防音室 究極のアパートの防音はこの防音室の作り方で作って貸しております。
お部屋で楽器を弾けない方へ ーいつでも演奏可
現在楽器が使えるお部屋の空室
思いついたとき隣室・隣人を気にすることなしに楽器が弾けるお部屋です。
別棟・別室になっているので防音効果が高い
楽器を弾ける防音室は別棟または、お部屋の中に新たに防音室を作って音響的に独立していますので50dBの減衰が可能です。お昼間なら思いっ切り・深夜でも少し気をつければ楽器を演奏することができます。
防音壁が三重の部屋も
防音壁が三重になっているお部屋もあります。
既存のお部屋の壁のみを防音化するだけでは達成できないようなヘビーデューティーな防音が必要な時には三重にしました。
三重の防音の仕方
- 既存のお部屋の壁を利用する時には防音化する。
- 部屋の中に新たに防音室を作る
- その中にまた新たに防音室を作る
- 既存の部屋の壁のない部分に新たに防音壁を作る
- 防音換気チャンバー・防音扉を取り付ける
文字で書けば簡単ですが防音扉を三重にしたり組み立ての順番を考えて作らないと出来上がりません。
楽器を持っての体験はもちろん匿名で無料
楽器をお持ちになってお部屋の見学においで下さい。もちろん無料で匿名で受け付けております。アンケート等はしていません。
楽器を使う人が選んでいます。
楽器が使えるお部屋は少ないので楽器を使う人に選んでいただいております。
防音室で演奏会をしたビデオを見て下さい。
ロフトにある防音室で居住者とその仲間3人で演奏会をしました。そのビデオをご覧下さい。
こんな時 防音室は嬉しいです。
- 思い浮かんだ曲をすぐ弾いてみたい
- お部屋で持ち楽器を使いたい
- 静かなところで熟睡したい
- イライラするので静かなお部屋で暮らしたい
- 難しいことを考えているとき
- ゆっくりと瞑想したい
騒音問題を解決するため小社ではお部屋の防音 理論編の手法に従って施工しております。下記の施工方法は理論編1の壁天井床の遮音性能を上げる方法で、その他理論編で書かれたことをすべて念入りにすると構造に関係なく概ね50Bの減衰を得ることができます。
こちらの方法以上に”より防音性を高めたマンション” 超防音付マンションのやり方もあります。
こちらの方法は特に公開しておりません。
このページの目次
防音対策に使う方法は音の特性から次の4点です。
- 質量則
- Ro=20log10f・m-c(dB)
但しRo:遮音
f:周波数
m:遮音材の面密度(単位面積当たりの質量)
C:定数
即ち周波数が高くなるほど 遮音材が重くなるほど遮音する
周波数が2倍または重さが2倍になると6dB大きくなる。
- 隙間を作らない
- ドア周りや換気扇などの隙間は音が漏れる要因です。
- 共振しない
- 共振すると音が透過しやすくなります。
また二重壁になっていてもその壁が空気層を介して共鳴するので遮音性能は落ちます。これを共鳴透過と言います。これを防ぐのは吸音材を空気層に入れると改善されます。
- 前後で吸音する
- 隙間には必ず吸音材を使用し部屋の内外を吸音する。
吸音率を高めると音響効果の悪いお部屋になる場合もあります。
お部屋の防音 計算編
防音壁の基本
防音壁を作る方法にはいろんなものがありますが、廉価な材料を使って防音壁を作ると次のようになります
- 遮音シートを張り込みその上に石膏ボードを貼る
- 重いものほど音は通過しにくくなります。固いものは共振しますので柔らかい遮音シートのようなものが重さに比較して防音性のはよいです。また同じ重さであれば2枚に分けた方がよいです。
- 隙間をシール等でできるだけ塞ぐ
- 音は少しの隙間でもれます。できるだけ少なくするようにします。
- 吸音材を張る
- 遮音シートを張る前にグラスウール吸音板を張り込む
石膏ボードを貼ったあとグラスウール吸音板を張る
既存壁を防音壁に
既存壁が重いか軽いかによって次の方法を推奨します。
木造のような軽い壁の場合は増し張りが有効です。
下地がある場合はその下地を利用して増し張りします。
上に述べた質量則に従い
一枚張りが二枚張りになると
二倍の質量になるので
効果が目に見えて上がります。
下記施工例では上図が有効です。
既存壁に遮音シートを隙間なく張り込みます。
既存壁は40dB程度の減衰があり
数字上は限度の近いのですが
遮音シート石膏ボードを隙間なく張り込むことによって
50dBを目指します。
40dBとか50dBのデシベルについては
遮音の目安を参照ください。
下地の石膏ボードを張ります。できるだけ隙間を無くすためにパテ刷りをしています。
遮音シートをタッカー(ホッチキスのような釘を打つ器具)で貼り付けていきます。
もう一枚石膏ボードを貼ります。
クロス下地ですのでパテで平滑に仕上げます。
コンクリート造のような重い壁では増し張りしても
もとの壁が重いため一枚増し張りしても同じように上に示す質量則では殆ど質量が増えません。
研究によれば30パーセント以上の質量の増加が必要です。
厚さ12cmのコンクリート壁の1m2あたりの重さは
0.12×2400=288kg/m2
普通石膏ボード12mmの1m2あたりの重さは
14.1/0.91/1.82=8.5kg/m2
コンクリート壁の重さの30パーセントの重さの石膏ボードを張るとすれば
288×0.3/8.5=約10枚
10枚張ってやっと少し効果が現れます。
そのため増し張りでは効果は上がりません。
重い場合は2重壁にすべきです。
新たに作る壁は既存壁にアンカーを取ってはいけません。
既存天井が防音対策ができている場合は壁と同様に
石膏ボード + 遮音シート + 石膏ボード +クロス貼り
で仕上げます。
既存天井が
防音対策できていないな場合は
全部撤去の上防音天井に改造変更します。
防音天井に改造の仕方
天井裏を見て吊り木があれば防音天井に変更するのがよいでしょう。
- 1.既存天井の全面撤去
- 既存天井を全面的に撤去します。
- 2.天井懐(天井裏)の隙間をできる限り無くします。
- 天井を撤去すると天井裏の隙間を多数発見することができます。
特に隣とのお部屋の壁が上の床まで伸びていないことが多いと思います。
万一この部分に隙間がある場合は壁に御防音仕様と同じように
石膏ボード + 遮音シート + 石膏ボード
で塞ぎます。
- 3.上の床から天井を吊らないようにするために天井用の小梁を設置します。
- 新しく作る天井は上の床から吊りません。
上の床から吊ると吊り木を通じて固体伝播音(伝導音)が天井に伝わりますのでそれを防止するためです。
- 4.3で設けた小梁を利用して天井を作ります。
- 新しく作る天井は少なくとも
石膏ボード + 遮音シート + 石膏ボード +クロス貼り
できれば
石膏ボード+石膏ボード + 遮音シート + 石膏ボード +クロス貼り
が望ましいです。
もちろん丈夫に作る必要があります。
床は忘れがちな場所です。しかし音は回り込みがありますので床もしっかり防音する必要があります。
床の防音には、
お部屋の音を外に出さない
外からの音を部屋の中に入れない
の二つがあります。
お部屋の音を外に出さない。
気になるお部屋の音の内問題になるのが床から発生する音です。床から発生する音は直接固体伝播音(伝導音)として
周りに伝搬していきます。この固体伝播音(伝導音)を発生させにくくするのが遮音フロアーです。遮音フロアーは床が音を出さない工夫がされています。遮音フロアーについての詳しい説明は
遮音フロアーをご参照下さい。
外からの音をお部屋に入れない。
前述の遮音フロアーは、遮音と言いながら遮音効果は少ないものです。防音のためには新たに
石膏ボード + 遮音シート + 合板 + 床材
として下さい。
床材には遮音フロアーを使うと最善です。
電気のコンセントの防音仕様
防音壁を貫くところはシールして隙間をなくします。コンセントボックスを取り付けます。
普通の電気コンセントやスイッチは
一番上に薄いカバーがついており
その向こうにアウトレットボックスと呼ばれる箱が
壁の中にあります。
アウトレットボックスは取り付けるための穴や
電線が通る穴が多数開いている薄いプラスチックスや鋼製の小さな箱です。
このアウトレットボックスは
電気の絶縁のために付けるものであって
防音するために取り付けるためのものではないのです。
そのため
電気コンセントやスイッチ類は遮音性能がないのです。
電気コンセントを防音仕様にする方法
- 在来の電気コンセントのカバーや器具を取り除きます。
- 電気の線を旧ボックス内でつないで伸ばす。
- 遮音シートを貼る
- 石膏ボードを張る
- 電線の貫通孔部分をシールする
- 露出型ボックスを取り付ける。
防音電気コンセントの模式図
防音電気コンセントの施工写真
電気スイッチ
薄いカバーを取り外したところ
表面の仕上げ材には大きな穴が開いています。
中に取り付けてあるアウトレットボックス
防音対策として隙間を無くすのは原則です。
中のボックス(アウトレットボックス)は電気の絶縁のために設けられているもので
電線の貫通孔や取付のための穴が多数開いています。
電線が短いので旧ボックス内で電線を繋いで伸ばします。
遮音シート石膏ボードで電気コンセントの穴を塞ぎます。
隙間ができるのでシールします。
露出型電気コンセントを取り付けます。
防音仕様の電気コンセントの完成です。
これらの工事をするのは電気工事士の免許を持ったものが
する必要があります。
ちなみに私は電気工事士の免許を持っています。
より詳しくお知りになりたい方は、
防音扉を作る をご覧下さい。
普通の扉はフラッシュ造りと呼ばれる薄い合板を表裏に貼ってある構造です。
音は重さに比例して透過しにくくなる性質があります。(質量則と言います)
ドアの外側に厚手の合板(厚み12mm)を張ると遮音性のは良くなります。
合わせて遮音シート合板を張ることによって
防音性を高めます。
部屋の外に音源
(写真の場合はディスクグラインダーで防音しにくい低音域の音が多い音源です)
を置いて測定します。
94.3dBで相当やかましい状態です。
防音対策未対策の場合の部屋の中の音の大きさです。
77.4dBと読めます。
16.9dBの減衰です
室内ドアに厚み12mmの合板を張って
防音対策をした場合の音の大きさ
73.3dBと読めます。
21dBの減衰です。
合板を張ったことによって
4.1dB改善されました。
人間の感覚としては
半分になったように感じます。
防音ドアの作り方
既製品の室内木製ドア(フラッシュ造り)を防音ドアに改造する方法です。
合板から作る場合は
防音扉の性能を上げるためにをご覧下さい。
防音ドアの作り方
室内ドアをはずします。丁番取っ手も取り除きます。
遮音シートを貼り込みます。
合板を張ります。合板の厚みは12mmです。防音性を高めドアの下地を作ります。
ドアの気密性をあげ重くしてして遮音性をあげます。
出来上がった防音ドアをドアを建て込みます。(取り付けます)
防音ドアの表面にシールを貼ります。今回は薄い柄のものを貼りました。
防音ドアに取っ手を取り付けます。
防音ドアの戸当たりがない場合
防音ドア周りに隙間があって騒音レベルは75dBです。
防音ドアの4周に戸当たりを付けます。
防音ドアを締めたときの騒音レベルは66.5dBです。
戸当たりは隙間なく取り付けるのが基本です。
ゴムやモヘヤの戸当たりより直接接触する方が
減衰が多いです。
防音室の性能
出来上がったお部屋の防音・遮音性能を測定します。
実際には難しい方法で計るのですが
簡単な方法で測定します。
まず部屋の中に大きな音が出るものを置きます。
実際の音は低音や高音が混ざっていたりするのですが、
低音域の音は遮音しづらいので低音がよく出る機械で測定する方が実際の音と
合っていると思います。
また騒音源の振動が直接床に伝わると板振動伝わるので実際の騒音よりよく伝わってしまいます。
そこで柔らかい台の上に置いて音を出します。
今回の測定はディスクグラインダーを段ボールのはこの上に置いて音を出しております。
部屋の中での騒音は91.4dBと読み取れます。
防音ドアに改造したドア外での騒音レベル
66.8dBと読み取れます。 部屋の中より24.6dB低くなっています。
廊下での騒音 39.5dBです。51.9dB低くなっています。
youtubeで効果をみて下さい。」
防音室効果の実証 普通のアパートを防音アパートに
をご覧下さい。
今回のお部屋では気密性があまりよくないので、換気チャンバーは付けていませんが、換気が必要な場合は換気チャンバーを作ります。
遮音の目安は騒音の種類によって次のようです。
D-50ですので充分な防音性のがあると思います。
遮音等級表と目安の音
___________________
遮音 ピアノ音等 テレビ・ その他の例
等級 特に ラジオ・
大きい音に 会話の音
対して に対して
___________________
D-55 静かな時に 全く聞 夫婦喧嘩も
聞こえる こえない 大丈夫
___________________
D-50 小さく 通常では 日常生活上
聞こえる 聞こえ 問題なし
ない
___________________
D-45 かなり ほとんど 在宅の
聞こえる 聞こえ 有無が
ない わかる
___________________
D-40 曲が 小さく 電話の
はっきり 聞こえる ベルが
わかる わかる
___________________
D-35 良く かなり 電話の
聞こえる 聞こえる ベルが
聞こえる
___________________
D-30 大変 話の 生活が
良く 内容が 分かる
聞こえる 分かる
___________________
備考 ピアノの 声の 生活音
プロは 大小で 気配での例
1ランク 上下に 1〜2、
下になる ランク動く
使える楽器のランク
小社では出来上がった防音室について
使える楽器のランクを決めています。
ランク1からランク4までの小社独自のもです。
使える楽器のランク そのため使える 楽器も 異なります。
以下の☆印のあるものは小社アパートで確認済みの楽器です。
- ランク1
- 以下の楽器はいずれの防音室にも使えます。
☆フォークギター ☆クラッシックギター
主に高音域が出る楽器 ☆クラリネット アマボーカル フルート ヴァイオリン - ランク2
- アンプを使う特に低音が出る楽器
☆エレキベースギター ☆電子ドラム - ランク3
- ☆チューバ
- ランク4
- 低音で大きな音が出るもの
生ドラム ロックバンド パーカッション テナーサックス
声出し可賃貸
思いっ切り声を出して歌いたいですよね。
でも普通のお部屋でそんなことをしたらきっと隣室の人や建物中の人に人に非難されるでしょうね。
と言う訳で防音室の出番です。
いろんな楽器や声は発生する周波数が特異的に違います。
遮音できる周波数は防音室によって異なります。一般的に 防音室の防音性能は低音側で弱くなっています。100Hzの音が弱点となることが多いのです。
人間の声では100Hz以下の音は出すことはできません。 普通なら300Hzから400Hz程度です。
人間の大声には100Hzの音がほとんどないか少ないため 楽器では問題が発生している防音室でも 声ではクリアーする場合が多いのです。 実際今まで作った防音室内で
大声を出しても 外では聞こえませんでした。
歌で声出し可賃貸かどうか確かめてみました
歌手でもない私では 声量がないので 音楽にしました。 「風」で確かめてみました。
かなりやかましく音を出してみました。
結果は 声出しできます。 声出し可物件です。
あるものは防音できてもあるものには防音できない場合があります。
マイクを使わなければ、声出しは可能です。
防音の目安の単位 デシベル について
91デシベルが51デシベルになると どれくらい騒音が 小さくなったかというと 100分の1になったと言うことになります。 100分の1にもなっていたら
ほとんど聞こえなくなるのではないかと 思われるでしょうが、 人間の感覚の尺度は ウェーバー-フェヒナーの法則に 従います。
ウェーバー-フェヒナーの法則
物理的刺激量と反応としての感覚量ないし心理量との関係についての法則。ウェーバーの法則を精神物理学の創設者フェヒナー(G.T. Fechner)が発展させたもの。感覚量ないし心理量は刺激量の対数に比例するとする。フェヒナーの法則。
人間の耳は
すごいですよね。
100分の1でも
ちゃんと聞こえるみたいなんですよね。
普通に考えると
そんなもの小さいもの
聞こえるはずがないのに
耳はすごいですよね。
楽器も使える防音アパートを実証するため「ロフトでライブ」
楽器も使える防音アパートを目指してカスタマイズしておりますが、新たに4.5畳大のロフトが防音室となりました。
その性能を見るためライブをする運びとなりました。 ギター・ベース・ドラムのオリジナルの演奏をお楽しみ下さい。
同時に騒音も測定しております。演奏日はあいにくの雨のため外での騒音の測定時に雨音の暗騒音が入って減衰度合いがわかりませんでした。 隣人の感想ではほとんど聞こえなかったと言っていただいております。