隣室との壁を「界壁」といいます。
防火のために界壁は隙間がないことが必要です。
界壁は、もちろん防火だけでなく防音のためにも重要な要素です。
通常天井は壁より剛性も厚さも重さも比較にならないほど貧弱です。
そのため音は天井を抜け天井裏を伝わりもう一度天井を抜けて隣室へと伝わります。
下の写真は真壁の時の界壁です。「裏返し」をしていませんがこの程度です。
下の写真のような天井裏の場合も多いのです。(下の写真は同一部屋の台所との壁で建築基準法上は界壁ではありません)
ではどのようにすればいいでしょうか
とにかく塞ぐ必要があります。
下は、階下のお部屋の音がすこしでも低減するために設けたものの写真です。
10㏈以上の低減効果がありました。
天井裏もこれと同じように
行えばいいのではないかと考える次第です。
同じよう行うために廻縁を取り除きます。真壁の表面と梁まわりとシリコーンシーリングで接着して隙間を塞ぎます。
(真壁を伸ばすように梁まで伸ばすような施工は真壁の端がデコボコしているし柔らかいので難点があります。
真壁の表面は平滑で質密なのでそれを利用して伸ばします。)
その後お部屋に全面貼りとして界壁は完了です。
防音材は写真ではスーパーハード9.5㎜を使っています。
その後
防音天井を張ります。