防音ブース 自作

園田ロフト付賃貸アパートマンション杉原土地

楽器を使いたい方に最適です。

防音室は内部からの音を40dBから50dB減衰させます。

防音ブースの製作過程と防音テスト

防音ブースの製作しました。
小社基準のスーパーストラクチャーAプラス仕様です。
石膏ボードの中で一番硬くて薄いスーパーハード9.5mmと
同じく石膏ボードの中で一番分厚いタイプZ21mmを非硬化性接着材を介して2枚張る壁を
千鳥間柱で大壁を作る工法です。

防音ブースの製作

この場所に設置します。
設置するところの床は特に頑丈であることが必要です。
高さを含めて大きさを計ります。
建物が斜めになっている場合もありますのでその点も測定する必要があります。
今回はまっすぐで問題ありません。
防音ブースの製作 設置場所

防音ブースの製作には先ず図面の作成が必要です。
山勘で製作するよりやはり図面がある方が早いです。
材料のロスも少なくなります。小社ではjwcadを使っております。
防音ブースの製作 防音ブースの図面

先ず小社規格でファンデーションを製作します。
発泡ゴムを敷き込みます。20mm厚2枚です。
厚みは40mmとなりますが、防音ブースが出来上がると30mmまで縮みます。
防音ブースの製作 ファンデーションの内ゴムマット

ファンデーションを製作は合板と石膏ボードのサンドイッチパネルがメインです。
石膏ボードを合板で挟んで厚みを作って強度を増します。
木骨に両面に張るようなフラッシュ構造では中の空間が共鳴箱のようになってしまうので採用しません。
防音ブースの製作 ファンデーションのサンドイッチパネル

防音ブースの壁・天井は小社規格でスーパーストラクチャーと言います。
下地は倉庫で作ります。
道具が調っていて作りやすいからです。
この程度の防音ブースなら丸一日で作れます。
接着材とネジで堅固に作ります。
写真は入り口のユニットで逆さになっています。
防音ブースの製作 ストラクチャーの下地

壁天井のスーパーストラクチャーの外側の石膏ボードは
先に張ってから組み立てます。
組み立てると外側から張ることができないので前もって張っています。
この防音ブースでは入り口部分は外から張れるので前もっては張っておりません。
写真ではわかりにくいですが下地に接着材を塗っております。
防音ブースの製作 ストラクチャーへの石膏ボード張りのための糊付け

スーパーストラクチャーの外側の石膏ボードを張ります。
屋内設置ですので外側と内側は同じものを張ります。
石膏ボードタイプZ21mmとスーパーハード9.5mmの2重張りしております。
クロス下地でない場合は小社ではタイプZ21mmを先に張っております。
防音ブースの製作 ストラクチャーへの1枚目石膏ボード張り

2枚目のスーパーハード9.5mmを張ります。
非硬化性接着材サウンドカットを塗ってから
張っております。
防音ブースの製作 ストラクチャーへの2枚目石膏ボード張り

スーパーストラクチャーの完成です。
天井材になるものも完成しております。
仮止めのためのエアフィニッシュネイルとサウンドカット留め付けようネジと電動ドリルです。
防音ブースの製作 ストラクチャーへの外側石膏ボード張り完成

スーパーストラクチャーが出来上がると
組み立てます。
写真ではわかりにくいですが設置するところに線を引いて下ります。
シリコーンシーリングを併用して留め付けております。
防音ブースの製作 ストラクチャーの壁部分組み立て

前の入り口ユニットも組み立てます。
防音ブースの製作 ストラクチャー入り口部分組み立て

スーパーストラクチャーを組み立てた上の部分
防音ブースの製作 ストラクチャー組み立て上部

天井部分の設置です。
こちらの防音ブースは小型ですので天井のスーパーストラクチャーはそれ程重くないので
設置するのも容易でした。
防音ブースの製作 ストラクチャー天井部分組み立て

組み立てが終わると
下地の中に
グラスウールを詰め込みます。
極細繊維の32K品厚み35mmを2枚入れております。
外側と同じく石膏ボード2枚貼りです。
外側は縦貼りになりますが
内側は横貼りです。
横貼りの方が材が密着しやすいのと下地が簡単なためです。
内側の壁部分はクロス貼りになりますのでスーパーハード9.5mmを先に
石膏ボードタイプZ21mmを内側に張ります。
張り進むときは接着材を塗ってから張り進みます。
防音ブースの製作 内側の石膏ボード張り

内側の石膏ボード張り右側は1枚目左側は2枚目です。
シリコーンシーリングを継ぎ目に塗っております。
2枚目使うシリコーンシーリングは変性シリコーンシーリングを使っております。
防音ブースの製作 内側の石膏ボード張りの継ぎ目はシリコーンシーリング

外側も張ります。
この防音ブースでは窓周りドア周りは前もって木で枠を作っております。
ドアやガラスを付けやすくするためです。
防音ブースの製作 防音ブース外側も貼り付け

換気用チャンバーを取り付けます。
写真は吸気用です。
防音ブースの製作 換気チャンバーの取付

防音ブース内クロス貼り完成です。
もちろんパテすりの上行っております。
天井は吸音材を張りますので
張りません。
防音ブースの製作 クロス貼り完成

天井には吸音材を張ります。
枠を作ってその中にスポンジ型の吸音材を使っております。
黒に黒ですのでわかりにくいですが中央が垂れますのでスピンドルピンで留めております。
写真には電気のライティングレールと排気用のパイプファンが写っております。
防音ブースの製作 天井の吸音材

電気のFケーブルを引き込みます。
細いドリルで穴をあけて通してシールします。
防音ブースの製作 Fケーブルの引き込み

電気工事をします。
こちらの防音ブースでは照明コンセント換気扇スイッチが必要です。
防音ブースの製作 電気工事

防音ブースには窓を設置しております。
この防音ブースでは5mm4枚3mm1枚をつかっております。
防音ブースの製作 窓ガラスのはめ込み

床はタイルカーペットを使っております。
下の遮音シートを3枚張りしております。
防音ブースの製作 床タイルカーペット張り

防音扉の製作
防音扉は合板に木枠を取付ます。
ゴム系の接着材でしっかり接合します。
防音ブースの製作 防音扉枠取付

合板側に石膏ボードスーパーハード9.5mmを2枚張っております。
防音ブースの製作 防音扉に石膏ボード張り

防音扉に丁番を5枚取付枠に建て込みます。
引き寄せ錠を取付戸当たり枠を取り付けると完成です。
防音ブースの製作 防音扉の建て込み

防音ブースの性能


今回製作した防音ブース性能を測定します。
測定方法は次のふたつの方法です。

測定T

音源の音と防音ブースの外側の音との差を防音ブースの性能とします。
小社の測定ではD-35程度の性能です。

測定U

防音ブースがない場合とある場合の差を防音ブースの性能とします。
具体的には防音ブースの中に音源を置き隣室で測定したものと
音源を防音ブース外に音源を置き隣室で測定したものの差を
性能とします。
こちらの測定では防音ブースを音源を置いて隣室で測定すると
測定値が騒音計の測定限界以下になってしまって正しくは測定できませんでした。



Hz
@
dB
A

dB
A


dB
A

dB
A
西
dB
A


dB
測定
T
B
dB
C
dB
測定
U
25 90 53 57 55 50 53 37 31以下 45 14以上
50 95 57 71 56 52 59 36 36 51 15
100 98 50 58 57 57 56 42 35 62 27
200 102 51 55 54 49 52 50 34 57 23
400 106 59 62 61 51 58 48 31以下 57 26以上
1000 110 67 59 55 66 62 48 31以下 49 18以上
2000 118 72 72 74 65 71 47 31以下 47 16以上

防音ブースの製作過程と防音テスト

防音ブースの製作過程と防音テスト

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