必殺仕業人 作品リスト

タイトル
第1話「あんたこの世をどう思う」
牢屋見廻りとしてくさった日々を送る主水。彼はある日、中村主水を捜す白塗り顔の芸人男・赤井剣之介と出会う。だが中村主水など知らないととぼける主水。 主水は牢屋の囚人から沼木藩の奥方殺しの仕事を引き受けていたが、捨三と新たな仲間のやいとや又右衛門だけでは思うように仕事が出来ない。 そこで主水は捨三に白塗り男を探させる。だが男は追われる身だった。
主水は彼の愛人のお歌を捕まえて剣之介の正体を聞く。彼は元沼木藩の侍で、お歌のために人を斬り脱藩したという。 剣之介に会う主水。彼は市松と仕事をしたのが縁で主水の名を知ったという。 彼は、自分には殺し以外にできる仕事はないと言い、仕事を世話するよう頼む。
主水は、仕事の標的がお未央の方だと告げる。それを聞いた剣之介は、お未央の方は自分の許婚だったため斬れないと言う。
「許婚?ただそれだけのわけで人が斬れねえってのか」
だが、お歌が沼木藩に捕らえられてしまう。それを知り、あの女は俺がやる、と言う剣之介。 沼木藩の屋敷ではお歌がお未央の方にいたぶられていた。その屋敷に忍び込む主水たち。 主水が、やいとやが、次々と仕事を片づけていく。そしてお未央の方の前に現れる剣之介。 お未央の方は剣之介を慕い抱きつく。その未央を冷徹に殺す剣之介。
数日後、やいとやは主水に、剣之介はお尋ね者だから仲間にできないと言う。 だがそんなやいとやに主水は言う。
「俺たちゃおめえ、人様の命頂戴して金稼いでる悪党だ」
「だから仲間が欲しいんじゃねえか、地獄の道連れがよ」
「その道連れを裏切ってみろ、地獄へも行けやしねえぞ」
こうして、新たなる主水の仲間が誕生した。
第2話「あんたこの仕業どう思う」
第3話「あんたあの娘をどう思う」
第4話「あんたこの親子をどう思う」
第5話「あんたこの身代りどう思う」
第6話「あんたこの裏切りどう思う」
第7話「あんたこの仇討ちどう思う」
第8話「あんたこの五百両どう思う」
第9話「あんたこの仕組をどう思う」
第10話「あんたこの宿命どう思う」
第11話「あんたこの根性をどう思う」
第12話「あんたこの役者どう思う」
第13話「あんたこの神隠しどう思う」
第14話「あんたこの勝負をどう思う」
第15話「あんたこの連れ合いどう思う」
第16話「あんたこの無法をどう思う」
第17話「あんたこの掠奪をどう思う」
第18話「あんたこの手口をどう思う」
第19話「あんたこの奥の手をどう思う」
第20話「あんたこの志をどう思う」
第21話「あんたこの計り事どう思う」
第22話「あんたこの迷惑をどう思う」
第23話「あんたこの女の性をどう思う」
第24話「あんたこの替玉をどう思う」
第25話「あんたこの毒手をどう思う」
第26話「あんたこの心眼をどう思う」
第27話「あんたこの逆恨をどう思う」
第28話「あんたこの結果をどう思う」
ある晩、主水たちの仕事が行われた。漆商人の會津屋と柴山藩家老が殺される。 それを知った家老の義理の息子、土屋小十郎は江戸にやってくる。彼は裏の世界に多大な影響力を持つ江戸屋に働きかけ、下手人を探し出そうとする。 そして江戸中を江戸屋の手の者が探し回る。やがて、やいとやのことが知られてしまい、その名が小十郎に告げられる。
小十郎はやいとやを襲撃させる。そしてやいとやは逃げおおせたものの、その場に居合わせた剣之介が捕まってしまう。 拷問を受ける剣之介。だが剣之介は口を割ろうとはしない。 主水は町方としての立場を利用して剣之介を屋敷から連れ出そうとするが失敗する。 小十郎はやいとやを襲ったのだ。なぜやいとやの素性が割れたのか?やいとやを責める主水。だがやいとやには身に覚えがない。
我慢しきれず、屋敷に潜入するお歌。やがてやいとやもやって来て、剣之介は無事に助け出される。 だが、逃げ出す途中で見つかってしまい、やいとやは捕らえられ、深手を負った剣之介とお歌はたちまち追手に追いつかれる。 ドブ川で大勢に囲まれた二人は、反撃を試みるがむなしく斬り刻まれる。 最後に、互いに手を延ばす二人。だがその手は相手には届かず、二人はドブ川に突っ伏して死ぬ。
捨三から二人の訃報を聞き、呆然とする主水。その耳にはせんやりつの声も届かない。
一方、江戸家老から小十郎に探索打ち切りの命が下った。 家老土屋は會津屋と手を組んで漆相場を操り、妾のために私腹を肥やしていたことが発覚したのだ。 事を公にしないため、小十郎はやむを得ずやいとやを解き放つ。 だが、父の所業を知って絶望した小十郎の妻は自害してしまう。
そして主水に小十郎からの果たし状が届けられる。義父と妻の仇を討つために。 それを知ったやいとやは、仕業人が金にならねえ殺し合いをするとでも思ってんのか、と鼻で笑う。 だが主水はその果たし合いを受けると言う。剣之介とお歌の仇を討つために。あきれるやいとや。 やいとやは上方へ逃げ出すと言う。そのやいとやに、主水は果たし状と共に届けられた一枚の紙を差し出す。 やいとやが殺しの現場で落としたおみくじを。
翌朝、朝もやの中で待つ小十郎。そこに現れる主水。主水は名乗りを上げて果たし合いに臨む。 そして決着がつく。倒れる小十郎。主水は黙って立ち去り、朝もやの中へと消えていく。

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