「WILDARMS advanced 3rd」Diary
Vol.2


■解かれた封印、荒野に立つ少女■

<カ・ディンギル>
 町でこの塔の場所を確認、フィールドに出現させて、さくさくと上の階へ進む。
 と、爆音と大きな揺れが響いた。でも周囲に人影はない。まさか、と最上階へと急いだヴァージニア達の前に、倒れたマヤ達の姿が目に入る。勝ちを収めたジェイナスは、マヤ達を盾にヴァージニアから呪紋を奪う。…この辺り、彼自身の言う効率のいい方法を選択してますね、確かに。個人的には好きじゃないけど。
 ジェイナスが封印を解くと、禍々しく強大な力を伴って「常闇の輝き」が姿を現した。この時、仲間二人が吹き飛ばされたけれど、ジェイナスは全く素知らぬ顔。…この人にとって、仲間は本当に使い捨てなんだなぁ…。ちょっとやるせない。
 一方、その禍々しい気配に驚愕するヴァージニア達。マヤの話によると、「常闇の輝き」は強大な力を有した魔族の遺産であり、凄まじい力を秘めた槍らしい。それはミーディアムの恐怖からも伝わってくるけれど、ここでジェイナスがその強さに魅入られ、雇い主との契約を破棄してその力を手に入れようとした。彼の手に「常闇の輝き」が触れそうになった、その時!
 ヴァージニアの銃が火を吹き、「常闇の輝き」がはじきとばされた。…この彼女の立ち姿が格好いい!
 つかみかけた力を奪われたジェイナスが彼女を見やる。
 彼の瞳を真っ向から受けながら、この荒野で自分の正義を貫くとヴァージニアは宣言した。一度は自分の甘い考えに打ちひしがれた彼女だけど、だからこそ、その決意の現れが今の行動に通じたわけで…。ヴァージニアの瞳に迷いはない。
 でも、この後の怒りに我を忘れたジェイナスの台詞が…(汗)。台詞はなかったけれど、嫌悪感露わなギャロウズと、鋭い瞳で睨め付けるジェット、そして表情を消した中に殺気がこもったクライヴの姿が見えた気がしましたよ私(汗)。
 ともかくジェイナス戦はあっさり勝利。倒された彼は崩れた足場もろとも階下へ落下、瓦礫の下敷きになってしまう。
 で、マヤ。先程のヴァージニアの言葉を聞いて、彼女を一人の渡り鳥として認めたらしい。もっとも、考え方は全然違うし、相容れることは出来ないだろうから、ライバルとして、かな。彼女に言わせれば「ライバル未満」かもしれないけど(苦笑)。でも、ヴァージニアにとってもマヤにとっても、これはひとつの前進になるんじゃないだろうか。
 マヤって一本筋の通った格好いい子だなぁと思う。再会が楽しみ。
 ここで場面転換。
 瓦礫から出てきたジェイナスが、3人の依頼人たちとご対面。どうやら彼らが一連の首謀者で、それまでの経緯を一部始終見ていたらしい。はじき飛ばされたはずの槍・グラムザンパーは彼らが回収していた模様。槍の力を求めたジェイナスに、首領らしい男が不気味な言葉で槍を与えてやると告げる。
 そしてジェイナスはその槍に身体を貫かれ──


<第2章>
 画面暗転、第2章スタート。
 今回は章立ててストーリーが進むようですね。セーブ画面で「Chapter1 Over」の画面を見てびっくりしました(笑)。プロローグでもこういうセーブ画面がでたけれど、プロローグ→本編→エピローグだとばっかり…。
 で、2章のオープニングはクライヴの夢。確かこれってクライヴ編プロローグでも出ていたっけ…。
 カ・ディンギルでの一件から一夜明けて、一同は宿で今後の方針を相談する。そんな中、クライヴが昔語りを始めた。彼が渡り鳥になって追いかけているもの…それが、ファルガイアの「想い出」。ファルガイアの荒廃の原因を探るべく、星の記憶を辿っているという彼へ一番に協力を申し出たのは、もちろんヴァージニア。もう目が輝いてる(笑)。ギャロウズは面白ければいいという感じだったけど、ここでジェットが水を差す。
 口を開けば報酬、アガリ、金銭のことばかりのジェットに腹を立てるヴァージニア。
「あなたには大切な想い出がないから、そんな冷たいことが言えるのよ!」
「…そういうおまえも残酷なことを言うよな」
 ジェットの言葉に一瞬ヴァージニアが息を呑む。傷つけたことがわかったのに、思うように言葉が出てこなくて戸惑った感じ。
 いつも冷めている(特に何かに固執することのない)ジェットの態度は、ヴァージニアからして見れば、やる気がない、冷たいと思えるんじゃないだろうか。でもジェットにしてみれば、そんなあやふやなモノのために本気になるのは馬鹿らしいというか…。相応の報酬がなければ動きたくないというのがありありとわかる。
 でも、何のかんのと言いつつヴァージニア達と行動を共にしているんだから、彼女たちを嫌いではないはず、とも思う。確かに「ここで抜けたら実入りがない」のは事実のはずだけど、本心から嫌がっているならそれこそさっさとパーティを抜けた筈。自分自身に何度も呆れながらも、行動を共にしているのは彼の意志だから。
 ここでちょっとジェトヴァニ思考(笑)。彼にとって、まだ渡り鳥として未熟なのに、理想に向かってひたすらまっすぐ進もうとするヴァージニアが、色んな意味で気になるんじゃないかなぁ…。物事に執着しない(あるいは出来ない)自分にはそれだけの熱意が持てないから、回りを巻き込んでぐいぐい引っ張るバイタリティあるヴァージニアから目が離せないとか。
 …閑話休題。
 一触即発になった二人を、話題の提供者クライヴが仲裁する。実際「想い出」探しをしようにも、元手がなければどうしようもないのだから、まずは軍資金を稼ごうという話になった。
 このやりとりで思ったけど、ジェットは「報酬」を前提に動くから、物事の判断が一番シビアに見えるなぁ。逆に夢を追うのがヴァージニアで、クライヴは地に足をつけて周囲を固めながら、できる範囲で夢を追いかける人のような気がする。でも、もし夢がすぐに手の届かない位置にあったとしても、もちろん諦めたりはしないんだろう。むしろ夢に手が届く為に必要な条件を整えて、万全の体勢で臨むんじゃないかな。前向きに現実と夢の折り合いを付けられるのは年の功…かな?(笑)
 ともかく、一行は儲け話がありそうだというティティツイスターへ向かうことに。
 ひとまずここでセーブ。


■投じられた石、広がる波紋■

<ティティツイスター>
  ティティツイスターへはギャロウズが前に訪れたことがあるらしい。それなら案内してもらおうと思いきや、正確な場所は覚えてないとか。西の方角へかなり行ったらしいけど…彼らしいと言えば彼らしいかな(笑)。でも方角は町の情報とも共通してるし、とりあえず西を目指すことにした。(よくよく考えるとかなり大雑把では…) 大きなクレバスがあって人の足では踏破できないらしいけど、既に馬は購入済みなのでその点は心配無用。
 道中、ミドルアースの駅に立ち寄ってみると、クレイボーンの宿屋にいた女の子、マルチナが簡素な旅支度でホームに佇んでいるのを発見。なんでも、この子は両親と共に一家で宿を切り盛りしていたらしいけど、借金を作った父が亡くなり(いや、蒸発したんだわ(汗))、その借金を肩代わりしてくれた姉に宿を任せて、マルチナの母親は出稼ぎに行っているとか。でもどうやら留守を預かっていたその姉(マルチナにとっては伯母)が宿の乗っ取りをした感じ。マルチナはともかく音信不通になった母を捜すべく、旅に出るらしい。まだ幼い女の子の一人旅なんて大丈夫かなぁ。無事お母さんに会えるといいんだけど。
 ともかくヴァージニア一行はクレバスを越えて西の荒野へ出た。クレイボーンはまだ若干緑が残っていたけれど、この荒野は文字通り荒れていて、樹木の一本も生えていない。周囲を探索しつつ、たまに看板を見つけながら、しばらく行くと一つの町に出た。
 …中がまた閑散としていて、道行く男たちは自分の腕を自慢しつつも言葉だけという印象あり。町には宿が一軒と電力の止まったからくり扉のある家が一軒、他にも建物はいくつもあったけど、大半は表の扉が打ち付けられていて、人の住んでいる気配がない。
 保安官はひどい騒動が起こらない程度に町を取り締まっているようだけど、あんまり活気が感じられなくて、ここで仕事を探すのは難しいかも、という気持ちになった。そういえば、酒場で働いている女の子が行方不明になったとか。物騒だなぁ…。
 ちなみに、からくりの扉の奥にはアイテムがあったけど、それだけ。しばらく歩くとフィールドに出てしまった。って、この町アームマイスターもいないの?今は改造できるほどお金ないけど、不便な町だなぁ。……改めて、こんなとこで仕事にありつけるのか、一抹の不安を感じてしまう。(余談ですが、アーム屋ちゃんとありました。からくり扉の向こうの道に気づいたのは2度目にこの町に来たときで、それまで全然気づかなかった…)
 宿兼酒場のカウンターには妙齢の女性が立っていた。金儲けになりそうな話は聞かないという。さてどうしようかと思ったところで、クライヴがちょっと値の張るボトルをキープした。(うちの先頭は大抵彼なので(笑))その上で何か興味を引くような話はないかと水を向けてみると、彼女はあっさりこの付近に遺跡があることを教えてくれた。…成程、こういうふうに情報を得るのかぁ。さすが年の功。(先頭が別のキャラならまた違った印象になったかも)
 ただその遺跡は多くの渡り鳥が挑んだにも関わらず、帰ってきた者がいないとか。だから口をつぐんでた部分もあったらしい。せっかく情報が得られたので、ともかくその遺跡へ行ってみることにする。


<不浄なる痕>
 噂の遺跡はすぐに見つかり、いざ中に入ってみると奥の扉の前で、一人の娘さんが佇んでいた。どうやら行方不明になっていたという酒場の娘らしい。
 クラウディアと名乗った彼女の話によると、この遺跡には強大な力を持つ宝が眠っており、信頼できる渡り鳥に託したい、とのこと。……ムチャクチャ怪しいんですが(笑)。全然面識のない渡り鳥を信頼できる根拠はどこなのかとか、大体なんであなたがそんな宝のことを知ってるのとか、ちょっと考えただけで疑問がごろごろ出てくるのに、ギャロウズが二つ返事で引き受けようとする。おいおい。いくら相手が綺麗なお嬢さんだからって、安易すぎでしょうが〜。
 ところがそんなギャロウズを素通りしてクライヴに仕事を依頼するクラウディア。哀れギャロウズ(苦笑)。
 クライヴは難色を示したものの、リーダーであるヴァージニアの鶴の一声でこの依頼を受ける事になった。確かに、力のある宝となればいずれ誰かが取りに来るだろうし、誰一人帰ってこないという経緯も気になるし。あらゆるものに細かな注意を払うよう気を付けて、遺跡に潜ることにする。
 で、クラウディアに案内されて進んでいくと……まぁ見事に罠を作動してくれます、この娘さん。そもそも言動が怪しすぎるし、ギャロウズ以外の全員から疑いの眼差しを向けられているのに、それに気づかないのがまたお目出たすぎる(笑)。
 どうやら最深部らしいところにたどり着くと、クラウディアは飾られている宝石を手に取るようにヴァージニアたちに勧めたけれど、ここでクライヴが彼女を問い質す。クラウディアは白を切り通そうとしたけど、歯牙にもかけなかったクライヴの口から爆弾発言。 
 ……えええ、あなた妻子持ちだったんですか!?
 なんておいしいんだクライヴ!これまでも良い感じだとは思っていたけど、ここで一気に彼にはまる(笑)。家内って言葉もいいなぁ。どんな奥さんと娘さんなんだろう。是非是非会ってみたい〜!
 閑話休題。騙しおおせぬと悟ったクラウディアの身体から、なんと全く別の女性が姿を現した。そういえば、ティティツイスターで見慣れぬ美女が現れてかき消すように姿が消えたって言ってた人がいたっけ。このことだったんだ。
 で、新たに姿を見せた女性がまた派手な顔立ちの美女なんだけど、ここでクライヴは相手が美に執着していると見て取るや、相手の美意識を真向から否定して、彼女の稚拙な策を粉砕する。傍で聞いてる分には小気味いい毒舌だけど、向けられている当人はたまったものじゃなかったらしく、血相を変えて激昂する美女。(クライヴ、本当にいい性格してる(笑))
 ここで戦闘に入ったものの、毒耐性があればほとんどダメージを受けずにさっくり倒せる相手だった。なんだか身体が大地に合わないといった事を言ってたけど、形勢不利と見るや、この美女──ミレディは再びクラウディアの身体に乗り移り、その身体を盾に逃亡した。追いかけるヴァージニアたち。
 と、そこに見慣れた人影が。あの時槍に貫かれたはずのジェイナス!?
 ヴァージニアたちは瓦礫の下敷きになった所しか知らないけど、どちらにしても生きてたんだと少しほっとした…ところが。なんと彼は魔族化していた!驚くヴァージニアたちに力を見せつけたジェイナスは、ミレディを連れてあっさり撤退する。(あれ、逆だったかな?ミレディが命じてたっけ…??)
 その夜のキャンプではクライヴが妻帯者だったことが話題に上ったけど、むしろ全員が気にしていたのはジェイナスの変貌だった。(プレイヤーとしてはクライヴの方がかーなーり気になったけど(笑))
 ジェイナスが魔族と化していた事、あの謎の女性・ミレディの目的は何か……ファルガイアで何かが動き出していることを感じ取ったヴァージニアたちは、魔族の力に対抗すべく、この付近のガーディアンの情報を集めることになった。

 翌朝、正気に戻ったクラウディアを連れて一行はティティツイスターへ。町に入ると同時に酒場のおかみさんが彼女を強引に連れ戻し、結局実入りはゼロ。一番張り切っていたギャロウズはしばらく肩を落としていたものの、男らしく全員に大謝り。ヴァージニアの「ばっかばかしい!男ってサイテー」といった呆れと軽蔑が綯い交ぜの言動に耐える彼へ、クライヴとジェットが追い討ちをかける。…まぁ、これも教訓ということで(笑)。
 でも、クライヴの台詞はともかく、ジェットの言葉が印象的だったなぁ。「男はみんな女に弱い」という彼女の意見に反論する感じの「一緒にするな」。これって「自分は別に他の女に興味はない」という意味だったのかな?なんて考えてしまう。(どうやらこの台詞が頭の中で勝手にジェトヴァニ変換されていた模様(笑))
 とりあえず、ここで一旦セーブ。



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