ジンの歴史
ジンは1660年にオランダ人医師であり、ライデン大学医学部教授でもあるフランシス・シルビウスによって熱帯病の薬としてジェニパー・ベリー(常緑樹である杜松(ねず)の実)や薬草、とうもろこし、大麦麦芽、ライ麦などを混ぜて糖化し、蒸留して作ったアルコールに浸し、再度蒸留したものを薬酒として、「ジュニエーブル」と名付けてオランダのライデン市内の薬局で販売した。これがジンの始まりである。1830年代には連続式蒸留機の発達によって、重厚でくせのある従来の製品より軽く、キレ味のある「ドライ・ジン」が生まれた。ジンは「オランダが生み、イギリスで洗練され、アメリカが栄光を与えた」といわれる。                            
ジンの語源
開発者のシルビウスは、フランス語でジュニパー・ベリーを意味する「ジュニエーブル」と名づけた。これがオランダで流行した際に通称で「ジュネバ」となり、イギリスに渡った後「ジン」となったらしい。                
ジンの効能
ジンの原料はジュニパー・ベリーが主体になっている。これは杜松の実で、利尿効果や胃の働きを促進する効能がある。つまり、ジンにもその効能があるということ。ジンを使用したカクテルは食前・食後酒に向くのはこのためである。                                                                    
ジンの種類
ジンは大きく分けてオランダタイプとイギリスタイプの二つになる。オランダタイプは元祖のジュネバで、濃厚でクセが強く、オランダでは食前酒として、ストレートで飲まれている。イギリスタイプはオランダタイプと比べて淡白な味。カクテルの材料として主流となっているドライ・ジンをはじめ、砂糖を加えたオールド・トム・ジン、香りの強いプリマス・ジン、フルーツで味付けしたフレーバード・ジンがある。                            
ジンを使ったカクテルで有名なもの