天井裏を遮音することで防音します
上図左のように、木造や鉄骨造(ハイツのような構造です)については、
壁が上階の床まで施工せず、天井まで施工する方法がとられる場合があります。
この場合、壁に比べ天井の遮音性は、
劣りますので、音は、天井裏を通じて聞こえてきます。
弊社では、上図右のように遮音界壁を、
上階床までしっかりと施工し天井から回って伝わる音を、
遮音します。
屋根裏も界壁がないと壁をいくら防音仕様にしても天井裏を通って音がやってきます。
天井板が薄くて剛性がないと共鳴板のようになって音を余計に増幅することもあります。
天井裏にも壁を伸長する必要があります。
古民家風防音室を作っていた時のことです。
隣室とのお部屋の壁に何重にも石膏ボードを張っていました。
5時になって改修のお部屋から帰ろうとした時妙に隣室の音が聞こえてくるのです。
音が来る方向を調べてみるとお風呂の天井の方からだったのです。
お風呂の壁はモルタル塗りで防音性が高いし別のお部屋になっていてドアも付いているので
防音処理をしていませんでした。
しかし天井裏には何もないので隣室の音が伝わってくるのです。
そこで天井裏(この場合は小屋裏)に防音壁を作ることにしました。
狭くて入れないので屋根を仮に取りのぞいて防音壁を作ることにしました。
模式図
施工中の写真南側
屋根を仮に取りのぞいて界壁を天井裏(屋根裏)に設置中 北側