量子化行列の意味
MPEG形式
元の画像データーを『DCT』で波形データーに変換し『量子化行列』で割ったデーターがMPEGデーターです。(エンコード)
再生は逆にMPEGデーターを『逆量子化量列』→『逆DCT』変換したものです。(デコード)
量子化行列ってようは数字が大きくなれば圧縮率が高くなり、小さくなれば低くなるだけの話です。
とりあえず、画像全体を16×16ドットのブロックに分割し、それを更に8×8画素に分け、その色の成分等をDCTで波形に変換します。それを量子化行列で割るのです。TMPGEncのデフォルトの量子化行列を左上から右下に対角線を引いてそれを軸にして見ると数字が対象になってます。でノンイントラブロックの場合、16から33分の1にデータを圧縮しているわけです。で、左上から右下に向けてジグザグになぞると波のかたちになります。ので、数字が対象でないと波形がおかしくなって画質が安定しません。左上が周波数が低い、すなわちもっとも人間の目に見える、というわけで数字が小さい(圧縮率を低くしている)のです。右下が最も周波数が高い、すなわち人間の目からみて最も感度が鈍い成分なので一番数字が大きい(圧縮率が高い、すなわち見えにくいデーターから優先的に間引くということ)というわけです。イントラブロックはオール8がデーターサイズが大きくなるとは思いますが、たぶん一番安定した画質になると思います。ノンイントラブロックをいじるとデーターサイズが飛躍的に増減するのでデフォルトのままがいいと思います。
基本的に端数切捨てなのでDCTと量子化行列を経て圧縮されたMPEGデーターは、逆量子化行列、逆DCTを経て再生されると圧縮前の映像には戻りません。だから不可逆圧縮になります。例えば、『12』÷8=1.5 端数切捨てで『1』 『1』×8=『8』 12=8ではないということです。
DCT(離散コサイン変換)を経た時点ですでにデーターの端数切捨てが行われているので仮に量子化行列をオール1に設定できたとしても元の映像には戻せません。
と、説明しましたが、これで間違いない!という自信は全くありません。
是非、間違いを指摘してください。