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エルミタージュ



HermitageHermitage 隠者の棲家の名を持つエルミタージュは、アヴィニヨンの町から140km北にあるタンTainの町を中心としてローヌ川の左岸の丘に広がる地区です。片麻岩砂、花崗岩砂,丸小石の3種に分かれた土壌を持ち同じ品種でもそれぞれ微妙に異なるワインができます。古くBC500年にはブドウの栽培が行われていたと言われていて、19世紀までは、ボルドーと並ぶ高価なワインとして知られる一方、ボルドーのワインに濃い色と力強さを与えるために添加されるワインとしても用いられていました。
赤はシラー種(Syrah)から作られ、フルボディでタンニンが多く、濃紅色で木いちごの香りをもった幅のあるワインになります。白はマルサンヌ種(Marsanne)を主としてルーサンヌ種(Roussanne)をわずかに加えて作られ、ハーブや果実の香が高いやはりフルボディなワインになります。
ギガルの赤はオークの新樽に1/3、旧樽に1/3、大樽に1/3の割合で、36〜48ヶ月もの長期間熟成されます。
白は、マルサンヌ種92%とルーサンヌ種8%をオークの新樽100%で14ヶ月熟成されます。このうち年間50ケース分だけ120ヶ月(10年間!!)熟成させたHermitage Blanc 10ANS du FUTという殆どシェリーのようになった物があって、1979年物が輸入されたそうですが、これにはお目にかかった事はありません。



シラー種(Syrah):コート・デュ・ローヌ北部を代表する赤ワイン用の品種で、アメリカやオーストラリアでも栽培されています。(もっとも、アメリカのものは変種であると言われていますが・・) 非常に頑健なブドウですが、栽培方法によっては収穫量が少なくなるという欠点があります。シラーで作られるワインは、濃い赤紫色を持ち、特有の芳醇な香りと果実味があり、アルコール度数が高く、タンニンが多いので、若いうちは渋味が残りますが、おおむね長期熟成型なので、熟成するに従って丸く、しっかりとしたボディになります。



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