西暦1309年ボルドーの大司教によりローマ教皇に推選されたクレメンス5世は、アヴイニヨンに移り,以後1377年まで7代の間、教皇庁はローマではなくアヴイニヨンにおかれました。これが世界史で有名な「教皇のアヴイニヨン補囚(またはバビロン幽囚)」と呼ばれるものです。この地方は12世紀から聖堂騎士団によりワイン作りが行われていましたが、つぎの教皇ヨハネス22世が,かつて聖堂騎士団が建てた館を修復して別荘としたので、これ以降教皇(Pape)の新しい邸(Chateau-nef)という地名が生まれ、この地方で取れるワインにこの名が付けられる所以になりました。
丸い小石に砂まじりの土壌は、昼と夜とで28℃も温度差があるといわれていて、13品種(数えかたで14品種)ものブドウが栽培されています。これらのブドウから、フルボディの、アルコール度の高い(最低12.5%)、長命な濃厚な味わいの赤ワインと、花や果実の香り高い白ワインが作られています。
ギガルのシャトーヌフ・デュ・パプは、そのセパージュが、グルナッシュ種(Grenache)50%、シラー種(Syrah)15%、ムールヴェドル種(Mourvedre)10%、その他25%といった割合で、他のネゴシアンに比べシラーとムールヴェドルの割合が多く、複雑なアロマを与えようとしています。また、大樽(フードル)で24〜36ヶ月もの長期間熟成されます。
エチケット(ラベル)は1986年以前に使用されていたものです。
シャトーヌフ・デュ・パプの13品種:赤ワイン用としては Grenache グルナッシュ、Syrah シラー、Mourvedre ムールヴェードル、Cinsault サンソー、Muscardin ミュスカルダン、Counoise クーノワーズ、Vaccarese ヴァカレーズ、Terret Noir テレ・ノワールの8品種です。 白ワイン用としては Grenache Blanc グルナッシュ・ブラン、Clairette クレーレット、Bourboulencブールブラン、Roussanne ルーサンヌ、Picpoul ピクプール、Picardin ピカルダンの6品種です。 グルナッシュを2つに分けるか分けないかで13品種または14品種となります。 |
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