クロスを貼り直したあと、膨らみがあるのは?
古いクロスをめくって新しいクロスを貼ったときに部分的に膨らむことがあります。
膨らむ理由はふたつあります。
- 今回貼ったクロスに均一に糊が付いていなかったために膨らんだ
- 以前に貼ったクロスに均一に糊が付いていないために膨らんだ
これについて説明します。
今回貼ったクロスに糊が付いていないために膨らんだ場合
クロスの裏には適量のクロス用糊をべったりと付ける必要があります。しかしのり付け器の不具合などで均一に付かないこともあります。
普通の場合は糊が均一に付いていない場合でも膨れることはほとんどありません。
対処法
まだ糊が乾いていない場合はクロスを剥がして糊付けする。
糊が半乾き以上の時は切開して糊付けするかクロスの継ぎ目以外なら放置するのが適切です。
以前に貼ったクロスが均一に糊が付いていないために膨らんだ場合
古いクロスをめくって新しいクロスに貼り替えた時に膨らむことがあります。
貼ってからしばらく経った頃(10分から30分程度)に膨らむのです。
押さえローラーで押さえてもその膨らみはなくなりません。
この様になる一番の大きな原因は、めくったクロスが浮いていたからです。前のクロスの糊付けが不良かあるいは押さえつけが不充分であったため一部下地と接着しなかったのが原因です。この様なクロスの表面のビニルクロスのみをめくって裏紙だけを残っているところに新しいクロスを貼った時新しいクロスと下地は一体になります。時間が経つと糊の水のために裏紙が膨れて全体が膨れる結果となります。
この様になった膨れた状態はクロスが乾くとその膨らみは目立たなくなります。
対処法
- 膨らみが小さくて継ぎ目にかかっていないときは、放置する。
30cm以下なら放置するのが無難と思います。
- 膨らみがクロスの継ぎ目にかかっているときは切開して糊付けしなければなりません。
そのままに放置すると時の経過とともに捲れてきますので必ず行って下さい。
図で示せば次の様です。
黒は壁 赤は糊 緑は最初に貼ったクロス 黄緑は後に貼ったクロスを示します。
緑の最初に貼ったクロスの表面(ビニル面)をめくると裏面の紙の部分(裏紙)の部分は捲れず壁に引っ付いたままになります。