MPEG-1  MPEG-2 の映像部分の構造

 

これについて語るにはとにかく『GOP』というものを理解していないとわけがわからないと思います。

GOP』とは『Group Of Pictures』の略で、何枚かの画面データをひとまとまりにしたものです。

 

GOPの構造

 

IBBPBBPBBPBBPBB  ← こういうまとまりを1つと考えて、GOPと呼びます。 GOPをさらに細かくわけて IBB PBB PBB PBB PBB というまとまりで考えます。『T』、『P』で始まり『BB』と続く構造1つ分をサブグループと呼びます。

この場合、GOP内の『T』ピクチャの数が1、GOP内の『P』ピクチャの数が4、サブグループ内の『B』ピクチャの数が2というわけです。 

 

Tピクチャ 

GOPの独立性を保つために必要なもので、必ず1枚存在します。また、この部分だけで完全な1枚の絵として完成してます。また、IBBPBBP・・・という構造の場合、1/1『T』+1/3『B』+ 1/3『B』 +1/2『P』 分の情報量もっています。(他のピクチャから参照されているということです)『T』ピクチャだけ取り出すと完全な1枚+不完全な3枚分(5枚?)の計4(6?)ピクチャ(フレーム)再生されることになります(構造にもよる)。

 

Bピクチャ

この部分はサブグループ内の前後の『T』ピクチャと『P』ピクチャにそれぞれ1/3ずつ格納されている残りの1/3部分だけ格納されています。すなわち1/3『B』。よってこの部分だけでは1枚の絵として完全ではありません。

 

Pピクチャ

『P』ピクチャはサブグループ内の二つのBピクチャの情報と自分の情報の1/2、後ろのサブグループのPピクチャの1/2分を格納しています。すなわち1/2『P』+1/3『B』+1/3『B』+1/2『P』。(ここ以降推測)GOPの最後のサブグループのPピクチャは1/2『P』+1/3『B』+1/3『B』となり(ならずに実は次のGOPのTピクチャを参照している?)、他より情報量が少なくすみます(せん?)。また、やはりPだけでは完全な絵にはなりません。

 

・・・1/3『B』とかいうのは『B』ピクチャにおいて絵1枚に対しての1/3というイメージです。う〜む、うまく説明できてない気が・・・。

 

ちなみに

ALL-IN-WONDER RADEONでは標準で IBBPBBPBBPBBPBB の15ピクチャ(フレーム)で 1つのGOPを構成する設定になってます。

TMPGEnc では標準設定で圧縮すると IBBPBBPBBPBBPBBPBB の18ピクチャ(フレーム)で 1つのGOPを構成します。

 

映像はこのGOPをずら〜っと並べているわけです。

 

もっと詳しく追及したいならここで調べよう→ビデオオンデマンドシステムの試作と評価

 

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