クロス貼りは、専門スタッフが直接貼っています。
貼り替えるためには
クロス(ビニル)をめくる必要があります。
弊社では入居契約をして頂いたアパートのお部屋のクロスを、お客様のお好みのクロスに貼り替えております。
クロスのオーダー
クロスをめくり貼り替えるときには取りのぞくことができるものはできるだけ取りのぞく方がクロスが貼りやすいです。
取りのぞく必要があるものは
- ポスターや掛け時計などは絶対に外して下さい
- 電気コンセントやスイッチのカバー
コンセントやスイッチの本体は取りのぞかない方が良い
糊で汚れますので養生テープを貼る方法もあります。
- クロス面に付いているカーテンレールも取りのぞく
- 手すりなどは取りのぞくとうまく再取り付けできないことがあるので注意して下さい。
クロスをめくるときは新しいクロスなら爪で端からめくることが出来ます。
小面積ならビニル層だけを剥ぐことも出来ますがあくまでも裏打ち紙の中央を剥ぐように。
写真ではわかりにくいですが裏紙の中央を剥いだところです。新しいクロスならスイスイとめくることが出来ます。
めくる層は塩化ビニルで出来ています。すべてのものは劣化してもろくなる傾向があります。
新しいときはクロスは強靱で切れることはありません。
しかし時間が経つにつれて脆弱になって剥がそうとすると切れてしまってうまく捲れません。
汚れていなくても早めの張り替えが必要です。
紫外線が当たると塩化ビニルは余計に劣化します。それ程時間が経たなくても表面の塩化ビニル層はもろくなって極端にめくりにくくなります。カーテンや紫外線防止フイルムなどでクロスに紫外線が当たらないよう注意して下さい。
薄いクロスは新しくてもめくりにくいです。爪の引っかかりがないこととすぐ破れるためです。
塩化ビニル層は薄いので日光など当たると劣化も早く薄いクロスは早い周期で貼り替えることが肝要です。
薄くて時間が経過していて日光がよく当たるところのクロスは素手ではめくることは出来なくなっています。
そのようなときでもめくらねばなりません。
強制的にめくるときは、スクレーバーや皮スキ、地ベラを使います。
スクレーバーはその名の通り「めくるもの」です。平たい金属が棒の先に付いているものです。
皮スキは先が斜めになったしっかりした金属の板に木の柄が付いているもので力強く扱うこと出来るような構造です。
地ベラは幅広い薄い金属板に柄が付いたもので幅広く剥がすことが出来ます。
普通のクロス面なら地ベラが効率的です。剥がれにくいところはスクレーバーを使うと良いです。
皮スキを使うほどのところは無いと思います。
クロスをめくるときによくやる失敗は下地の石膏ボードの紙をめくってしまうことです。
下地の石膏ボードはもろい石膏を紙で補強したもので表面の紙がなくなると強度は著しく落ちてしまいます。決して紙を石膏ボードから剥がさないで下さい。
クロスを接着するための糊が強いか、裏紙がうまくは裂けないか、石膏ボードの紙も一緒にめくっている場合起きます。特に起きやすいのは石膏ボードの紙も一緒にめくてしまうことがおおいです。
もしめくってしまったら即座に中止してナイフ切って納めて下さい。
先に貼っていたクロスが下地に万遍なく接着していない場合は次に貼るクロスがうまく張れません。接着剤の付いていない裏紙部分を剥がす必要があります。
ちょっと見ただけではわかりづらいのでわかるようにするにはめくった後霧吹きで髪を濡らして下さい。
下地と接着していない部分は浮いてシワシワになってわかるようになります。
シワシワになっている部分を取りのぞいて下さい。