルポートはカーネルをいじらなくても使えるらしい。sio4というのはそういうデバイスということか。他の情報ではIRQがぶつかっていると固まるということ。なんとなく似ているような気がする。でもLANカードは使えているし…。
 でもまぁチェックしてみるか、と現在のカーネルのコンフィグのsioに関する箇所を見てみると、
device sio0 at isa? port IO_COM1 flags 0x10 irq 4
device sio1 at isa? port IO_COM2 irq 3
device sio2 at isa? disable port IO_COM3 irq 5
device sio3 at isa? disable port IO_COM4 irq 9
となっていた。つまり、sio4というのはここでsio3まで認識されるようにできていたのでその次というわけらしい。どうもcuaa0とかの数字とこれらが対応しているような気がしてきたので、これらを全てコメントアウト、ついでにパラレルポートも起動時に「ない」とか言うのでこれもコメントアウトしてカーネル再構築。で再起動してみると…起動しない(;_;)。もう一度再起動して以前apmドライバを有効にした場面で
unload
boot /kernel.old
と入力してみると以前の状態で起動した。そこでパラレルポートのみコメントアウトを外して再構築、再起動…またしても起動しない(;_;)。
 今度はsio0とsio1のコメントアウトを外して再構築、再起動してやっと動くようになった。試しにカードを突っ込んでみるとsio2で認識されるようになっている。しかしその認識内容のうちIRQが3となっている。コンフィグの内容からするとIRQ3はsio1が使うようになっているとしか考えられないので、結局上記の部分は
device sio0 at isa? port IO_COM1 flags 0x10 irq 4
device sio1 at isa? disable port IO_COM2 irq 3
#device sio2 at isa? disable port IO_COM3 irq 5
#device sio3 at isa? disable port IO_COM4 irq 9
として「sio1は生かすが動かさない」とすることにした。これでもう一度再構築・再起動してカードを突っ込み、PPxPを起動してデバイスに/dev/cuaa2を指定し、接続…成功。やはりIRQの衝突が大きな原因だったらしい。
 なお調査の途中で「tkPPxP」なるものがあることがわかった。Portsでインストールしていくうちにtcl/tkをインストールしていたのでもしやと思ったらPPxPと同時に入っていた。これを
tkppxp -style dock &
として起動し、現れたアイコンをドックにくっつけると次回からコマンドラインで打たなくても起動できる。

2001年1月10日

 昨日先輩にFreeBSDで一太郎Arkを動かしているところを見せたら、遅すぎて我慢できんとの評。うーむ、ある程度仕方ないんだけど…と考えてたらJIT(Just In Time compiler)というものがあるのを思い出した。果たしてFreeBSDに使えるものかと探したらShuJITとかOpenJITとかTYAとかいうものがあるらしい。なんとなくShuJITが好評なのかも(根拠なし)…とか調べてたら、ネイティブJDK1.2.2をインストールする手順を書いたサイトを発見。今Linuxエミュレータ通してるからなぁ、ネイティブなら少しは速くなるのかもしれん…とそこを読んでいたらなんとなく見覚えが。必要なファイルとか、手順とか、現在Portsで用意されているものと変わらないような気がする。そのサイトの説明によると、ネイティブのJDK1.2.2の作成はすでに可能になっていて、でもそれはすでにJDK1.2.2が動いている環境が必要で、そのためにFreeBSDではLinuxエミュレータで動くJDK1.2.2を臨時のJDK1.2.2として使用するという理屈だとか。つまり、先日Portsで入れたつもりのJDK1.2.2はどういうわけか途中でインストールが止まっていて、私は知らずにLinuxエミュレータで使うJDK1.2.2がFreeBSDでは標準なのだと思いこんでいたわけか。
 というわけで早速インストールのやりなおし。必要なファイルは既にインストールされているかもしくは/usr/ports/distfilesの下に格納されているので、Portsからmakeするだけ。一瞬Jfc/Swingの展開を忘れたかと思ったが、忘れてても大丈夫なようにMakefileが作ってあった。1時間くらいかかったが、インストールは成功。font.properties.jaファイルの作成が必要かと調べてみたらちゃんと入っていた。このあたりもMakefileが改良されているようである。
 環境変数などを修正して一太郎Arkを起動…いともあっさり日本語環境で起動した。心なしか速い気もする。これでJITが揃えばもっと快適になるに違いない。
 そこですかさずShuJITのインストール。これもPortsがあるので楽チンのはず…が、インストールに必要というRubyの取得ができない。Makefileを書き換えようにもFTPサイトの一覧が別ファイルになっているのかよくわからない。そこでFreeBSD.orgのサイトからPortsのページへ辿り、アクセスしていると思しきファイルをダウンロード「するふり」、つまりクリックするが転送はキャンセルするようにしてみる。先日はこれでうまくいくファイルがあったのだ。…が落せない。なぜだかよ〜く見てみると、なんとターゲットにしているファイルの名前が違う。Portsで落そうとしているファイルは、名前からすると少し古そうである。これはPortsを更新したほうがいいのかな、それならやらなきゃと思いつつやってなかったCVSupに挑戦してみようかしらん。
 よくわからないのでとりあえずcvsup-bin-16.1というのをインストール。が、後藤大地さんのとこにあるCVSupのやりかたにあるような/usr/share/examples/cvsupというディレクトリがない。しからばcvs-up-16.1というPortsからインストール。一応さっきのディレクトリは存在するようになったが、参照していたサイトがなぜか見えなくなったので作業中断。

2001年1月11日

 CVSupの続き。後藤さんのサイトを参考にファイルを修正し、/usr/srcにてmake update…む、どうしたらいいかわからないとかメッセージが出てくる。見ると/usr/srcにMakefileがない。なければ/stand/sysinstallでインストールしろとのことなので、早速HTTPプロキシでFTPインストールを…うまくいかない。いろいろやってみたが、ここでのプロキシはPortsでfetchコマンドが使うプロキシとは違うようである。やむなくX68030からNFSインストール。
 /usr/srcにMakefileができたことを確認してmake updateしてみると、今度はなんか見つからないというメッセージ。Makefileがいくつか分かれていて読みにくいが、どうもここでcvsupコマンドを動かそうとしているのにそれがないということらしい。コマンドラインからダイレクトに入力するとヘルプメッセージが出てくるのに…と思ったが、Makefileを見てみるとMakefileでのみ有効になるpath設定をしており、確かにここにはcvsupはない。そこでその設定のあるpathの中から/sbinを選び、この中にcvsupのリンクを張った。
 これで動くか、と思ったら今度はcvsupサーバが見つからないとのこと。どうもプロキシもなにも使わないでアクセスしようとしているらしい。manページで見てみるとSOCKSプロキシというのが使えるらしいが、WinGateにあったかな?ということでCVSupはあきらめたほうが良さそうである。CVS update protocolとかいうくらいだから、FTPのプロキシでは使えないんだろう。
 実はJITの情報を集めている時に、IBMのJava2環境の最新版であるJDK1.3はかなり速いらしいということがわかった。入れようとしていたShuJITは「そこそこ」という成績、OpenJITのほうが速いがIBMには負けるということらしい(テスト内容によるみたいだけど)。IBMのJDK1.3についてはFreeBSD PRESSにも記事があったし、後藤大地さんのページにもあるので、ShuJITの代わりに入れるというのもいいかもしれん。
 ということで実行。まずはカーネルのパッチ当て。ここからパッチを落し、/usr/src/sysディレクトリにてパッチを当てる。が、なんかいろいろ文句を言われる。一度止めてしまったが、もう一度実行し今度は文句があってもとにかくパッチ!の方針で当てる。そのあとは先日のapmドライバの時のノリでカーネルの再構成…おお、コンパイルエラーだ(;_;)。メッセージの内容からすると関数がないとかどうとか?そのキーワードを頼りにdiffファイルを確かめ、該当するソースをチェック…ふむ、どうやらパッチの当たってるものと失敗してるものがあるらしい。失敗しているものについて手動でパッチを当てて、再コンパイル…今度は通った。リブートしてJDK1.3だ…と思ったらなんと起動メッセージに文句流してるやつがいる。dmesgコマンドで確認しても確かにある。なんか関数か何かが見つからない(ここで見つからないってのはモジュールに該当するやつがいないということか?)ということなのでまたdiffファイルとソースをにらめっこ…お、関数の定義でstaticを消すパッチが失敗している。ということでこれも修正してもう一度再構成(の前にこの時点でkernel.oldとなってるパッチ当て前のカーネルをkernel.safeとリネームしておこう)、リブート…今度は大丈夫。
 次はIBMのJDK1.3。この辺りからDownloadを選ぶとログイン画面になるので、まずは登録。登録後IBMJava2-SDK-13.tgzというファイルをダウンロードし、/usr/localの下に展開、そのディレクトリをjdk1.3-ibmにリネームしておく。/usr/local/jdk1.3-ibm/jre/lib/fonts/にてX用にインストールしてある渡辺フォントにリンクを張り、このパッチを使って/usr/localにてパッチ当てする。説明では/compat/linux/dev/nullのパーミッションがおかしい場合があるので変更しておくようにとの指示があるのですが、うちのシステムには/compat/linux/dev/がありませんのでパス。あとは環境変数をしかるべき値に設定すればできあがり。
 早速一太郎Arkを起動。ん〜どうだろ、ネイティブJDK1.2.2と体感は変わらないような気も。JDK1.3の方がいいのは日本語入力時のkinput2の表示が下に出てくること。JDK1.2.2では日本語入力できるといっても今そのモードなのかどうかがわからなかったのでこれはナイス。
 そういえばjava -versionとして出てくるメッセージを確認してなかったな、と実行してみると、なんとスタックが確保できないとかいうメッセージが何度か繰り返される。一応動いてはいるけど、なんか気持ち悪いな。肝心のメッセージによれば、JITが最初から入っているということらしい。IBMのJDK1.3が一番速く見える(少なくともベンチマーク上でね)のはそういうことなのね。

2001年1月12日

 もしかしたらまだカーネルパッチの当てもれがあるかもしれない、ということでチェック。30分くらいかかったが、対象となるソースは全てチェックできた。どうも全体の3割から半分程度しか成功してなかったような雰囲気。5.0Rくらいにはソースに取り込まれているんかな?
 これで再度カーネルの再構成、そしてリブート。java -versionではスタックがどうのというメッセージは出なくなった。が、このようなメッセージだけはどうしても出る。
JIT cannot get processor_num. Assuming SMP...
まだパッチもれ?どうもわからん。が、よくよく考えてみるともしかしたらプロセッサの名前を得てそれでSMP可能かどうかを判別しているのかもしれない。このCPUはCrusoeだから、dmesgにも"Genuine TMx86"などとしか出ないし、Linuxエミュレータか何かが内部でエラーを起こしてprocessor_numという変数を返せなくなっているのではなかろうか。とすると現状ではどうしようもないかもしれない。SMP対応と推定してもらっていいものかどうかもわからない。
 JDK1.3のデモを動かしてみると、明らかにこちらの方が速い。ネイティブJDK1.2.2は試してないが、これほどの差があるのなら問題なくJDK1.3の方が速いだろう。

2001年2月某日

 早くも超漢字3発売。今回は超漢字2にあった「今昔文字鏡」のセットがライセンスの関係上添付されないことになったので、アップグレード販売はなし。なぜ添付されないのかはかなりややこしい事情があるようなので判然としないが、個人的には価格が高くなったのと甲骨文字が入らなくなったのがつらい。いや、別に甲骨文字を使っていたわけではないのだが。その代わりGT文字セットが入ったので、収録文字数としては以前より若干増えている。
 アップグレードはごくあっさり終了。特筆することもないが、またそれが良い。
 なお、画面解像度は超漢字2と変わらず。

2001年10月某日

 仕事上で異動の話が出てしまい、抵抗しつつも準備する。FreeBSD4.4Rがどうも調子良さげなのでそちらへのアップグレードに踏み切る。
 いつものごとくX68030をNFSサーバにしてインストール。今回はCD-Rの書き込み速度を落として作ったので読み出しも問題ない。フロッピーからの起動時に妙なエラーが出てびっくりしたが、フロッピーを作り直したらそれも解消した。その後は特に問題もなく終了。
 次にAPMを有効にするようカーネルを書き換え、zzzコマンドなどでそれが有効になっていることを確認。さらに、以前懸案となっていた無線LAN(コレガPCC-11)も試してみる。というのも4.4Rはこの部分も改良された節があったからである。結果は予想通り良好。昔のように変なMACアドレスを取得するようなこともなく、ちゃんとアクセスできている。

2001年10月某日

 いろいろ情報を探していると、どうもAC97コーデックに対応しているらしい。早速カーネルコンフィグの該当箇所を変更して再構築してみると、デバイスの認識も変わって音源デバイスが使えるようになっている雰囲気。そこで適当なMP3プレーヤをインストールして(これも紆余曲折したけど結局mpg123になった)みると、見事に再生される。すばらしい!あとUSBの携帯電話のケーブルと内蔵モデムが使えれば文句なしなのだがなぁ。
 さらに、前から入れようと思っていたLongRunドライバも入れてみる。Portsになっているのでごく簡単。入れて、ユーティリティから周波数可変にしてみると、熱かった下の面がすぅ〜っと冷えていくのがわかる。これで超漢字もCrusoeに対応したらなぁ…。

2001年12月28日

 S8/70N導入によりすでに引退が決まっているが、先に超漢字4が届いたので一応入れてみる。…が特に変わりなし。画面の解像度も上がらない。