ロフト付き の実験

ロフトはなぜ暑いを参考にしてからお読み下さい。 ロフト付き の暑さについて夏実験しました。
結論として、
ロフト階は、エアコンを使えば快適に夏を過ごせます。 以下の結果を参考にしたロフトの暑さ対策をご覧下さい。
ロフトを涼しくするために必要な電気代の測定

• 測定日時
• 測定結果
• 丸一日冷やすために必要な電気代

エアコンの能力が向上したためロフトがエアコンで涼しくできることが確認できた実験１

• 実験日時場所実験方法
  WBGT(暑熱指数)について
• 実験結果
• 結論

エアコンのほかに扇風機を併用すると涼しくなるということが確認できた実験２

ロフトを涼しくするために必要な電気代の測定

当地では久しぶりの天気になってロフトの実験をしてみました。

エアコンでロフトが涼しくなることは以前実証済みですが電気代がどのくらい必要か実験してみました。

測定日時・場所

平成26年9月8日午後2時より平成26年9月9日午後2時まで
気象庁の発表によれば大阪の両日の天気は
8日　天気晴れ　気温最高気温29.9℃　最低気温21.4℃　湿度53％
9日　天気晴れ　気温最高気温31.1℃　最低気温20.8℃　湿度42％
場所はロフト付アパート B23です。

測定結果

2014/09/08　午後2時室温30.3度WBGT(暑熱指数)　26度　電気メーター指針4510．3Kwh
2014/09/08　午後3時室温28.2度　WBGT(暑熱指数)　22度
2014/09/09　午前11時室温23.1度WBGT(暑熱指数)　20度　電気メーター指針4510Kwh
2014/09/09　午後2時室温24.2度WBGT(暑熱指数)　20度　電気メーター指針 4514.5Kwh

WBGT(暑熱指数) で21度未満は熱中症になる危険はないことになっています。

丸一日に使った電気は電気メーター指針より消費電力量4.2Kwh

丸一日涼しくするために必要な金額

電気代は関西電力との契約内容消費量によって異なります。
使えば使う程高くなるような料金体系になっています。
関西電力の従量電灯Aの場合は電気料金早見表によれば
4.2Kwhの電気代は
普段の電気代が1500円の時　約98円
3000円　約125円
5000円　約126円
10000円　約142円
20000円　約141円


自動販売機の缶コーヒー程度の値段ですが高いと見るか安いと見るか皆様のの価値観です。
ご判断下さい。
小社ロフト付アパートで実験中の様子

ロフトの実験１

実験2をしてから10年以上を経過してエアコンの性能も飛躍的に向上したので再度行ってみました。
また実感温度に近いWBGT(暑熱指数)が測定できる機器を購入できたので行いました。

実験日時・場所・実験方法

平成26年8月5日　気象庁発表大阪最高気温34.7℃晴
実験場所；弊社所有C40
実験方法；

• お部屋の窓・天窓を全開してロフトの気温・湿度・WBGT(暑熱指数）測定する。
  測定器はロフトの床上93cm階下床より290cmの位置で測定する。
• エアコンを25度に設定して稼働させロフトの気温・湿度・WBGT(暑熱指数)を測定する。
  測定器はロフトの床上93cm階下床より290cmの位置で測定する。
• 1時間経過後お部屋の気温・湿度・WBGT(暑熱指数)を測定する。
  階下のお部屋の床上93cmで測定する。

測定に用いた測定器　上の黒いところが黒球温度計です。輻射熱を吸収して輻射熱を測定できます。

輻射熱を測るため床上93cmのところに吊り下げて測定しました。
左側がエアコンです。
エアコンの設定温度は25度です。

WBGT(暑熱指数)について

WBGT(暑熱指数Wet Bulb Globe Temperature湿球温度・黒球温度)とは
熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。
単位は気温と同じ摂氏度（℃）で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数（WBGT）は人体と外気との熱のやりとり（熱収支）に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい �@湿度、 �A日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 �B気温の３つを取り入れた指標です。
WBGT(暑熱指数)は
日射のある場合は0.7×湿球温度＋0.2×黒球温度＋0.1×乾球温度
日射のない場合は0.7×湿球温度＋0.3×黒球温度
で計算されます。

熱中症とWBGT(暑熱指数)との関係

日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」（2013）より

温度基準 （WBGT）	注意すべき 生活活動の目安	注意事項
危険 （31℃以上）	すべての生活活動で おこる危険性	高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒 (28〜31℃※)		外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒 (25〜28℃※)	中等度以上の生活 活動でおこる危険性	運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意 (25℃未満)	強い生活活動で おこる危険性	一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

※（28〜31℃）及び（25〜28℃）については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示します。

実験結果

時間	測定場所	実験結果			備考
		WBGT (暑熱指数)	気温	湿度
午後2時14分	ロフト階 床上93cm	29度	33.7℃	63%	30分間階下の窓ロフトの窓を 全開にしてロフト階で測定した。 直後エアコンを25度に設定して稼働
午後2時29分	ロフト階 床上93cm	27度	32.0℃	58%	エアコン稼働15分後
午後2時44分	ロフト階 床上93cm	23度	29.7℃	51%	エアコン稼働30分後
午後2時59分	ロフト階 床上93cm	21度	27.8℃	48%	エアコン稼働45分後
午後3時14分	ロフト階 床上93cm	21度	27.2℃	47%	エアコン稼働60分後 測定後すぐに測定器を階下に移動
午後3時19分	階下 床上93cm	21度	27.1℃	50%	エアコン稼働65分後 測定機を移動後5分後

実験結果の検証

• 実験当日は、台風のための長雨が降った翌日です。曇ったり日が差した一日です。
• エアコン稼働後30分程度でロフト階では暑くないと感じました。
  重労働しなければ熱中症になる危険性がない環境まで下がりました。
• 稼働後45分で充分に涼しいです。

結論

• 大阪の夏は、暑いです。クーラーをかけなければ、ロフトはもちろん普通お部屋でも過ごせません。
• エアコンを稼働すれば充分に暮らすことができる環境になります。

ロフトの実験2

実験日時・場所・実験方法

平成１４年８月２５日　気象庁発表大阪最高気温３３．７℃快晴
実験場所；弊社所有コーポB22
実験方法；

• ロフト階の天窓下階の窓を全閉にして、ドアーのみ負荷付けるために3cm開ける。
• 下階160cmの位置に温度計　ロフト階（実験場所のロフト階は、２段になっており、70cmの段差があります。その上の段の）床面に湿度計を置きます。
• エアコンをつけ、扇風機をロフト階に向け下階より回します。
• 冷気がロフト階に行き渡るような向きと位置に扇風機を、置きます。
• 扇風機を付けたり消したりして、その効果を検証します。

実験結果

• 下図の表の通り

実験結果の検証

• 実験当日は、地蔵盆も過ぎ暑さも一段落していましたが、また猛暑が少しぶり返した快晴の日でした。
• 天窓からは、直射日光が差し込んでいました。
• ロフト階はもちろんのこと下階もクーラーをつけなければ、暑いと感じました。
• クーラーをつけるともちろん下階は、涼しくなりました。
• しかしロフト階は、室温が下がりません。そこで扇風機をつけ冷気をロフト階に送り込みました。
• ロフト階は、クーラーをつけ、扇風機をかけると、実験結果に見るように２分で２℃のペースで、下がります。
• なおかつ、扇風機の風のため体感温度は、室温より低く感じます。

小社のロフトにはロフト付きの 天窓でわかるように開閉可能な天窓と網戸を取り付けています。



天窓を開いた状態
窓掃除ができるように中軸回転です。
　　　　
　　　　網戸を取り付けた天窓

結論

• 大阪の夏は、暑いです。クーラーをかけなければ、ロフトはもちろん普通お部屋でも過ごせません。
• ロフト階は、壁掛け型扇風機をつけお部屋の冷気をロフトに送り込むと快適にすごせます。　　　　　

エアコンのみを付けた場合14:30の時にわかるようにお部屋の温度は26度まで下がりますがロフトの温度は35.4℃もあり下がりません。
エアコンと換気扇を15:30に同時につけるとお部屋の温度は、少し上昇しますがそれとは反対にロフトの温度は下がり始めます。扇風機による気流の流れもあってロフトの体感温度は快適域になっています。
真夏についてはエアコンは必需品ですが、気候がよいときは、ロフトはなぜ暑いでわかるように天窓とお部屋の窓を開けると風が通って涼しくなります。
下のお部屋にエアコンをつけると上のような結果ですがロフトにエアコンを取り付けるともっと快適になります。