FM V-BIBLO LOOX S8/70N

メーカー:富士通
CPU:Crusoe TM5500/700MHz
RAM:128MB
HDD:20GB

2001年12月28日

 到着。今回は注文からはそれほど待たされなかったが、注文までが待たされた。なにしろ11月中旬発売予定が三週間延び、さらにWEBMARTオリジナルモデルであるこのマシンの注文まで一週間強待たなければならなかったからだ。その注文も17日に数時間、20日に数時間チャンスがあったほかは全くのクローズドで、果たして何人申し込めたのやら…。注文した後もWEBMARTを観察していたが、「売り切れ」表示の一時間後受付が再開されたり、カタログから消えたマシンが復活したりとめまぐるしく変わったりして、ある時点の表示を信じてあきらめてしまうとその後のチャンスを逃してしまうような、かなり困ったショッピングサイトであった。
 ただ今回は特にT8モデルが発売開始直後に品切れとなり、しかも再入荷がない状態になってしまって購入おあずけになった人が多いようである。WEBMARTでも最初にちょっとだけ注文できた以外は全くだめである。さらに生産終了や次の機種の噂が取り沙汰されるなど、不運というかケチがついたマシンになってしまった。
 それはともかく、出荷台数がかなり少ないはずのS8/70Nはどんな箱や付属物なのだろうと思ったが、意外にもまともであった。まず箱にはちゃんと正式な型番が書いてある。よく見ると箱はLOOXシリーズ共通のもののようで、型番は後から追加で印刷してあるらしい。マニュアルはS8/70W,70,70Nすべてに共通で、リカバリCDも70と70Nで共通であった。ということは、WEBMARTオリジナルといいながら最初から富士通サイドで企画されていた機種だということになるようだ。
 とりあえず動作確認ということで起動したが、ユーザー登録が延々と続いてなかなか終わらない。結局このユーザー登録作業を「動作確認」としてさっさとリカバリすることにした。
 で、内容物をよく見ると起動フロッピーがない。つまりはCDから直接起動するらしい。しまった!それは盲点だったと思ったが、落ち着いて考え、USB接続のCD-ROMドライブがあることに気づく。一応PS2 Linux用に買っておいたものだが、もしかするとこれから起動するかもしれん。ということでこれを接続し、BIOSの起動メニューからUSB CD-ROMを選択してみると、見事に起動した。おお、使えるじゃん!!一気に存在価値が増した瞬間。
 さてリカバリツールを操作してみると、まぁ予想されたことではあったが、15GBより小さいパーティションを作れない。今回はFreeBSDに大きなパーティションを充てたかったので、超漢字4付属のシステム・セレクター2でパーティション分けする。HDDは結局18.6GBしかなかった(つまりS5についてたHDDの丁度倍)ので、8+2.6+8という構成に。
 なんとなく気になったのでWinより先に超漢字4を入れる。というか超漢字2を先に入れて4にアップグレードさせる。これで今昔文字鏡が入る。パーティションの特に後ろの8GBが8192MBを割り込んでいたのでちょっと調整し、インストール自体は真ん中の2.6GBに行う。2も4も特には問題なくインストールできた。注目の解像度は、800×600ドットまで上げられた。すばらしい進歩というべきか、まだマシというべきか…。
 さらにMozillaも入れてみる。確かに標準だったBBBよりはいいのだが、重いしこれが動いている間はBTRONとしては完全に止まっているような感じ。ウィンドウ外で右クリックのメニューが出ないのである。本当に、これは「ポートしてみましたぁ」という程度の出来。でも、「ないよりマシ」なのかな。
 次にWinXPのリカバリ。が、リカバリツールは8GBのパーティションにリカバリをしてくれない。こりゃまいった。一瞬Win98のインストールも考えるが、超漢字の解像度が不完全だったこともあり、VirtualPCなどのツールの検討の余地を残したい(Win98でも動くけど、NT系の方ができることが多い)のでWinXPのクリーンインストールに踏み切る。
 あらかじめシステム・セレクター2でFAT32にフォーマットしておいたので、それを変更なく選択してインストール。インストールそのものは順調。面倒なのでネットワークも最初は自動構成にしてさっさとアクティベーションしてしまう。
 インストール後添付CDをいろいろ見ていたらアプリケーションCD2の中にいろいろドライバ類が入っていることがわかったので、そこからビデオとサウンド、モデムのドライバを入れる。さらに自動更新でWinXPのパッチをあてた。まだいろいろ問題はあるがとりあえず時間切れ。

2001年12月29日

 WinXPの、ドライバ類をさらに入れる。まずビデオとサウンドはバージョンの新しいのがあったので入れなおし。ポインティングデバイスも入れる。これでスクロール機能がサポートされた。ついでにネスケ4.78も入れてしまう。あと携帯電話ケーブルのドライバも。
 最後まで引っかかったのが電源関係。BatteryAIDなるツールが昔にはあったのだが、今回は見当たらない。いろいろ探すうちにインジケータユーティリティのところに電源デバイスのドライバがあったのだが、BatteryAIDだけはない。どうもWinXPになって廃止されたようである。しかたないのでインジケータユーティリティは入れておく。これで一応電源関係はOKかな。
 あとは最後のパーティションにFreeBSD4.4R。ブータブルだったので試しに起動してみたがUSB CD-ROMを認識しなかったので、FAT32パーティションにCDの内容を転送してインストール。Xなしのフルインストールにして、インストール後にXFree86 4.1のPackageをインストール。Xの設定にちょっとつまづくが、富士通のサイトのTurboLinux(このXFree86も4.1らしい)の設定を持ってきてあっさり表示に成功。マウスカーソルが右上に張り付いて動かないというトラブルはあったが、マウスポートを/dev/mouseから/defv/psm0に変更した上でインストール時にうっかり動かす設定にしていたmousedを止めてマウスが使えるようになった。なお、Xを4.1にしたのはSunSuiteのため。同じくインストール時に入れたlinuxbase-6.1を7.1に入れなおしている。
 WindowMakerをインストールしようとして、ソースを拾ってくる時のログを見てちょっと気になる。あちこちのサイトにファイルがなくて、結局freebsd.orgから落とそうとしているのだが、もしかするとそのソースが古いのかもしれない。そこでfreebsd.orgからPortsコレクションを落としてくることに。でも時間がかかって元のPortsを消して新しいのを入れるだけで一苦労。

2001年12月30日

 FreeBSD設定の続き。Portsが新しくなったのでWindowMakerを入れなおす。かなりバージョンが上がっており、また最初のサイトにソースを発見して落としている。WindowMakerの次にkinpu2やCannaなど。一応入れて、ohishiユーザで立ち上げようと思ったが何か文句を言われるので、さっさとxdmを有効にしてXベースにしてしまう。
 ohishiユーザではコンソールにkana.kpについてのワーニングが出ている。どこのものか忘れてしまっていたが、これはカナ変換テーブルであり、/usr/local/lib/canna/dicの下にあることがわかってS5より転送、ワーニングは消えた。しかし、コンソールにはIMがないというメッセージがある。一応変換できているし、なんだろう…とよく考えてみたら、Linux/FreeBSD用のWXGを入れていたのだった。
 …とかなんとか書いてると山のようになるので、まずは入れたもの一覧を書き出そう。順不同。もちろんこれに付随するかたちでさまざまなものがインストールされているのは言うまでもない。
 次にrc.confの変更点。
rl0は内蔵LANで、PCカードでネットワークが増えたときにぶつからないようIPアドレスをずらしてある。
 他のデフォルトからの設定変更点としては
といったところ。

2002年1月1日

 メインマシンの使えない場所でH8の開発をする必要に駆られたので、そのインストール。まずはコンパイルできたオブジェクトを転送するために必要なシリアルポートを増設する。といってもUSB