| タイトル | 登場デュアトス |
第1話 | 「仮面の天使」 | 吸血蝙蝠魔女ブラバット |
脚本 増田貴彦 監督 服部光則
夜の街を徘徊する女吸血鬼。そして人知れず悪と戦う神仮面ファラオン。そんな噂が人々の間に流れていた…。
冴えない万年係長の父を持つ神あすかは、友人の夏美が親の離婚騒ぎですさんでいる中、みどりも親の不倫騒ぎで悩んでいることを知る。
そしてその晩、あすかは父が若い女性にストーカー行為を働いているのを知ってしまう。
悩むあすかは、その女性の近辺を探る。が、あすかはその女性に見つかってしまう。そして、あすかの鞄にかけられたお守り・アンクロスを見た途端、彼女の態度が一変する。
彼女は自らを女吸血鬼だと言い、ファラオンの娘であるあすかに父を呼び出すよう迫る。わけがわからないあすか。
と、そこに父・健一郎が現れる。そこで女性は突如怪物に変貌し、健一郎を痛めつける。
倒れる健一郎。なす術のないあすかだが、そこでアンクロスが光り始める。健一郎が叫ぶ。
「ハザードフォームだ…」
「ハザード・フォーム!」
その時、あすかは仮面天使ロゼッタへと変身した。そしてロゼッタ・シェーントがデュアトスを葬り去る。
元の姿に戻ったあすかは、疲労で崩れ落ちるのだった。
非常にシリアスな第1話。当初は敵を都市伝説的なものにしようかという案もあったらしく、今回の人々の噂はその名残といったところか。
冒頭でファラオンの活躍が見られはするが、ファラオンの出番はそれっきり。主眼はロゼッタの方に置かれている。
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第2話 | 「血の宿命」 | 蠍魔人サンダレス |
脚本 増田貴彦 監督 服部光則
父から説明を受けるあすか。神家はあのような怪物・デュアトスと戦う宿命の家系だと。あまりのことに呆然とするあすか。
そして戦いの宿命に耐えきれず、あすかはアンクロスを捨てようとする。が、無理に血の宿命に従う必要はないという父の言葉を思い出し、思いとどまる。
あすかはふと夏美を見かける。夏美の後を追ったあすかは、夏美と一緒に芸能プロのオーディションを受ける羽目になる。
が、それはデュアトスがエサを集めるための罠だった。あすかは夏美と共に逃げ出すが、たちまち追い詰められてしまう。
そして夏美が痛めつけられるのを見て、あすかは意を決して変身する。ロゼッタとなったあすかは、ロゼッタシェーントでデュアトスを葬り去る。
駆けつけた健一郎はあすかが戦う気になったかと喜ぶが、あすかは父にアンクロスを返して立ち去るのだった。
前回を受けて、やっぱりシリアス。苦悩するあすかと、ひたすらすさんだままの夏美。
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第3話 | 「心の覚醒」 | 女王蟻魔女ギサリアン |
脚本 小池剛 監督 高橋巌
父を避け続けるあすか。あすかはどうしても戦いを受け入れることができないのだ。
一方、敦子はクッキングスクールに入学するが、一服盛られて拉致されてしまう。
夜遅く帰宅したあすかは父に、人には何か成すべきことがあり、それが何か知るために今やれることを全力でやるのだと諭される。悩むあすか。
父は母を捜しに出たが、その後、母から迎えに来てくれと電話が入る。何の疑いもなくあすかはクッキングスクールに向かう。
が、そこで待っていたのは、エサの苗床として女を使うデュアトスだった。あすかは殺されそうになる。
そこに駆けつけたのは健一郎だった。ファラオンに変身した健一郎は手下を一蹴する。
が、敦子とあすかを盾に取られ、健一郎は変身を解いてしまう。それでも二人を守ろうとして傷つく健一郎の姿に、あすかはついに決意して健一郎からアンクロスを受け取る。
変身したあすかは、ロゼッタ・サーフィットでデュアトスを倒す。
そしてあすかはようやく父と向き合い、笑顔を見せるのだった。
今回から、シリーズ全体の持ち味であるコメディ調が幅をきかせ始める。
中田商事の新商品は「きのこんこん」。食用キノコの栽培セットだが、異臭を放つ代物。
女王蟻というよりは女王様
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第4話 | 「人間畑の悪夢」 | 蝶魔女アギナーサ |
脚本 小池剛 監督 高橋巌
今度はダイエット用珍商品・だんべっちを持って得意先回りをする健一郎だが、全く売れず虚しく疲れるばかり。
あすかも体重が増えて悩んでいたが、巷では飲むだけでやせるという謎の新薬の噂が流れていた。
健一郎は得意先の受付嬢からその薬の話を聞く。彼女はその薬を飲んだという友人を見舞いに行くが、薬を配っていた張本人に拉致される。
その女はデュアトスだった。薬を使って女の体内に種をまき、食料の蜜を栽培して吸い取るのだ。
が、そこにファラオンが現れる。拉致されるのを見てひたすらその行方を追い続けていたのだ。
しかし追跡で体力を消耗したファラオンは苦戦する。そこに飛んできたロゼッタ・シェーント。
ロゼッタが駆けつけたのだ。その隙を逃さず、ファラオン・ゴッド・パンチが炸裂する。デュアトスは粉砕された。
そして健一郎には、またしても売れない商品を持ってうろつき回る日々がやってきたのだった。
今回の奇怪な商品は、ダンベルとPHSを融合させた「だんべっち」。当時はどっかで聞いたような名前だった。分かる?
健一郎は変な商品でも売れると思って売りこみに行っているらしい。
しかし通過する車の中で知り合いの女性が気絶していることを瞬時に見つける眼力は相当なものだ。かっこいいぜ、親父。
そしてファラオン登場時のセリフ。
「風よ!光よ!」
ファンなら思わずニヤリとするところか。私は爆笑したけど。
しかし、なぜここがわかったと言うデュアトスに対するセリフはシブい。
「分からんさ、分かるはずがない。だから探し出したのさ。あきらめることなく、徹底的に調べてな」
「後ろを見ず、前のみを行く。これが闇にうごめく貴様らを、長きに渡って叩き潰してきた、我ら人間の力の源だ。」
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