埋め木をして本棚を作る。
      本棚を作りたいと
      入居者のからの要望がありました。
      そこで本棚を作ることにしました。
      使用材料はカラ松の集成材でホワイトウッドとか言われています。
      カラ松の節のない所ばかりを接着材で繋いで一枚の板にしています。
      今回は厚さ18mmの910mm×1820mmを使いました。
      厚みが18mmもあると下の写真の様に木口やそばにネジで留めることもできます。
      

      ネジで留めるとネジ頭が表面に出ると意匠上スッキリしないので
      埋め木にすることにしました。
      
埋め木とは
      埋め木とは木にできた穴や釘頭・ネジ頭・その他の欠陥を隠すために木で埋め木をすることです。
      今回はネジ頭を隠すために同じ木で埋め木します。
      
埋め木の方法
      先ずネジ止めする所に印を付けます。
      

      今回は下の写真の道具を使います。
      写真左が丸い埋め木を作る用具、左は埋め木をする穴を開ける用具です。
      埋め木用穴を穿つ用具は木工用錐が適切です。
      木工錐は最初に穴のまわりを切断するので木がめくり上がったりする可能性が少なくなります。
      鉄工錐型の下穴を開ける用具もありますが材端で使うと穴のまわりが捲れて破損しますので使わないで下さい。
      

      印を付けた所に埋め木用の穴を開けます。
      深さはある程度あって材の1/3程度です。
      

      クランプで挟んで移動しないようにしています。
      ネジを入れると木目に沿って材が移動することが多いので動かないように固定する必要があります。
      

      穴の中央に錐で下穴を開けます。
      下穴がないと木目に沿ってネジが曲がったり材が割れたりすることがあります。
      化粧材ですので割れたりネジが出たりすると取り返しが付きませんので手間ですが下穴を開けて下さい。
 
      
            ネジで留めます。
ネジをねじ込む時にはゆっくりした速度で強く押しながらねじ込んで下さい。
      ドライバーの先がネジの頭から外れて木の上に落ちてしまう恐れがありますので注意して行って下さい。
      ネジ頭から落ちると木に大きな傷を作ります。
 
      埋め木を用具を使って作ります。
      埋め木をする所と同じような色目の所を使って埋め木用の栓を作る必要があります。
      埋め木用の穴に比べて少し大きめに作られていますので入りやすいようにテーパを取っています。
      

      埋め木用の穴に接着材を付けます。
      拭き取りやすい水性を使っています。
      

      埋め木を叩き込みます。
      強く叩くと割れますので適度に叩いて下さい。
      

      専用のノコギリで入らない部分を切除します。
      専用のノコギリは「あさり」がないので材を傷つけません。
      「あさり」とはノコギリの歯が微妙に外に出ていることを言います。
      普通のノコギリではノコギリ幅より広く切断して鋸の動きを軽くするためのものです。
      
 
      切断して濡れ雑巾で接着材を拭き取ります。
      少しでも残っていると塗装した時マダラになってしまいます。
      

      切断後紙やすりで平坦にします。
      角を取るためにルーター掛けをしています。
      
 
 
      一応出来上がりです。
      
 
      
      
      棚板の固定
      棚柱を固定してタボを付ける形式にします。
      側板に穴を穿つ方法は手間がかかりますのでこの方法にしました。
      側板に棚柱を固定します。
      

      棚板に棚柱の分だけ棚板を欠き取ります。
      棚板6枚分を重ねてその上下に捲れ上がらないように捨て材を重ねクランプで挟みます。
      棚柱の分の印を付けます。
      

      ルーターで欠き取ります。
      

      棚板を本棚に入れます。
      棚柱分だけ欠き取ってありますので棚板が外れません。
      
 
      
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