ロフト付の賃貸に住む時にどのようにお部屋をコーディネートするかを考えてみます。
お部屋に住む時に一番大事なのはお部屋の中にどのような物を置くかです。
しかしそれ以上にどのような物が置けるお部屋かどうかです。
狭いお部屋なら狭いなりに広ければ広いお部屋なりに
ものを選ぶ必要があると思います。
お部屋の合った家具を選んだり並べたりすることをcoordinate:コーディネートと言います。
インテリアコーディネーターとはインテリア産業協会が認定する資格です。
コーディネートをはじめるためには
どのようなコンセプトのお部屋にするかまず決めなければなりません。
conceptとは
「構想を実現させるための方向性」のことと私は承知しています。
くつろげるお部屋にしたいとか
友達をドンドン呼べるお部屋にしたいとか
どういう部屋にしたいとか言うことです。
コンセプトが決まらないと
コーディネートは始められません。
逆にコンセプトが決定するとあとはやりやすくなります。
家具などを選ぶポイントは
動線と視線
大きさと色彩です。
動線は人間が動き回る時の軌跡です。
動線は
短い方が良いと言うことになっていますが
時に大回りの手法もあります。
視線は見え方です。
背の低い家具を使って
部屋の遠くまで見通せる様にするやり方とか
背の高い家具を使ってわざと視線を遮るとかです。
前述のようにコンセプトが先ず決定しなければ先には進めません。
例として
コンセプトとして「お友達を呼べるロフトのお部屋」を計画してみましょう。
使い方が異なる範囲に分けてコーディネートが分かり易いようにします。
例では下記のロフト付賃貸を用います。
本例では踏み込み・下のお部屋
キッチン・洗面器置き場・トイレお風呂
ロフト・階段付近に分けます。
友達をドンドン呼べるという視線計画ですから
お友達が入ってきた時
お部屋の綺麗なところが
一気に目に入るようにします。
そしてゆったりと接客できる空間が
あるように視線計画を作ることです。
分けた範囲の整合性を考えます。
家具なしには生活はできません。
それ以外に必要でもなくても置きたい家具もあります。
コンセプトにあった家具を選び出してみます。
まず
最低限の生活に必要な
照明器具・寝具・炊事用具・冷蔵庫
接客のために必要な机・椅子
コンセプトのために必要な壁飾りや花瓶置き台サイドテーブルなどです。
今回コンセプトにあった家具を具体的に選んでみます。
狭いお部屋では
動線より
視線を考えて家具を配置する方が
最良です。
本例では視線を最優先に考えて
家具の配置は次の様にします。
家具を置かない空間は大事です。
ゆとりができてゆったりと暮らすことができます。
不意の他人数の来客や
泊まり客にも対応する空間となります。
本例では机を対辺奥にすることによって
入り口側に
余裕の広さを作ります。
本例では入り口近くに設けて
お部屋の広さを強調するとともに
ロフトを見上げた時に
奥行き感を作ります。
色は
大事です。
お部屋の雰囲気や
印象を
大きく変えます。
賃貸では
お部屋の壁紙の色は
普通白系統です。
白系統の色はどのような色とも
迎合する性質を持っています。
また空間を広く見せる効果もあって
お部屋の基本色とも言えます。
その白系統に合わせて
家具等の色を
決めてみます。
色彩計画の
基本は
本例の場合は
友達を呼べるというコンセプトから
お部屋のイメージを「楽しく陽気」にしてみます。
「黄色系統」を使ってみます。
メインのカラーを黄色とします。
大きな面積がある
机やカーテンなどを黄色系とします。
白い壁との関係や
軽くさせるために
ペールイエローを使います。
(ペールイエローとは薄目に黄色です。)
カーペットは
少し赤みのかかった黄色を使います。