スピンドルピンで吸音材を張り付ける方法

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完全防音室を作ったら必ず吸音も必要でグラスウール吸音板を壁に取り付けなければなりません。

スピンドルピンは曲がりやすいのでまっすぐになることが必要です。
防音室付きアパート

スピンドルピンで吸音材を張り付ける方法

ガラスクロス(ガラス繊維を使って平織りした布:ガラスですので燃えません)でガラスウール吸音板の表面を覆ったものを壁に簡易に張り付け吸音材とする方法です。
壁に貼り付ける方法は
  • 四方を枠で覆って壁に取り付ける方法
  • 壁にスピンドルピンで留め付ける方法
があります。
このページではスピンドルピンで留め付ける方法を説明します。

スピンドルピンの取付方法

  1. 壁にスピンドルピンを張り付ける下地を調整します。
    スピンドルピンの下地は堅固なものである必要があります。
    スピンドルピンの説明書ではコンクリート下地用と書かれています。
  2. ピンを取り付ける位置に墨をします。
    スピンドルピンは1820×910では10箇所程度です。
    下地にスピンドルピン設置位置を描く
  3. スピンドルピンを接着材で張り付けます。
    スピンドルピンの接着材は粘性があり軽いスピンドルピンはズレ落ちたりしません。
    スピンドルピン設置
  4. 接着材が完全に乾くまで待ちます。
  5. ガラスクロスで覆ったグラスウール吸音板をピンの先端の方向と同じ方向から均等に壁に近づけます。
    この際スピンドルピンがまっすぐに垂直に立っていることを確認する必要があります。スピンドルピンは安全や軽量のするためアルミ合金で出来ており曲がりやすくなっています。曲がっているとまっすぐ刺さらず支障が出ます。
    スピンドルピンがガラスクロスを突き抜けると「プチ」っと音が出ます。
    吸音板をスピンドルピンにまっすぐ刺す
  6. スピンドルピンのボタンをスピンドルピンの先端に嵌め込みます。
    ボタンは一度嵌め込むと抜けません。
    スピンドルピンの先にボタンの取付
  7. 出来上がりです。
    スピンドルピンによるグラスウール吸音板張り
    取付場所がグラスウール吸音板の定尺寸法でない場合は切断して寸法を合わせる必要があります。
    その際はグラスウール吸音板の切断方法をご覧下さい。

使用する材料

スピンドルピンによる吸音材の取付に要する材料は次のものです。
  • スピンドルピン
  • ボタンワッシャー
  • 吸音材
  • 接着材

スピンドルピンとは

スピンドルピンはspindle pinです。(日本の特許庁には商標が登録されていませんので一般名のようです。)
スピンドルとは機械用語で「機械類の主軸」です。
ピン(機械要素のピンとしての意味です)とは「2つ以上の部材や部品を締結するため、あるいは位置決め、ねじの回り止めのために使います。」
即ちスピンドルピンとは壁と吸音材を緊結するための軸です。
その構造は穴の開いた金属の板に細い金属の丸棒が付いています。
丸棒の先は尖っています。
接着材に壁等に接着したとき重みで落ちないように軽いアルミで作られているのが多いです。
金属の板に穴が開いているのは接着材と金属が接着するためと不要な接着材を排出するためのものです。
スピンドルピン全景
軸の長さは取り付けられる吸音板の厚みより少しながく作られています。
スピンドルピンの取り付け位置
枠付けを併用しない場合のスピンドルピンによる吸音材の取付の場合は
下図のようにスピンドルピンを配置します。
スピンドルピンの取付位置

ボタン・ボタンワッシャー

スピンドルピンに吸音板を刺して突き出た先端部分にボタンワッシャーで留めます。
ボタンワッシャーには差し込むと抜けなるなるような構造になっています。
建築用語では「地獄」と呼ばれる構造です。
金属片やプラスチック端がスピンドルピンを掴んで逆方向には外れないように噛み込むのです。
ボタンワッシャー裏面
写真のボタンワッシャーは断熱性をあげるためにプラスチックを用いています。
ボタンワッシャー表面
差し込むと金属の先端がスピンドルピンに噛み込んで外れなくなります。 スピンドルピンとボタンワッシャーの接合

吸音材

スピンドルピンによる吸音材の取付に使える吸音材は次のものに限られます。
グラスウールで表面保護された32K品以上のグラスウール吸音板かロックウール吸音板です。
高密度のグラスウールやロックウールはスピンドルピンが刺さりにくいので使えないこともあります。

接着材

接着材は速乾性で初期接着力のあるような粘性のあるものが適切です。
小社が使ったものはゴム系接着剤でした。
スピンドルピンの裏板に適量塗って所定の場所に強く圧着して裏板の穴から接着材が出るようにすること。

ビデオによる作業の流れ

ビデオでは
小面積にグラスウール吸音板を張っておりますが
スピンドルピンによる吸音材の取付は大面積でも可能です。

スピンドルピン周りを修理

スピンドルピン周りを修理する必要ができました。
スピンドルピンのボタンは普通には取り除けません。
ボタンは一度差し込むと抜けない構造になっているのです。ボタンの裏側に張ってある薄い鉄板には、切れ目があります。差し込むときには順目になっていてスムーズに刺さります。
しかし抜こうとすると差し込むと切れ目の先がスピンドルピンの軸に突き刺さるような構造になっていて抜けないような構造になっています。
この様な構造は建築用語でいう「地獄」という仕組みです。
ボタンを取り除く方法としては
1.軸を細い刃のクリッパーで切ってしまう方法
2.ボタンを壊して取り除く
のふたつの方法があります。
今回の場合はスピンドルピンの軸を再利用しますので
ボタンを潰す方法にします。
プライヤーで挟んで潰します。切れ目の入った薄い鉄板と塩ビの材料でできていますのでそれ程の力は必要ありません。すこし力を加えるとパチンと潰れて取れます。取った後薄い鉄板が飛んででることもありますのでご注意下さい
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