ALL−IN−WONDER RADEON 付属のMMC(マルチメディアセンター)はAVIのキャプチャには向いてません。なぜなら320×240までしかサポートしていないからです。これは画質的に大きな弱点となります。 MMC7.1では改善されて720×480までキャプチャできるようになりました。しかし、高画質で長時間キャプチャというのは無理です。
そこで、AVIキャプチャーソフトを使用します。
フリーソフトの『らくちんビデオキャプチャー』、『CaptureLight』、『Gleaming Shot』、『AVICap』、『VirtualDub』などです。『ふぬああ』という異常に設定の細かい多機能なキャプチャソフトもああります。
フリーソフト |
入手先 |
コメント |
実際のところ |
らくちんビデオキャプチャー | やむよしのホームページ | なにはともあれ、GUIが凝っています。SSTPにまで対応しています。基本設計は下のCaptureLightと似ています。ファイル分割キャプチャはファイルサイズで分割します。 | キャプチャーボードに対する柔軟性が素晴らしく、プロ仕様のデバイスの柔軟性に乏しいボードでもキャプチャしてくれます。しかし、ファイル分割キャプチャ機能はGleaming Shot、AVICapに比べるとやや劣ります。ボードにもよると思いますが、フレームレートがかなり狂うことがありますので、分割キャプチャ失敗?と思うことがあります。実際にはフレームレートがおかしくなっているだけで分割キャプチャ自体失敗しているわけではありません。これは、あとでAviUtlとVMAIDを使用して音と絵を調整するとピタリとおさまります。 |
CaptureLight | PACCO's World | 動作が軽いのが特徴みたいです。〜分ごとに分割してキャプチャ、タイマー録画などがあります。 | らくちんビデオキャプチャー、CaptureLightの特性は、ほんと似たようなものなのです。GUIの差ぐらいでしょう。 |
Gleaming Shot | 岩本一樹のリソース | こちらはファイルサイズで分割。経験上ファイル分割録音機能で音ズレが発生したことはありません。 | AVI独自形式で2GオーバーしたAVIファイルでもVirtualDubのフレームサーバー経由で読み込めます。非常に優秀なファイル分割取り込みがお手軽にできるためそもそも2Gオーバーを気にする必要がありません。音の長さに合わせてフレームレートを調整します。 |
AVICap | H.D. Homepage | ファイル分割キャプチャは、フレーム数で分割します。横320×縦480など変則的なサイズで録画することが出来ます。 | これが設定では若干有利ではないでしょうか。AVCというAVICap独自のファイル形式でも書き出せます。ファイル分割時キャプチャ時の音ズレに関してかなり心配りされた設計です。フレームレートにあわせて音の長さを調整します。 |
VirtualDub | VirtualDub-[home page] | AVIやMPEG-1を編集することができ、MPEG-1をフレームサーバ経由でAVIUtilやTMPGEncに渡すことが出来ます。さらにMPEG-1を編集するときにそのフレームがGOPのどの部分かわかります。AVIキャプチャーモードもあります。キャプチャ機能はとても豊富でノイズリダクションなどもあります。設定を保存するとCaptureLight、Gleaming Shotでも横320×縦480で取り込めるように出来ます。MPEG-4録画した場合で画像もかなり綺麗です。しかし、重い気がします。基本的に日本語ではありません。 | 多機能ですが、ほとんどフレームサーバー起動用のソフト。拡大縮小機能がAviUtlやTMPGEncとはまた違ったアルゴリズムなので好みによるとは思いますが、人気があります。後は、MPEG-1のGOPを調べるときに使うぐらいです。日本語版もあります。入手先→VirtualDub
日本語版 最大の欠点としてVFAPIに対応していないことでしょう。 |
追記。どのソフトでも日本のTV放送(NTSC方式)の場合、基本的にキャプチャするフレーム数は毎秒29.97フレームに設定します。
『Gleaming Shot』や『AVICap』、『ふぬああ』で『AVI独自形式』で分割キャプチャしたファイルは『AviUtl』の連番読み込みをチェックして読み込みます。また、追加読み込みだとキャプチャ時のフレームレート変化による音と映像の進行速度差によるAviUtlのフレームレート変換機能によるフレーム数自動調整機能により音ズレを起こす原因になります。(わけわからん文章だ)
『らくちんビデオキャプチャー』や『CaptureLight』で分割した場合、あまりにキャプチャ時に設定したフレームレートとキャプチャ後のフレームレートが違う場合、VMAIDを使用して音に合わせて(重要)フレームレートを変更してください(キャプチャした元のファイルを)。
しかし、入手したところで見た目が綺麗に録画するには無圧縮のまま取り込むか、MPEG−4V○コーデックを使用する等しか基本的には方法がありません。しかし、どれも弱点があります。
無圧縮 | ファイルが巨大すぎること。640×480で録画すると2分で2Gほどになります。HDDが高速でないとコマ落ちします。 |
MPEG−4 | 640×480で録画しようとするとこの環境で激しくコマ落ちします。さらに悩みの種は動きの激しいシーン等で起こる、非常に見苦しく、不愉快な『ベリノイズ』が発生することです。 |
こういうブロック状のノイズを『ベリノイズ』といいます。MPEG-4コーデックやWINムービーメーカーを使用すると動きの激しいシーンでかなりの確立で発生します。キャプチャ時にこれを完全に回避する手段はまずありません。編集後などに再圧縮してMPEG-4V○形式する時はありますが・・・。 |
そこで画質、圧縮速度、ファイルサイズのトータルバランスで非常に優れている 『PICVideo MJPEG Codec』を使います。
PICVideo MJPEG Codec |
MJPEGの設定で15ぐらいで640×480サイズで約27分撮れます。AVIの限界である2G直前ってところです。2GオーバーしたAVIファイルは基本的にアプリケーション側ではじかれて開くことが出来ません。AVIファイルは16bitだからだそうです。それはともかく、2Gを超えてキャプチャーしたい、または2Gを超えてしまった、そのあたりの対応策が『あおの規格外Video-CD企画』で紹介されています。