ウルトラマンレオ

放映

昭和49年4月12日〜昭和50年3月28日、全51回
TBS系
毎週金曜19時〜19時30分

概要

故郷の獅子座L77星をマグマ星人に滅ぼされたレオは、地球でおおとりゲンと名乗りスポーツクラブのコーチとして働いていた。 だが、そこへマグマ星人と2大怪獣が襲来。対するはMACの隊長に就任していたモロボシダンことウルトラセブン。 しかし怪獣の攻撃の前にセブンはピンチに陥り、そこをレオに救われる。 変身能力を失ってしまったダンはレオに地球を守ってほしいと頼む。 かくしておおとりゲンはMACに入隊、ダンの特訓を受けながら様々な技を編み出し、地球の平和を守っていくのであった。

解説

第2期ウルトラシリーズの最終作。前作「ウルトラマンタロウ」でひとつの頂点を迎えてしまったため、様々な設定の変化が試みられた。 主人公はウルトラ兄弟ではなく、獅子座出身の孤独なヒーロー。そしてあまり強力な武器を持たず、特訓によって技を編み出していく。 空手技をメインにした、ダイナミックなアクションも新鮮。

だが、この時代に今更スボ根をやるというのは完全に時期を逸してはいないか? それに、本来SFドラマであったはずのウルトラマンがスポ根ドラマになるとはどうしたことだ? 怪獣やっつけ隊であるはずのMACが完全に脇役となっているのもどう見たものか。 挙げ句の果てに第40話で全滅してしまうし。

まあ途中で路線変更となったのか、弟アストラの出現やM78星雲の長老、ウルトラマンキングの登場など、結構画面も華やかになってくる。 第38、39話ではウルトラ兄弟も登場するし。MAC全滅も路線変更の一貫か。

なんだかんだと様々な趣向が凝らされ、結果的にウルトラシリーズの異色作となったこの作品。 当時は毛嫌いした人も、改めて見直してみるとその奥の深さに気付くかもしれないので見てみては?

ウルトラマンレオとは?

獅子座L77星の出身で、ウルトラ兄弟のように強くはない。 故郷をマグマ星人に滅ぼされ、その際に弟アストラと生き別れになるが第22話で再会する。 身長52メートル、体重4万8千トン。飛行速度はマッハ7。

大した超能力はなく、空手などの技を駆使して敵を倒すことが多い。 煙突でヌンチャクを作って戦ったこともあった。 光線技は苦手だが、意外と数は多い。逆にこれぞという必殺光線はない。 手から放つエネルギー光球。額から放つレオクロスビーム。ジャンプして手から放つジャンプシュート。 カラータイマーから放つタイマーショット。などなど。

そして、第26話でウルトラマンキングからもらったウルトラマントも武器のひとつだ。 その時、プレッシャーの超能力をはね返すためウルトラマントをレオブレラという傘に変形させていた。うむむ。

MACとは?

MAC(Monster Attacking Crew)とは、世界中にチェーン店を持つファーストフードの店。 …ではなくて、宇宙パトロール隊のこと。アジア本部は東京上空400kmに静止している。

マッキー1号は10人乗りの巨大な宇宙船。普段は基地とドッキングしている。 マッキー2号はふたつに分離することができる。 マッキー3号は小型で二人乗り。 海底ではマックシャーク、地中ではマックモールを使用するが、これらは本編には登場しない。

地上では専用車マックロディーを使用。マックスーツに身を固めた隊員たちはマックガンやマックナイフを携帯する。

ちなみにMACのメンバーには宇宙人が二人混じっていただけではなく、メカゴジラ2号を操るサイボーグ少女もまぎれこんでいた。(違うっつーの)

なお、MACではメンバーの入れ替わりが激しく、最初から最後までいたのはゲンとダンのみである。 ちなみに最後というのはMAC基地の最後。 第40話でシルバーブルーメに基地ごと飲み込まれ、全滅してしまうのであった。合掌。

登場人物

おおとりゲン(真夏竜)
ウルトラマンレオが地球上での姿。獅子の瞳という指輪でレオに変身する。 最初の頃はダンに無茶な特訓を強いられて技を編み出していた。 最終回でトオルの目の前で変身してブラックエンドを倒し、さすらいの旅に出る。
モロボシダン(森次晃嗣)
変身能力を失ったため、ゲンに自分の代わりになってもらおうとしごきまくる。MACアジア本部の隊長。 第29話ではアンヌとつかの間の再会を果たす。第34話では新マンにセブンガーというカプセル怪獣をもらうが、1分しか使えないのであまり役に立たなかったようだ。 第40話でMAC全滅の際、ゲンを逃がして自分は生死不明となる。
梅田トオル(新井つねひろ)
ゲンを慕う少年。
梅田カオル(冨永美子)
トオルの妹。第40話で死亡。ちなみにこの子役の現在の名は冨永みーな
大村正司(藤木悠)
城南スポーツクラブの主事。
山口百子(丘野かおり)
城南スポーツクラブの指導員。
野村猛(伊藤秀雄)
城南スポーツクラブの指導員。
美山咲子(春川ますみ)
第40話以降、ゲンとトオルが下宿する家となった美山家の主。病院の婦長。
美山いずみ(奈良富士子)
美山家の娘。
美山あゆみ(杉田かおる)
いずみの妹。ちぃぼうと呼ばれており、後に15歳で出産して周囲を騒然とさせる。(んなわけないって)
ブラック指令(大林丈史)
第40話以降登場した、円盤生物を操っていた全身黒づくめの怪人物。 最終回で子供たちに円盤生物をコントロールする水晶玉を奪われ、やられる。情けない。

全話リスト

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