| タイトル | 登場怪人 |
第40話 | 「カラテ名人の秘密」 | サンショウウオ怪人 |
姿を消し、溶解液を吐くサンショウウオ怪人が化学工場などを次々に破壊していた。
光太郎は変身して戦い、山へと逃げ込んだ怪人を追う。
山には空手の修行をしている師弟がいた。光太郎はその二人に近づくが、実は師匠のカラテ名人は何の力もない男で、勘違いされて師匠呼ばわりされていたのだった。
やがてサンショウウオ怪人が現れ、弟子のサトルを誘拐して逃げる。光太郎は怪人を追うが、それは怪人の罠だった。
BLACKは洞窟に閉じ込められる。その隙にサンショウウオ怪人は逃げたサトルを追う。
助けを求めるサトル。カラテ名人は勇気を出して、サトルを助けるべく飛び出していく。
また信彦が事件を起こしたと心配する杏子と克美。それに対して光太郎からは、
「大丈夫、必ず僕がなんとかする」
なんていう何の説得力もないセリフしか出てこない。
こんなことしか言えない状況に追い込まれているハードさがBLACKの良さなんだよねー、うんうん。
とは言ってもサンショウウオ怪人、火が弱点のくせに自分の攻撃で火をつけておいて、アチャチャチャチャ(としか聞こえない)とわめく。
うー、このアホさもBLACKなんだよなあ。
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第41話 | 「あぶない時間泥棒」 | コブラ怪人 |
突如時間が過去に戻ったりする未来になったりする怪現象が発生していた。
コブラ怪人が戦国時代の足軽を使って時間を狂わせていたのだ。そのため日本中が大パニックになる。
やがてコブラ怪人は凄まじい速度で時間を進めさせ始め、そのため人間は静止してしまう。
光太郎は動いている足軽を見つけて追い、時間の流れの中に飛び込む。
そして光太郎はその時間の流れの中で、あの誕生パーティーに出かける日の信彦を見る。
足軽(だよね?)コンビを演じているのは、ゆーとぴあの二人。普段の芸風そのまんまで、やかましくて落ち着きがないぞ。
それにしてもこの二人、BLACKを一目見るなり
「バッタの化けもんだぁ〜」
とわめく。よー分かったな。私ゃ言われてもライダーがバッタだとは分からんぞ。
しかし時間を操るコブラ怪人、ひょっとしてこいつが最強の怪人じゃないの?
こんな凄い能力を持っていながら、なんでBLACKに正面から肉弾戦を挑むのか謎だ。
で、今回はタイムトラベルネタで、こういう話は多かれ少なかれ頭をかかえたくなるような説明がなされるもの。
今回のは現象からして理解不能だけど、まあ時間旅行に関する科学的考証がテーマじゃないんだから気楽に見ようよ、うん。
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第42話 | 「東京−怪人大集合」 | ハエ怪人・他 |
バラオムとハエ怪人は過去の怪人たちを甦らせるべく、霊的エネルギーを操る少年ユウキを狙う。
そしてユウキはハエ怪人にとり憑かれ、様々な怪人達を甦らせてしまう。
町で暴れ始める亡霊怪人達。さすがのBLACKも、複数の怪人の同時攻撃の前には苦戦する。
光太郎はユウキを探すために弟のマコトに協力を依頼するが、自分の力を恐れるマコトは拒否する。
一方、更に亡霊怪人達は暴れ続け、人々は東京から逃げ出してしまう。
しかしやがて、ユウキのテレパシーを受けたマコトが光太郎に協力を願い出る。
そして首尾良くユウキを見つけるが、マコトは人質に取られてしまい光太郎は怪人達になぶりものにされる。
八百や(と前掛けに書いている)のやかましい兄ちゃんを演じるのは小野寺丈。こんな役ばっかし。
今回は昔の怪人が大量出演するサービス編。
再生怪人というのはなぜか弱いのがお約束だけど、今回のは亡霊怪人ということでハエ怪人がユウキと分離すると即全滅。
それまでは一応強い。うまいこと考えたな、うん。
で、マコトが全パワーを振り絞って兄を救い出し、自らは崩れ落ちるシーン。
そのバックではいつの間にやら哀しみを現すかのように雨が降っている。おお、自然を見事に演出に盛り込んでいる。さすが。
で、変身した光太郎。決めポーズのシーンでは、空は快晴。地面は乾いている。おいおい、ちょっと待て。
で、ハエ怪人と戦い始めてしばらくすると、急に地面が濡れている。おいおいおい。
で、ロードセクターを呼んだBLACK。ハエ怪人が迫り来るロードセクターの方を見ると、ロードセクターは乾いた地面を猛進して来る。おいおいおいおい。
で、ロードセクターがハエ怪人を跳ね飛ばす時にはまた地面が濡れている。おいおいおいおいおい!
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第43話 | 「怪人牧場の決闘!」 | クワガタ怪人 |
最新技術を駆使したジェネラルハイツに人気が殺到していた。だが光太郎は、そこのエレベーターで人が消えたという話を聞きつける。
光太郎はマンションを探り、マンションの地下に巨大な人工コロニーがあるのを発見する。
クワガタ怪人がマンションの住人達の生体エネルギーを吸い取り、怪人を育てていたのだ。
ゴルゴムの警備体制の前に苦戦する光太郎。更に子供を人質に取られ、クワガタ怪人に加えて三大怪人がBLACKの前に立ちはだかる。
そしてシャドームーンがサタンサーベルを振りかざす。
一方、光太郎を追って杏子と克美も怪人牧場に潜入していた。
マンションの管理人を演じるのはキカイダーのハンペンこと、うえだ峻。
相変わらずすっとぼけてて、いい感じ。
そして今回、シャドームーンとBLACKの初の直接対決!
…と思いきや、やっぱりBLACKにやる気がないので勝負にならず。
こんな調子じゃあ、シャドームーンがなかなか自らBLACKを倒しに来ないのも無理はない。
ところで地下に作られたゴルゴムの怪人牧場。人工太陽まであって凄い設備だ。
しかしそこになぜかウルトラマンのヒドラでおなじみの像が。ゴルゴムは伊豆シャボテン公園をモデルに怪人牧場をつくったのか?(笑)
そう言えば、生体エネルギーを吸い取る機械だらけの部屋になぜか鉢植えが置いてあったりもする。
さすがゴルゴム、環境にも配慮してるわけやね。
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第44話 | 「タンスの中は海!」 | --- |
イサオ少年は自分の部屋のタンスから、バラオムのワープ装置実験場に迷い込んでしまう。
ゴルゴムはワープ装置によって東京水没を企んでいたのだ。そしてゴルゴムのワープ実験は続き、怪現象が相次ぐ。
光太郎は調査に赴き、イサオの言葉を思い出して彼を訪ねる。その時彼はバラオムに襲われていた。
光太郎は変身してバラオムを迎え撃つが、ワープ装置を狂わせていたイサオのプロポが壊されたため、ワープ装置は作動し始める。
ワープ装置に翻弄される光太郎。そしてついにワープ装置は東京水没作戦のため作動し始める。
ダロムとビシュムに行く手を阻まれた光太郎は変身するが、ロードセクターも封じられ手も足も出なくなる。
今回、ザコ怪人(ぉぃぉぃ)が出てこない。
と言うか、以降はもう単純なヤラレ役の怪人は出てこなくなる。
いよいよ三大怪人が積極的に全面に出て来るというわけ。
前回まででいつものパターンは終わりを告げ、今回は最終決戦の序章と捉えることができる。
とは言ってもいつものBLACKだよなあ。
まずはイサオ。ひょっとして電池入れたままテスターで導通調べてないか? 危ない奴。
そのせいでプロポが狂ったとすれば、なかなか芸の細かいシーンとも言えるけど。
でもラジコンの微弱な電波で妨害されるワープ装置ってどんなんや。
更には、子供一人に追いつけないバラオム。サーベルジャガーって人間の子供より足が遅いのか、ふーん。
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第45話 | 「妖花ビシュムの死」 | --- |
子供をないがしろにする母親が増えていた。子供の虐待が増える中、それに拍車をかけるべくビシュムが女性達から母性を奪っていたのだ。
そんな折り、杏子の母校に新しい教師が来てから生徒たちがおかしくなったと聞いた光太郎は、朝霧女子高校へと向かう。
そこにはビシュムが待ち受けていた。光太郎は変身して戦うが、ビシュムは一旦退く。
ビシュムは杏子を誘拐し、光太郎に対して罠を張る。杏子を人質にしてキングストーンを要求するビシュム。
しかし光太郎は隙をついて杏子を奪還。変身してビシュムと戦う。
だがビシュムはBLACKを羽交い締めにしてシャドームーンに叫ぶ。自分もろともBLACKを倒して下さい、と。
いよいよ三大怪人が直接BLACKと死闘を繰り広げる。そしてついにビシュムが死亡。
ほとんど自滅になってるのは、いくら怪人とは言え女性をBLACKが倒すのは良くないからか?
これまでの女性怪人はあっさり倒してるのに? そりゃ差別だぞ。
冒頭、異様に明るい光太郎たち三人。ほとんど子供みたいにはしゃいでるのは全話通じて見てもここだけ完全に浮いてる。なんだかなあ。
そして今回のセリフから察するに、朝霧女子高校はお嬢様学校らしい。秋月家は金持ちだったしなあ。
杏子は月謝が払えなくなって学校やめたってのもあるのかな。授業料免除とかないんだろか。
…などというアホなたわごとはさておき。
やっぱりシャドームーンって甘いんだよなあ。光太郎には(今のところ)情け容赦ないのに、杏子を殺すことはためらうみたい。
こういうのが無ければ悪のプリンスとして最高のキャラクタだと思うんだけど…。
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第46話 | 「壮絶バラオムの死」 | クジラ怪人 |
太陽の黒点が異常発達し、世界に異常気象が発生していた。
そんな中、ついに光太郎とシャドームーンに直接その声を聞かせた創世王は、早く決着をつけるようにと二人に迫る。
だが復讐心に燃えるバラオムは、打倒BLACKを自分に任せるよう願い出る。そしてバラオムはクジラ怪人を使って光太郎をおびき出す。
ついにバラオムは正面からBLACKと戦い始めた。クジラ怪人の粘液を浴び、BLACKも旗色が悪い。
そしてバラオムは、クジラ怪人もろともBLACKにとどめを刺そうとする。クジラ怪人は裏切ろうとしていたからだ。
だがクジラ怪人は力を振り絞ってバラオムを跳ね飛ばす。その隙をついてBLACKはついにバラオムを倒す。
一方、創世王は寿命が尽きようとしていた。太陽の黒点が消える時、その時までに次期創世王を選ばねばならない。
シャドームーンは東京から太陽の光を閉ざし、BLACKに戦いを迫る。
いつの間にかビシュムは「倒された」ことになっている。
だったら恨む相手はシャドームーンのはずだぞ、バラオム。BLACKを恨むのは筋違いもはなはだしい。
しかし今回は光太郎の誕生日、第1話からもう1年たったらしい。この日にシャドームーンとの決戦を、てのも良かったかも。
ところでゴルゴムのお家事情。創世王も結構情けなくて、
「創世王はなぜか焦っている。少しは分かってやらんといかんからな」
なんてシャドームーンに言われてる。大丈夫か、ゴルゴム。
そしてバラオムとの戦い。森の中で翻弄されるBLACK。
「貴様をここへ誘い込んだのだ」
なるほど、森がバラオムの本領発揮の場というわけか。
とか言いつつ、次の瞬間には戦いの場が平地になってるぞ。おいおい。
かくしてバラオムも死亡。そしていよいよシャドームーンとの決戦が始まる。
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第47話 | 「ライダー死す!」 | --- |
ゴルゴムのため、日本は壊滅状態に陥りつつあった。そしてBLACKはシャドームーンに戦いを挑まれるが、BLACKは逃げ出す。
だが人々の苦しみは続いていく。ついには杏子と克美も、光太郎に信彦と戦ってくれと頼む。が、二人の苦悩が無くなったわけではない。
しかし光太郎は既にシャドームーンと戦う決意を固めていた。そして再び東京に太陽の光が降り注ぐ。
シャドームーンの前に現れた光太郎。最後の光太郎の頼みも虚しく、シャドームーンは光太郎を攻撃する。
そこで最後の決意を固めた光太郎は変身する。ついにブラックサンとシャドームーンの戦いは始まった。
心配で見に来た杏子と克美。その目の前で、二人の激闘は続いていく。
互角の戦いを繰り広げる二人。が、創世王の力でシャドームーンが一瞬信彦に戻った時、隙をつかれてBLACKは劣勢になる。
ライダーパンチとシャドーパンチが、ライダーキックとシャドーキックがぶつかりあう。
が、地に崩れ落ちたのはライダーの方だった。そしてシャドームーンのサタンサーベルがライダーの体を貫いた!
ついにシャドームーンとの決戦!
大決戦ということで、ゲストも多彩。少年戦士は出て来るしバトルホッパーも出て来るし。…っておい。
ああっ、バトルホッパーってばホント久しぶり。最近バトルホッパーどころか、ロードセクターだって結構影が薄かったし。
しかし光太郎が別れを告げる時、生体メカのバトルホッパーはともかくただの機械のロードセクターまでうごめくのは気持ち悪いぞ。
で、シャドームーンとの決戦。結構互角だったりする。サタンサーベルがある分、シャドームーンに決め手があったってところかな。
そして今回は、回想シーンでも夢でもない、生の信彦が見られる最初で最後のチャンス。あ、バッタ男の時に顔だけ戻るってのもあったっけ。
しかしせっかく第2の主役なのに、なんか不憫じゃのう。
それで信彦に戻られたせいで負けるBLACK。シャドームーンにキングストーンをえぐられそうになった時に一瞬だけ光太郎に戻るのはそのお返しか?(笑)
けど笑ってる場合じゃなくて、ここでもシャドームーンの心の弱さが露呈しているんだよね。だからBLACKは生き延びる。(まだ死んでるけど)
真の悪のプリンスなら、力だけじゃなく心までも強くなくては。
でもそうだと、そもそもビシュムは犬死にせずに済んだし今回の戦いもなかった。
今回の戦いがあっても、キングストーンをえぐって光太郎が完全に死んでおしまい。
シャドームーンの心の揺れが意図したものだとすると、その伏線が最後に全然生きてないからそれは失敗。
これはやはり話を先に進めるための御都合主義じゃないかなあと思う。
設定がハード過ぎて、御都合主義を展開しないと正義の味方が生き延びられない状況になってしまうってことなんだろうなあ。
どうせ御都合主義なら、キングストーンをえぐろうとした時に地震でBLACKが崖下に落ちていくとかでも良かったような。
今回はせっかくの決戦なんだけど、シャドームーンの中途半端ぶりが更に明確になった残念なラストでした。
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第48話 | 「海に追憶の花束を」 | クジラ怪人 |
BLACKが倒され、ついに日本はゴルゴムの制圧下に置かれようとしていた。人々は次々に日本を脱出する。
一方ゴルゴムでは、シャドームーンがダロムとコウモリ怪人にブラックサンのキングストーン回収を命じていた。
だがライダーの遺体はクジラ怪人が先に見つけていた。クジラ怪人は命のエキスを使ってライダー復活を試みる。
なんとライダーにはまだかすかに命があった。ライダーは徐々に復活を遂げる。
片や日本を脱出しようとする杏子と克美。暴徒に襲われたりするが、無事にアメリカ行きの船に乗ることができる。
二人が花束を海に投げ入れ、それがクジラ怪人の隠れ家に流れ着いた時、仮面ライダーBLACKは光に包まれる。
シャドームーンを祝福すべく、勝利の舞いを披露するマーラとカーラ。
なんとこの二人にそんな役目があったとは。(どんな役目や)
それにしても、あれだけキングストーンえぐり出しを嫌がっていたシャドームーン、ダロムやコウモリ怪人に任せるなら構わんということか、キングストーン奪還をあっさり命じる。
よく分からん奴。わずかな信彦の意識と冷徹なシャドームーンの意識が入り乱れて混乱しているってことかな。
そしてBLACKはクジラ怪人の一族に古より伝わるエキスで復活を遂げ…あ、まだか。どうせ復活するに決まってるけど。(それを言っちゃあ、おしめえよ)
しかし5万年の寿命を持つ怪人の一族に古より伝わるって、一体どれほど昔の代物なんだろ。
今回はBLACK復活や否や、というアクションのない展開なので、代わりに回想シーンがかなり入る。
BLACKが、シャドームーンが、杏子と克美がそれぞれ過去を思い返す。ご苦労様。
ちなみに今回の次回予告から、続編・RXの予告を一緒にやるようになる。本編の予告が短いのはそのため。
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第49話 | 「激闘!ダロムの死」 | クジラ怪人 |
ついに仮面ライダーBLACKは復活した。そして光太郎は、迷いを捨ててシャドームーンを倒すことを決意する。
町は廃虚となり、残った人々は絶望に包まれていた。そしてゴルゴム親衛隊を名乗る若者達が暴虐の限りを尽くしていた。
一方、クジラ怪人はダロムとコウモリ怪人に襲われていた。駆けつけた光太郎は変身してダロム達を撃退する。
光太郎は傷を負ったクジラ怪人をかくまう。が、コウモリ怪人が町で暴れて光太郎がそれを追う間に、ゴルゴム親衛隊がクジラ怪人を捕らえる。
それを追うBLACK。そこにはダロムとコウモリ怪人が待ち受けていた。
そして、ダロムとBLACKの戦いが始まった。
早くキングストーンを手に入れろと催促する創世王。
「創世王ともあろう者がうろたえるな」
とシャドームーンに叱られる。な、情けない。
そしてコウモリ怪人から光太郎生存を聞いたダロムの前に光太郎が現れる。ダロムいわく、
「おのれ、生きていたのか、仮面ライダー」
だからコウモリ怪人が生きてるって報告したでしょうが。何聞いてんだよ、あんた。
で、今回でついにダロムも死亡。どうやらBLACKは命のエキスでパワーアップしたらしくて、ライダーパンチとライダーキックであっさり片がつく。
そして、なんとかゴルゴムに戻った準レギュラーのコウモリ怪人もついに死亡。
でもこいつ、クジラ怪人の粘着液とBLACKの回し蹴りを食らっただけだぞ。
実はこいつ、ムチャクチャ弱かったのでは…。
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第50話 | 「創世王の正体は?」 | トゲウオ怪人、クジラ怪人、創世王 |
クジラ怪人にゴルゴムの本拠地へと案内してもらう光太郎。片やゴルゴムでは、動揺して逃げようとする怪人達をトゲウオ怪人が始末していた。
そしてゴルゴムの本拠地を目の前にした光太郎達の前にトゲウオ怪人が現れ、クジラ怪人が襲われる。
光太郎は変身してトゲウオ怪人と戦おうとするが、その時謎の光がBLACKを包み、不思議な場所に連れて行かれる。
そこはゴルゴムの奥殿、創世王の住む場所だった。そして目の前にはシャドームーンが立っていた。
BLACKはクジラ怪人の最期を見せられる。怒りに燃えるBLACK。
その時、創世王はその正体を二人の前に現した。創世王はブラックサンにゴルゴムへ戻れと誘うが、BLACKはそれをはねのける。
そこで創世王は自らのパワーをシャドームーンに分け与え、戦いの場は地上へと移る。
凄まじい力で辺りを火の海に変えるシャドームーン。怒り溢れるBLACKは、何の迷いも無くシャドームーンに立ち向かう。
が、シャドームーンの力の前にBLACKは苦戦する。
そしてシャドームーンは、なんとバトルホッパーを呼び寄せてBLACKを襲う。
シャドームーンのキングストーンに操られるバトルホッパーの前には、BLACKの呼びかけも届かない。
BLACKは絶体絶命となる。
ついにホントの最終決戦。やっとブラックサンとシャドームーンが戦うということに気を良くしたか、今回は逆にシャドームーンより創世王の方が余裕。
でもあの創世王はなんとかならんのかな。吊り物って凄く安っぽく見えるんですけど。
まあ展開そのものはハードだし、他には特に言うことなし。とにかく最終決戦にシビレておくんなまし。
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第51話 | 「ゴルゴム最期の日」 | トゲウオ怪人、創世王 |
バトルホッパーを助けるべく、BLACKはキングストーンフラッシュを浴びせる。
そのためついに自らの意識を取り戻したバトルホッパーはシャドームーンを振り落とす。
が、怒ったシャドームーンはサタンサーベルでバトルホッパーをズタズタにする。
しかしバトルホッパーは最後の力を振り絞ってシャドームーンに体当たりし、大爆発する。
その機を逃さず、BLACKはライダーパンチとライダーキックでシャドームーンに大ダメージを与える。
それを助けようとしたトゲウオ怪人も今のBLACKの敵ではなく、あっさり倒されてしまう。
シャドームーンはマーラとカーラに支えられ、引き下がる。
一方、バトルホッパーの最期を看取ったBLACKはサタンサーベルを拾ってゴルゴムの本拠地に乗り込む。
そこには重傷のシャドームーンがいた。そしてシャドームーンは、なおもBLACKと戦おうとする。
シャドーキックを放つシャドームーン。それを見たBLACKは、悲痛な叫びと共にサタンサーベルを振りかざしてシャドームーンのベルトを切り裂く。
対峙する二人。そしてシャドームーンは崩れ落ちる。最後にBLACKからサタンサーベルを受け取るが、BLACKを刺す力すら残っていない。
シャドームーンは最後に言い放つ。
「お前は一生苦しむことになるんだ」
「親友の、この信彦を抹殺したんだからな」
「一生、後悔して生きていくんだ」
シャドームーンの高笑いが響く。
「俺こそ、次期創世王だぁー!」
そこに創世王の声が響き、ブラックサンに次期創世王になれと迫る。
もし創世王にならねば、地球の中心核に飛び込んで地球を破壊するというのだ。
それを止めようとするBLACKだが、バリヤに阻まれてなす術が無い。
ロードセクターすらバリヤを破れない。焦るBLACK。
そこでBLACKは自らも次期創世王候補であることを思い出し、サタンサーベルを呼び寄せる。
そしてサタンサーベルは見事に創世王を貫いた!
崩壊するゴルゴム。シャドームーンの遺体を持ち出す暇すらなく、全ては崩れ落ちた。
…そして地球に平和が戻った。だが、光太郎は孤独だった。
誰もいないキャピトラに思い出を置いていき、光太郎は旅に出るのだった。
ついに終了!
圧倒的強さを誇ったシャドームーン。
それに対してのバトルホッパーの犠牲による逆転というのは、シャドームーンの強さを損なうことなく、しかも偶然の勝利でもなく、といった説得力に満ちている。
だからこの最後の戦いが引き締まって見える。いいね。
ちなみにバトルホッパーは次のRXでしっかり生まれ変わるのでご安心を。
しかし最後までゴルゴムであり続けたシャドームーン。これは良かった。
私が放映当時に予想してたラストは、シャドームーンが最後に信彦に戻るってものだった。それはそれで悲しい結末だよね。
でも実際のあのシャドームーンの最後の残酷なセリフ!
あれがあるから、信彦に戻るより悲惨な結末となった。信彦に戻ったら、倒してくれてありがとうとか言ったに決まってるから。
せっかく悪を倒したというのに、全くカタルシスの無い、孤独な哀しみしか残らない結末。
こんな風に締めてくれたから、なんだかんだ言いつつもBLACKは傑作だと思う。
まさしくライダーの原点、それも本来の原点であるところの改造人間の悲しみを描き切ったという点でね。
…にしても、最後の6分。延々と回想シーンを入れるのはいくらなんでも長過ぎ!
しかも回想シーンなら第48話でやったところでしょうが。
この最終回、ここだけが気に入らないんだよねー。
時間が余るんだったら、もっと最後の戦いを引っ張るとかしたら良かったのに。
ま、とにかく、これにて仮面ライダーBLACK、終了です。
さらばBLACK、永遠に。…と思ったら、すぐにRXが始まってしまったんだよなあ。
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