仮面ライダーBLACK RX

放映

昭和63年10月23日〜平成1年9月24日、全47回
毎日放送・TBS系
毎週日曜10時〜10時30分

概要

ゴルゴムが滅びてからは平和な生活を送っていた光太郎の前に、怪魔界からやってきた世界征服を企むクライシス帝国が現れる。 彼らは光太郎の変身機能を破壊した上で、彼にクライシス帝国の尖兵となることを強要する。 だが光太郎は拒否し、彼らは光太郎を処刑する。 しかし光太郎が太陽の光を浴びた際にキングストーンが反応。彼は太陽の子RXとして蘇ったのだった。

やがて彼は10人ライダーと出会い、クライシス帝国を追いつめる。 だが最後にクライシス皇帝は衝撃の事実をRXに告げる。 怪魔界はもうひとつの地球。地球での環境汚染が怪魔界に影響し、怪魔界はもはや居住不可能となっていたのだ。 そのため50億の民を地球に移住させようとしていたクライシス皇帝。 だが、人類を滅ぼそうとするその手段が許せないRXはクライシス皇帝を倒す。 そして怪魔界は50億の民とともに滅びたのだった。

解説

好評だった「仮面ライダーBLACK」に続いて作られた直接の続編。 同じ主人公がパワーアップして別のライダーとして生まれ変わるという斬新な趣向。 しかしその他にも新趣向を凝らし過ぎて全然仮面ライダーではなくなってしまった感じがする。

まず、変身ポーズが全然ライダーらしくない。更に最後の決め技が剣。 バイクだけじゃなくて車も使うようになった。 そしてRXは二段変身でバイオライダーやロボライダーというのに変身できるようになるのだが、そのバイオライダーは体を液化させて攻撃する。 この時の様子がほとんど宇宙刑事シリーズ。 仮面ライダーを見たいのに宇宙刑事をやってくれる、これをどう評価したものか。 さすがに前作に続いて宇宙刑事シリーズのスタッフが作っただけのことはある。 ある意味では「仮面ライダーアマゾン」と並ぶ異色作。

テコ入れも充分。中盤で前作のシャドームーンが復活してすぐに死ぬ。 更に終盤では歴代の全ライダーが勢揃いする。 前作で全く過去のライダーを出さずに独自の世界観を築いたのが水の泡となっている。 なまじ一度に全員揃うせいで数が多すぎて個々の個性が発揮できなくなりほとんど戦闘員扱いだし、だったら無理に出さなくても良さそうなものだが。

更に更に唐突な衝撃のラスト。どうも評価に苦しむ作品だ。 でもクライシス皇帝の声が納谷悟朗だったからいいか。

敵の組織

怪魔界はかつては平和な世界だったが、クライシス帝国によって統治されるようになってから恐怖の世界となった。 そして(地球による)自然破壊が進み怪魔界は滅亡を待つだけとなった。 そこでクライシス皇帝はジャーク将軍率いる地球攻撃兵団を送り込み、人類を滅ぼして50億の民を地球に移住させようと企む。

その怪人の種類は怪魔獣人、怪魔ロボット、怪魔異生獣、怪魔妖族に分かれる。 名前でどれに属するかが大体分かる。怪魔獣人の名はガイナ××である。 怪魔異生獣の名は韻を踏んでいる。アッチペッチー、フラーミグラーミなど。 怪魔妖族は名前に漢字が含まれる。それ以外は怪魔ロボットだと思えばいい。

戦闘員はチャップと呼ばれる。

登場人物

南光太郎(倉田てつを)
仮面ライダーBLACK RXに変身。変身のかけ声は「へんしん!」。でも変身ポーズは全く前作と変わっていて、全然ライダーらしくない。 佐原航空のヘリコプターのパイロットとして第2の人生を送っていたがクライシスに狙われ、RXとしてパワーアップ。 更にRXから別形態に変身することもできる。第15話から悲しみの力でロボライダーに、第17話から怒りの力でバイオライダーに変身する力を手に入れた。 最終回で自分を鍛えるために旅に出る。
白鳥玲子(高野槇じゅん)
プロのカメラマン。光太郎に好意を持っている。 この人、実はクリン星のダイアナだって本当?
佐原俊吉(赤塚真人)
佐原航空の社長。婿養子なので立場が弱い。第46話でジャークミドラに殺される。
佐原唄子(鶴間エリ)
俊吉の妻。勝ち気な性格。第46話でジャークミドラに殺される。
佐原茂(井上豪)
佐原家の長男。
佐原ひとみ(井村翔子)
茂の妹。クライシスのガロニヤ姫に似ているため誘拐されたことがある。
霞のジョー(小山力也)
第15話から登場。怪魔界に連れ去られた人間。クライシスのレジスタンスで、光太郎と共に戦う。
的場響子(上野めぐみ)
第29話から登場する、クライシスに両親を殺された少女。弓の名手で、超能力を持つ。
ジャーク将軍(高橋利道,声:加藤精三)
クライシス帝国最高司令官。地球侵略を指揮する。 第46話でジャークミドラに変えられてRXに挑むが敗れ去る。
ボスガン(藤木義勝,声:飯塚昭三)
怪魔獣人を指揮する海兵隊長。
ガテゾーン(北村隆幸)
怪魔ロボットを指揮する機甲隊長。
ゲドリアン(渡辺実)
怪魔異生獣を指揮する牙隊長。
マリバロン(高畑淳子)
怪魔妖族を指揮する諜報参謀。最終回でクライシス皇帝に始末される。
ダスマダー(松井哲也)
第28話から登場したクライシス帝国の査察官。実はクライシス皇帝の分身。
クライシス皇帝(声:納谷悟朗)
最終回で登場したクライシス帝国の支配者。巨大な岩の顔面。

全話リスト

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