おっぱい先生のノートブック

ここではおっぱい先生が思っていること、考えたこと、日頃目にしたこと、
みなさんにお伝えしたいことなどを、折にふれて書いていこうと思います。


目次

こだわり育児について

 まず、こだわり育児について、雑誌社に依頼されてまとめた文章がありますので、目を通して下さい(以前から掲載しているものです)。

(『生活教育』1998年9月号より)

 わたしは1980年から、助産婦・保健婦の資格で母乳保育の援助を中心に地域看護を実践してきました。アトピーという言葉すら知らない人が大半だった18年前から、食生活を中心に見直す指導で効果を上げています。
 わたしの指導の基本姿勢は、母乳保育にしてもアトピーっ子の生活改善にしても、母親に、何が大切で、どのようにすればいいのかを学ばせ、本質を見極められる力を養ってもらうことです。つまり“こだわり”の大切さを身体で学べるように実践してもらっています。

 まず、丈夫な子どもを育てるために“こだわり母乳”をたっぷり飲ませます。母乳はその質に「こだわりと責任」をある程度持つことができます。食品添加物・農薬汚染の少ない食品を選び(もちろんダイオキシンも)、ビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含んだ野菜や海草類たっぷりの、大豆蛋白中心の昭和30年代の和食をベースに、回転食を取り入れた食生活でアトピーの予防や改善もでき、医療費を使わない丈夫な子どもを育てることができるのです。
      
 粉ミルクではこのような“こだわり”をもちたくてももつことはできません。そのうえ原料及び添加物の安全性すら知ることができないのが現状です。
 そして“こだわり母乳育児”は必ず次のステップを踏ませてくれます。つまり食生活だけでなく、子どもを取り巻く環境すべてに目を向けざるを得なくなり、日々の生活の良否が環境の良否につながり、環境汚染が進めば進むほど、もっとも弱い乳幼児、つまり大切な我が子が一番被害を受けることを知ります。 合成洗剤の水汚染・電磁波・遺伝子組み換え食品の問題、食糧の国内自給率の低さなど・・・。
 私達の安易な暮らし方が被害者イコール加害者にするという、現在の環境汚染の構図が明確に理解できるようになるのです。この構図がわかると、毎日どのような行動をすればいいかが自然と見えてきます。たとえばプラスチックを買わない、捨てない、燃やさないために何をすればよいか。まず、紙おしめを布おしめに、洗剤は粉石鹸に、あるいは炭と塩で等々、いろいろと考えを発展させます。

 このように、一つのことを実践するとき、こだわって努力を続けていると、見えなかったものが本当に見えてきます。そして広がりが出てくるのです。「継続は力なり」とは本当に的を得た言葉だと、日々実感しています。この場合大切なのは、努力することに無理を感じないような心を育てることです。努力する事が楽しく、ごく自然で当たり前にできるようにならないとストレスを感じるだけです。わたしは岐路に立ったとき、「難しい、大変」な道をいつも選んできました。その方が成し遂げたときの喜び、得た知識量の多さが倍増するからです。結果を出したときの楽しさをいつも思い描いています。

 これらのことを若い母親達に伝えたいと、あらゆることに興味を持ち、その興味を共有したいと思った時はセミナーを開催し、学びを深めてもらっています。
 過去18年間で、開催したセミナーは大小あわせて30回以上、ここ3〜4年のセミナーでは、常に300〜450人を集めることができるようになっています。これはわたし1人の力では決してなし得ることではありません。“こだわり”教育の成果です。若い母親達は、まだまだ見捨てたものではないと、私に希望を持たせてくれています。
       
 平成6年から始めた「健康住宅」の取り組みも、この考えの延長線上にあるものです。今の住宅は、プラスチック多用で、化学物質だらけです。住んでいる間は、ホルムアルデヒドの他、室内化学物質汚染をきたし、廃棄処分の時にはダイオキシンなど有害化学物質を出すのです。
 このことを多くの人に知らせるために、当相談室のリフォームをきっかけに運動を始めました。住んでいる間も廃棄した後も有害物質を出さず、自然素材の土・木・紙を使って、高温多湿の日本特有の気候にマッチした、風の通る建て方の家を増やす運動です。
 この運動の内容を深めるために、環境先進国ドイツまで視察にいきましたし、視察の内容を広めるために本格的なビデオを編集しました。そして、具体的実践の手助けにと、「健康住宅づくり」がわかる本にまとめたのです。ついでに、子育て同様、手作りの大切さを知ってほしくて、「和紙貼りへのお誘い」という和紙貼り実践テキストのビデオも作成しました。

 “こだわり”をもったおかげで、本当の多くの方々、それも一流の方々と出会え、専門家以上の知識も身に付いてしまいました。これらは簡単にお金では買えません。実践し、努力を続けた結果得られたものなのです“こだわり母乳保育”も同様です。その極めつけが「おっぱいバイバイセレモニー」です。1歳半を越えて子どもが断乳をOKしてくれた時にセレモニーをします(これもビデオ作成)。見事な母離れ・子離れ体験です。この母子の感動も、母乳を与え続けた努力があればこそ体験できることです。この時期の「感動」も「満足」も、お金では買えません。努力と継続は母と子を一回りもふた回りも成長させてくれます。
 こんなにすばらしい“こだわり”が現代社会で冷遇されていることが、私には残念で仕方ありません。

 私は、18年間の世の中の流れを振り返った時、今話題の環境ホルモンなどの化学汚染物質汚染は、“こだわりの生き方”ではなく“まあいいっか的生き方”を多くの人が選んだ結果生じたことだと考えています。もうそろそろ「そんなにがんばらなくても」支援から、「当たり前のことは自然体でがんばろう、こだわろう」支援に切り替える時期に来ていると思います。
 1人のこだわりが多くの人に波及し、継続することで「力」が生まれ、世の中を変える原動力となりうることを、私の体験から1人でも多くの人に伝えたいのです。
“こだわり育児”は人類を救う!
      

福井おっぱいルームの活動の概要がこれで理解してもらえたと思います。

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