破邪大星ダンガイオー

概要

だが海賊になることが嫌な彼らは脱走する。 が、裏切り者は許さないバンカーのガリモス船長は次々に追手を派遣し彼らに迫る。 そこで彼ら四人は力を合わせてそれに立ち向かう。 彼らの四機のメカが心を一つにして合体する時、無敵のロボット・ダンガイオー(彈劾凰)となってどんな敵をも粉砕するのだ！

解説

キャストは７０年代ロボットアニメをほうふつとさせる豪華な顔ぶれ。 下記の他、田の中勇、阪修、大竹宏なども参加している。 そしてなんと言っても、ダンガイオーを操縦するロール・クランの声は神谷明。 必殺技の名をあの独特のシャウトで叫ばれれば、もうシビれる以外にない。

音楽は当然、渡辺宙明が担当。菊池俊輔でも合いそうな気もするけど。 そして燃える主題歌を歌うのはもちろん水木一郎＆堀江美都子のデュエット。 エンディングはもちろん堀江美都子のソロ。 この二人は第１巻で声優としても参加。 至れり尽くせり、もう言うことはない。

ダンガイオー側は主人公のミア・アリスを筆頭とする三人娘＆野郎が一人という珍しい四人組。 女の子は皆レオタードみたいな派手な露出度の高いコスチュームで、まあこれは時代の流れというやつか。 ただしイクサー１みたいにえっちなシーンは無し。正統派ロボットアニメとして王道を守っている。 (じゃあイクサー１は邪道かいな、こら)

主人公は女の子でありながら、実際にロボットを操縦するのは脇役(?)の男という珍現象。 それはもちろん男の声が神谷明だから。熱いロボットのパイロットは彼以外に考えられない。 まさに、合体前と合体後で主人公が二人いるのだ。 平野監督お得意の美少女をメインに据えつつ、燃えるロボットアニメに仕上げている。見事としかいいようがない。

登場人物

ミア・アリス（荘真由美）

ダンガイオーチームのリーダー(?)。地球の日本出身の女の子。 ということはいくらなんでもこの名前は本名ではなかろうが、本名は不明。 搭乗メカはダンガイオーの頭部になる。 戦いを嫌っているが、身を守るためにやむを得ず戦いに身を投じる。 サイキックフィールドで身を包んで変幻自在の超絶パワーのＰＫを使うが、本人はその力を自在には操れない。

ロール・クラン（神谷明）

合体後のダンガイオーの操縦者。搭乗メカはダンガイオーのボディーになる。普段は気が弱くて頼りないが、合体すると性格が豹変して熱血野郎になる。 疾走すると全身がサイキックフィールドに包まれ、体当たりで全てを粉砕するという力を持っている。 元は惑星ラテシアでバンカーと戦っていたレジスタンスの勇敢なリーダー。 が、ある事件が元で戦いに恐怖に感じるようになったため普段は気が弱くなってしまった。

ランバ・ノム（岡本麻弥）

やや泣き虫気味の女の子で、その正体は惑星リリスのお姫様。星がバンカーの襲撃を受けた際に逃がされ、後にターサン博士に拾われた。 指からビームを放つ能力の持ち主。搭乗メカは分離してダンガイオーの両腕になる。 ダンガイオーの技のひとつブーストナックルは、なんと彼女を乗せたまま腕をブッ放すもの。 この設定は第２巻で存分に生かされる。

パイ・サンダー（松井菜桜子）

搭乗メカはダンガイオーの脚部になる。ロボットを素手で握り潰す能力の持ち主。 褐色の肌をしており、かなり好戦的な性格。なんとバンカーの支配者、ガリモス大船長の娘。本名はバリアス。 記憶が戻った際に一時は父の元に帰ろうとするが、兵器としての自分の存在意義に疑問を持ち、ミア達について行く決意を固める。

ターサン博士（青野武）

ダンガイオーを作った張本人。四人のパイロット達の記憶を消し、超能力の開発を行なった。 最初は四人をバンカーに売り込もうとしていたが、逃げ出した四人と一緒に逃げ回るようになる。 最後にダンガイオーを救おうとして、ギルに船を破壊され死亡する。

ギル・バーグ（千葉繁）

ターサン博士の作った兵器人間。野心に燃え、バンカーに自分を売り込む。 ミアから受けた屈辱を忘れず、彼女を執拗に狙う。第１巻で一度敗れて死んだと思われていたが、第３巻にて復活。 そしてその復讐心はとどまることを知らない。

ガリモス大船長（緒方賢一）

バンカーの支配者。実の娘を戦闘兵器にしても平気な、冷酷非情な男。

ストーリー

• 第１巻
• 第２巻「涙のスパイラルナックル」
• 第３巻「復讐鬼ギルバーグ」